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【-付属シナリオ-】

【-付属シナリオ-】


本項では初回用のシナリオを置く。これをアクト・オブ・エブリシングの基礎的なシナリオの雛形として用いる。


[初回シナリオ/TRPG初心者と遊ぶ場合のゲーム内容についての要点]


*各メインオーダー用のアルカーヌムで必要となるものを用意する。最低限度の代物でよい。JCならRD、SFならば回復アイテムなど、MWなら武器、GNならば人材アイテムや情報などである。


*初回では全滅が避けられ、尚且つ成功体験に結び付くシナリオ(要は簡単に全滅しないし、集団戦であれば、確実に倒せるエネミーとボスが出て来る)


*事件が分かり易く明瞭でヒーロー、ヒロイン役が出て来る(事件の解説役や被害者役)


*事件を追う捜査官的な役割を持つPCのアルカーヌムが1人以上用意され、シナリオ上で事件を追う動機を全PCに与える(金、地位、名誉、冤罪を晴らす、人助け、人の死や破滅を食い止める、など)。


*事件の概要を情報として用意し、ある程度失敗しても事件の捜査で全体的なシナリオの流れが分かるようにする(同行したNPCや裏で情報を収集していたNPCなどが話を持って来るなどの救済策)。


*シナリオにも拠るがエネミーとボスを倒すべき動機の付与(勧善懲悪的に倒さなければならないようなエネミー/ボスの内容的な肉付け。敵を倒さなければ、NPCが危ない、自分が危ない、街が危ない、など)


*全体的に3~4時間内で収まる程度のシナリオ時間(割合的に戦闘は雑魚戦15分、ボス戦30分、クライマックス戦闘までの過程が2~3時間程度。この間にPC4人のシーンをRP込みで3順させ、マスターシーンも挟む)


*ゲーム内のルールの把握が行われているかの確認(戦闘が最も時間を喰うので判定系ルールはある程度頭に入っていないと戦闘が長引く直接的な要因になる)


*サマリーの配布(GMがシナリオ内で必要だと思われるルールを抜き出して使うか、自分の言葉に噛砕いて説明出来るよう用意する簡易的なルール一覧)


*PCビルドはシナリオ開始日よりも前の時点で済ませGMにキャラクターシートを提出する事が望ましい(基本的に最も悩むのはPCのビルドをどうするかであり、そこで時間が掛かり過ぎる可能性がある為、GMはシナリオを開始する前の時点で出来ればこのシステムでやるからこのレギュレーションでPCを創って来てとお願いする)


*出来れば、GMやPCが初めてのTRPGなどならば、親しい人物達でやる事をお勧めする(信頼関係の無い状態でTRPG内で問題が起きた場合の対処が難しい為、一部は妥協や打算でルールを変更したり、ミスしても次は無いようにしようというようなGMの裁定に理解を示してくれるような相手とまずはプレイしてみるのが良い。全員がルールやミスの為に愉しめなくなるのでは本末転倒であり、問題へ柔軟に対応していけるのがTRPGの良いところでもある)


*付属シナリオに用いるセッション・ハンドアウトとアルカーヌムは例として使用されたものを一部改変して用いるものとする。また、PCはスタートアップ・キャラクターを使用する事を前提としてアルカーヌムを組んでいるが、レギュレーションとアルカーヌム、他にも変更したい点があれば、任意にGMは改変して使用してよい。


シナリオ名【逢魔刻に暮れなずむ】


【シナリオ類型】


シティ・アドベンチャー


【注意事項】


GM初心者/TRPG初心者用


【シナリオ時間】


3~4時間


【レギュレーション】


日本国内 PC4人 ESP/SF/MW/JC/GNのオーダーをPC全体で取得


【GM特記事項】


初回は出来れば時間がある時以外は突発ではなく準備をして望む


【シナリオ概要解説】


都心からも遠い錆びれた田舎町に突如として連続殺人事件が発生する。数週間に渡って行われていた凶行は多くが強力な能力者のkarmaに引き寄せられてきた化け物達の仕業である。その元凶となったのは日本国内での暗殺活動を続けているNAMEDの天使であった。PC達は次第に広がり始めた被害への対処に動き出し、人探しに現れた一人の探偵と共に事件解決の為に立ち上がる。最終的に化け物達が集まる本拠地である廃墟を叩かなければならない。彼らの行く先には探偵の探していた少女と元凶である暗殺者がいるだろう。PC達が戦いに勝利しなければ、被害は拡大の一途を辿り、多くの死者が出る。彼らが立ち向かう驚異はすぐそこまで迫っていた。


【メインストーリー】


連続殺人の起こる街で今日も日常を営んでいた者達に小さな偶然が舞い降りる。一人はいきなり襲われて目覚めたら死体が目の前にあり、一人は犯人を追っていたら、それらしき容疑者を見付け、一人はその現場に出くわしてどうしようかと悩み、一人は巻き込まれてしまったならば仕方ないと覚悟を決め……そして、彼らは出会うだろう……宵の黄金が生む路地裏の影の中で……それは彼らにとっての戦いの序曲……今、運命の車輪が回り始めた。


【セッション・ハンドアウト】


このシナリオのセッション・ハンドアウトは例として用いられたものを流用する


【アルカーヌム(個別ハンドアウト)】


このシナリオのアルカーヌムは例として用いられたものを一部改変して流用する


『PC1:被害者のような加害者?』

【戦車/刀剣1/国王1】

重要度:高 推奨オーダー/ESP

優遇措置 RD+10 ランクD以下の防具カテゴリのアイテム1つ


*あなたは極々普通の能力者で毎日が退屈なくらいに平和であった。しかし、それが正しく奇跡的な事だったのだと夕暮れ時の錆びれた路地裏で知るだろう。何者かの襲撃によって意識を失ったあなたが目覚めたのは宵の事。あなたの傍には……死体が転がっている!!!


GMからの口頭での注文:この事件を解決しないと神処に疑われたままとなる可能性がある為、身の潔白を証明する為にも積極的に事件の解決に向けて動いて欲しい。


『PC2:事件を追う猟犬』

【魔術師/硬貨1/農民3】

重要度:高 推奨オーダースタイル/キマイラ

優遇措置 RD+10 ランクD以下の武器カテゴリのアイテム1つ


*あなたはこの街で起こっている能力者の連続殺人事件を追う神和(サイドハウンド)の一人だ。そうして捜査を進めていた矢先、終に犯人らしき人物達に遭遇した。傍らに死体を転がして呆然とする人物が一人、それに近付いていく者が一人、そこから逃げ出そうとする者が一人……どう見ても怪し過ぎる!!!


GMからの口頭での注文:この事件の解決の為に他のPC達に身の潔白の証明の為、協力するよう働き掛ける。その為の動機になるなら、上司に報奨が出るよう掛け合うなどの方法を行っても良い。実際にGMがその辺りをセッション終了時にアイテムなどで補填する。


『PC3:逃げ出せない被害者』

【隠者/聖杯2/騎士1】

重要度:通常 推奨オーダースタイル/モブ

優遇措置 重要情報/1 ランクD以下のモブ専用アイテム2つ


*あなたは事件に遭遇した。見付けてしまった死体、今起き上がったばかりの相手……ああ、面倒事になる前に逃げなければと思ったのも束の間……すぐ傍に足音が近付いている。だが、捕まると面倒事だとしても……逃げたらもっと面倒事になるのが目に見えている!!!


重要情報/1


あなたは知っている。この事件が起こり始めた頃から、この街に強力な能力者がやって来ている事を……耳にした名は『イスラフィール』……NAMEDから放逐された天使の一人。彼の者を相手に生き残った者はいないとされた『喇叭を吹く者(トランペッター)』の異名を持つ能力者である。


『PC4:傍観せし狂人』

【運命/刀剣1/女王1】

重要度:低 推奨オーダー/SF

優遇措置 ランクD以下の規格外品、製造終了品、非常識カテゴリのアイテム2つ


*あなたは偶然にも殺人現場に出くわした。だが、此処で逃げるわけにもいかないだろう事は複数の足音で理解している。逃れられないのならば、身を任せてみるのも良いだろう。例え、それが自分の身に降り掛かる不幸の類であろうとも、あなたはそれを超える為の術を持っているのだから……。


【NPC紹介】


公式NPC


【NPC名[京藤弥勒(けいどう・みろく)]】


*神処の本部の特務隊を纏める偉い人。PC2と面識のある人物。相棒と窓際部署で事件捜査をしていそうな小柄で眼鏡でスーツな元警察官僚。料理をこよなく愛する部下思いな参謀役……今回はPC2に連絡を入れ、様々な状況の説明をしてくれる解説者にして主人公達をチームとして纏める依頼者。


【NPC名[ジェクター・クライス(アレクセイ・アウセム)]】


*昔、NAMEDで名前が売れていた探偵。コード/イスラフィールの名を冠した天使だった実力者であり、現在はしがない1000万ドルの借金を背負う砂糖水が主食なイケメン。妹を探しに来たとPC達に事件を一緒に捜査しようと持ち掛けるお助けキャラであり、裏で事件の根幹である相手を叩く裏の主人公。その能力は極めて高いが、本気を出していない為、見た目はイケメンで残念な単なるお人よしのお兄ちゃんでしかない。


【NPC名[イワノフ・ザハロフ]】


*今回の事件の元凶。NAMEDの天使にして特殊工作員。日本国内でNAMEDの非合法活動に従事していた。karmaを躊躇なく振るう人物であり、karmaが強烈に残留した結果として化け物を呼び寄せる元凶となり、その化け物を狩って遊ぶのに更に能力を使ってという悪循環を愉しみつつ、周辺の領域が異界化する事で拠点化出来た事を悦んでいた戦闘狂。PC達がこの男まで辿り着いた場合、クライマックス戦闘で出て来るが、攻撃を仕掛けると全滅する可能性がある。その場合でもジェクターがクライマックス戦闘終了後に街から叩き出す事になっているので真のボスというよりは裏ボス扱い。


【NPC名[ウラジーミル・アウセム]】


*ジェクターが探していた妹という名のNAMED時代の義妹。現役の天使であるが、戦闘能力があまり無い後衛系人材。NAMEDから連続殺人事件がイワノフの所業なのかどうかを確かめて来るように言われて出て来たが、化け物達が巣食う異界化した廃墟群で足止めされた結果、出るに出られず閉じ込められてしまった被害者枠。スキル構成によって個人による単独での連戦はかなり難しい上にアイテムも全部拠点に置いて来た事に気付いたのは異界化した領域に取り込まれた後だったというウッカリな少女。辛うじてジェクターに連絡を取って迎えに来て貰ったが、別に強引に突破出来なかったわけではなく。全ての状況を知った上で自分が能力を振るって更なる被害が出るを嫌っただけで実力そのものはそれなり。兄を金で雇う辛辣系妹枠の名を欲しいままにするお助けキャラその2。


【導入】


PC達は事件現場にまず最初に集合した状態からゲームの導入が始まる。この為、描写を行った後、PC達に自己紹介させてから即座に事件解決に向けて動き出す事が出来る。このシナリオではスタートアップ・キャラクターが神処所属という前提なので全員が“お仲間”である事はすぐに解るわけで煩雑な取り調べ云々は全て取っ払い、現場にいた彼らに事件解決を頼む京藤弥勒からの依頼でゲームはスタートする。


『描写』


あなた達が事件現場からすぐ近くにある神処所有のサイドハウンド用の仮拠点、マンションに向かったのは当然の出来事だっただろう。(PC2)から事情聴取を受けた全員が神処の所属者だった事は正しく偶然だったが、怪しいながらも殺人犯かどうかは保留。一先ずは一安心。そう安堵した誰もが一息入れた時、(PC2)の情報端末が取ってもいないのに回線を開く。

京藤弥勒「(PC2)君、ご苦労様でした」

その声に(PC2)は聞き覚えがあるだろう。それは本部の特務隊に所属する神処のナンバー2である男、京藤弥勒の声だった。

京藤弥勒「(PC1)君、(PC3)君、(PC4)君、初めまして。私は京藤弥勒……君達の所属する神処の言わば、“雲の上の人”という奴です」

誰もが呆気に取られるだろう中、柔和は声は続ける。

京藤弥勒「今、(PC2)君の上司から直接回線をお借りています。皆さんの言い分は端末越しに聞かせて頂きました。事後承諾になる事はお詫びしますが、こちらも緊急の案件でして……君達はあくまで事件の被疑者ではありますが、ほぼ白と私は考えて良いと思っています。ですが、それで完全に容疑が晴れたから無罪放免というわけにもいかないのが実情でして……ちょっと、自分の冤罪を晴らすついでにお仕事しませんか?」

その妙に軽快だが、微妙に胡散臭い語り口の柔和な中年は誰もにこう言うだろう。

―――もしも、自分の身の潔白を完全に証明したいなら、事件の犯人を追ってくれませんか?と。

京藤弥勒「実はその周辺の区画に今裂ける人員は(PC2)君しかいないという状況になってまして。人手が足りないんですよコレが。あなた方がもしもその連続殺人事件の犯人だろうkarmaに関連したモノを捕まえるか処分してくれるのならば、こちらとしては報奨や待遇の改善を考えたいと思っているのですが、どうですか?」

あなた達に対する男の声は柔和だ……しかし、同時に誰もが理解するだろう。それは命令とは言われない類の《《強制》》だと。世界最大のkarma組織に所属する者ならば、知っている。この業界で上司からの仕事を蹴って長生き出来るような連中は多く無い。


そうして、(PC1)、(PC3)、(PC4)の3名はサイドハウンドの特別隊員という真新しいやっつけ仕事の称号を手に入れ、(PC2)と共に街中へと繰り出す事になる。


あなた達はこうしてピカピカの新人能力者-Discoder-として事件解決へと赴く事になった。


京藤弥勒「あ、言い忘れてましたが、必要経費はRDやアイテム含めて自腹で。ウチも予算が苦しくて……真に申し訳ありませんが、そこら辺は自己裁量という事で一つどうかよろしくお願いしますよ。皆さん」


*この後、自己紹介とRP(ロールプレイ)をスタートさせる。

*現在の時間帯は夕方で3順後のクライマックス戦闘とEDは明け方となる。


各自の情報端末に送られてくる情報一覧(PC公開情報)


1.殺人事件現場にはkarmaの残留が認められ、能力によって殺害している事は明らかだが、全ての現場からサイドハウンドが調べた限り、遺留物らしい遺留物は出ていない(確定)。


2.殺人方法は斬殺、絞殺、刺殺など様々だが、一様に惨たらしく、相手が能力者だった場合は理性を失って暴走している事が予想される。


3.本部の解析班から現場周辺で次の犯行が行われるかもしれないと思われる区画を推測したと報告があり、その現場の位置情報をMAPに表示する(MAPに情報収集現場を追加)


4.現在、街には強力なkarmaの反応が存在しており、街の何処かに連続殺人犯の拠点がある事は間違いないと思われる。


5.自腹を切る用のリソース確保用施設一覧(PC要望施設、各組織の表の顔である施設を全員合計で4つ追加する。このセッションではその4つ以外はネットで使えるもの以外使用出来ない)


【MAP】(PC公開情報)


1.神処の支部【          支部】


*GMが主に設定する場所であるが、基本的な機能を持つ場所は全て使える上で更にGMが指定する神処と協力下にある勢力の施設も使える(GM裁量)


2.各PCの拠点


*PC達の拠点は其々が設定した外見と広さを有した建造物もしくは領域である事とする。


3.事件発生現場【繁華街の路地裏】


*連続殺人の現場は複数存在するが、そのどれかを見回る事で得られるモノは喧騒から遠ざかった路地裏の暗がりと微かに壁や床に残る染みのみとなる。


4.情報収取現場【廃墟群】


*この件を解析していた本部解析班からの直接の情報であり、街の外れに存在する今は無きバブルの遺産……元々は温泉や温水プール併設型のレジャー施設とホテルであったが、創業から数年で畳まれ、今は買い手も無く荒れ放題の建造物群となっている。


5.PC要望施設

【            】

【            】

【            】

【            】


*支部の名前を書き込む(シナリオ上決められていないが、GMが設定する)。


*其々PC1~4まで自分の使いたい施設を1つずつ決めて書き込みセッション終了まで4人がそれらの施設を共有で使う事が出来る。


【イベント】(PC非公開情報)


事件発生現場『繁華街の路地裏』


[繁華街の路地裏/出会い]


この場所では探偵ジェクター・クライスが登場する。もしPCがこの場所に来る事無く廃墟群に向かった場合はジェクターは妹が待つ廃墟群へと向かい、人知れず化け物達の討伐を行う事になる。彼は能力者であり、同時に妹を迎えに来た保護者であり、因縁のある相手をこの街から追い返す影の主人公でもある。描写を行った後、PCにジェクターは同行し、情報を提供した後は目的判定及び表などの効果をPCと共に1回行ってくれる(出た効果はジェクターが固辞するのでPC達が用いて良い)。


『描写』


事件のあった現場の一角。あなた(達)は最後に遺体が発見された現場にまでやってきた。しかし、そこで思わぬ事に人影を見付けるだろう。薄ら蒼いLED製の街灯が照らす路地裏には事件の跡を覆い隠すかのようにブルーシートが未だ掛けられている。そのシートを僅かに捲って覗き込む男が一人。声を掛けようとしたあなた達に気付いた彼はまず一瞥した後、僅か顎に手を当てた。

ジェクター『神処の神和か? オレはジェクター。ジェクター・クライス……あんた達と同じDiscoderで探偵をしてる。先に行っておくが、決して怪しいもんじゃないぜ? 神処とはコネもあるからな。上司にでも聞いてくれれば、身分証明くらいにはなるはずだ』

まるで予防線を張るように両手を小さく上げて敵意が無いアピールをする怪しい二十代の男は……観れば、二枚目で流暢な日本語を喋ってはいても外国人だと分かるだろう。

京藤弥勒『おや、ジェクター君じゃありませんか。こんな所でお仕事ですか?』

あなた達の端末がまた勝手に立ち上がり、声が響く。

その声はあなた達の現在の上司である京藤弥勒その人のものだ。

ジェクター『ああ、アンタの部下だったのか。弥勒さん……ちょっと野暮用でな。もし、今回の事件を追ってるなら、オレにも一枚噛ませてくれないか? ウチのがこの事件に巻き込まれたらしくて』

京藤弥勒『おや? 彼女がですか……いいでしょう。ああ、君達には済まないと思うのですが、この人と一緒に事件を追って下さい。腕は保証しますよ。探偵業は迷い猫を探す事に掛けては一流ですし』

ジェクター『そりゃないぜ。弥勒さん……』

肩を竦めて溜息を吐いた彼、ジェクター・クライスはあなた達に何処か曖昧な距離感の掴みかねているような笑みを浮かべた。


ジェクターはPCに以下の事を教えてくれる。


*妹がこの一件に巻き込まれたようで行方不明だが、廃墟群にいると連絡してきた。


*断定出来ないが、襲われた時の手口や死体の損壊などの話を聞き込んだ限り、事件は恐らく能力者ではなくkarma存在と呼ばれる化け物が関わっている。


*連続した殺人事件ではあるが、手口がバラバラなので単体の仕業ではないかもしれない。


*PC達の階梯からして、しっかりと準備してから向かった方が良い。


[ジェクター/ウラジーミル合流]


廃墟群にいるジェクターの妹であるウラジーミルとジェクターが共に合流した場合、合流時点でクライマックス戦闘に入っていなければ、マスターシーンが挿入される。このシーンは二人が会った直後に発生し、このシーンのメリットとしてPCには経験値が入り、また条件によってはクライマックス戦闘においての相手が変化する。二人はPC達から少し距離を取ったところで話し始めるが、此処でPC達はジェクター抜きで認知判定を行う。指定値によって出る情報に差が付く事になる。


指定値20~40


成功した場合、遠ざかった二人の声が聞こえて来て、以下の情報が聴ける。


『深層情報』


*25以上 恐らく、関わってるのは間違いない。

*30以上 たぶん、廃墟群の一番奥にいる。


『中核情報』


*35以上 『あいつ』を街から追い出すしかない。


35以上の情報にある『あいつ』に付いてPC達にGMは訊ねる事が出来るようになると宣言する。訊ねた場合、クライマックス戦闘の相手に【NPC名[イワノフ・ザハロフ]】が追加される。


PCシーン2順後『マスターシーン』


PC達が其々のシーンを2順させた時、マスターシーンにおいて描写を開始する。描写後、新たな犠牲者が出た事で最新のMAPに最新の事件現場が追加される。


『描写』


人の血が流れている。薄暗がりの最中で悲鳴は喧騒に消えて、今すぐ傍にある通りの先からは酔っ払いや騒がしい人々の嬌声が聞こえるだろう。そこに横たわる死体寸前の誰かは最後に見るだろう。血に塗れた視界に奔る鋭い一撃を……絶命の断末魔が上がれど、それを聞く者は誰も無かった。


MAP


6.事件発生現場【血塗れの路地裏】


連続殺人事件が再度発生し、血塗れの路地裏へと迎えるようになる。街は喧騒に包まれているが、素手に警察の手が入っているが、警察官はPC達を見ると事前に通達されていたようですぐに現場を見せてくれる。現場では血の染みが色濃く地面に残っており、被害者は何か鋭利なもので胴体をバッサリ斬られた後にハラワタを貪り喰われて死んでいる。認知判定を行い、成功すれば、更に犯人の追跡判定が行える。追跡判定で成功すれば、現場から直接犯人を追う事が出来る。


認知判定


指定値18


追跡判定


指定値24


追跡判定に成功した場合、そのまま追跡へと入って犯人に追いつく事が出来る。描写後に犯人である【エネミー名[鬼]】は死亡し、それと同時にカウントダウンが始まる。追跡判定に失敗した場合は描写を行わずに犯人は闇に消えて、廃墟群の方に向かった事だけを伝える。


『描写』


闇の中、紅蓮のように耀く瞳が振り返る。追跡の果てに住宅街の一角に逃げ込んだ相手をあなた達は小さな公園に追い詰め、ハッキリと見るだろう。襤褸切れのようになったTシャツにジーンズを纏い。腕から血を滴らせ、ダラリと垂れ下がった人間では有り得ない長さの舌で口元を拭う。そんな人型の何かは頭部に鋭い突起を持っている。自分を追う者達を威嚇したソレが飛び掛かろうとしてきた時、不意にソレの頭部が弾け飛んで全身が血の染みとなって壁に張り付く。

京藤弥勒『どうやらタイムリミットが近いようですねぇ』

あなた(達)の端末から男の声が呟かれるのとほぼ同時。建造物の屋上からこちらを見る瞳に気付くだろう。それは同じような角を持ち、影の中から紅の瞳を向けていた。そうして……その複数の姿は闇の奥へと消えていく。

京藤弥勒『彼らも動き出しましたか……一刻も早く事態を収拾しなければ、これは街が消えるかもしれません』

呆然とするあなた達にそう今の上司たる男は隠されていた裏事情を開示し始めた。


どういう事が起こっているのかを京藤弥勒がその場にいたPC以外も含めて全員に以下の事を教えてくれる。


*先程の怪物は鬼と呼ばれており、MWの能力者が暴走した成れの果てである。


*連続殺人事件が現在、周辺100km圏内で異常増加しており、その事態の中核がある街を幾つかの組織が一度更地にしてからETの能力で復元する方法を提案し、準備に取り掛かっている。


*対処に負われている他の神処の部隊は応援を要請しているが、それを上回るスピードで事態が進行しており、恐らく明け方までに決着が付かなければ、日本国内で怪異の調伏を行っている鬼人と呼ばれるMWの能力者達の専門家集団が街を物理的に破壊する。


*この案に神処内でも最終的な解決手段として致し方ないという結論が出ており、明け方より先にDiscoderへは退避命令が出る。


*事態の中心である廃墟群周辺は直接的に強力なDiscoderを送り込むと事態が悪化する可能性があり、PC達以外に今現在この事態を解決出来る者は存在しない。


このような事を伝えてから、京藤弥勒はこれから時間を出来るだけ稼ぐと言って連絡を切る。この時点でPC達は『廃墟最奥』に向かう事が出来るようになる。また、二つの選択肢が与えられる。1つは廃墟群に事件を解決する為に向かう事であり、もう一つは自身の命を優先にして街から出る事である。前者はそのままゲームを続行し、PC達全員が後者を選んだ場合はED2にそのまま移行する。PC達には前者を選んでも全滅しない限りは街を破壊する為の攻撃でロストする可能性は無い事を伝える。また、後者の選択肢はビターエンドである事も同時に教えておく。


情報収取現場『廃墟群』


廃墟群では場所を1つ調べる毎にナラティブ数を消費する。基本的には目的判定を1度行った結果と描写などを見て行動する事が無くなったら、次のシーンに移る。この関係上、多人数で調べると時間の無駄になる可能性が高い為、最高でも2人組くらいで動いた方がお得である事は伝えておく。一度でも調べた場所に再度赴く時、そこで判定する際にはナラティブ数を使わなくてよい(その場合は一度街に戻って何処かの施設を使ったりしてもよいという事である)。


描写


あなた達の街にはバブル期に造成された元温泉型リゾートの成れの果てがある。山間に位置する斜面に立ち並ぶ建造物は多くが地元の土建屋が立てた代物だ。当時の景気を反映するかのように色あせながらも剥げて尚まだカラフルな塗装は錆び付いた看板に哀愁を漂わせている。今や通る者も無き罅割れた石畳、落ち葉と雑草に支配された昔の県道だけが其処に続く獣道だった。屋外型プールの濁った水が破れた金網越しに広く視界に映る遊泳施設のゲートの横を抜け、最奥のホテルに続く石畳を歩き出せば、不意にあなた達は違和感を覚え知るだろう。karmaによる異質な気配……背筋を寒からしめる異常な空気が支配する空間に今自分達が入り込んだ事を。


[廃墟群/入口付近]


廃墟群に踏み入った直後に『認知判定』を行う。この判定に成功した場合、特にkarmaが乱れていると思われている場所を3箇所見付ける事が出来る。


指定値10以上


『外周情報』


すぐ傍にある屋外プール型施設、奥にあるホテルロビー、更にホテルの奥にkarmaの特に強い気配を感じ取れる。探索場所として、屋外プール型施設、ホテルロビーが追加される。ホテルの最奥を調べる為には向かうなら、ロビーを通らなければならない。それ以外の場所から侵入して最奥を調べようとするPCがいたら、そちらから入ろうとすると空間が歪んで元の場所に戻る旨を教えておく。『ディメンジョン』と名の付く能力を持っていた場合、この歪みを無視出来るが、その場合は行った瞬間から1人で強大な敵と戦闘になる可能性を伝える。また、連絡は取れている為、1度でもPCが探索した場所はスルーして他のPCは通り抜けられる。


[廃墟群/屋外プール型施設]


屋外プール型施設に侵入するとプール内部から強い気配が漏れ出している事が分かる。PCが近付いた場合、その水がまるで意志を持ったかのように引きずり込もうとする。此処でPCは動作判定を行う。判定に成功すれば、PCは取り込まれずに済むが、失敗した場合は水に取り込まれて、すぐ驚く事になる。引きずり込まれたプールの底は空間が歪んでいるのか20m以上と深く。底に人影が見えるからだ。水底の空間内に引き寄せられたPCはNPCと出会い、描写が行われる。


指定値24


『描写』


あなた(達)が見たのはプールの下で空気のある空間らしき場所に蹲り、驚きの表情を浮かべて、自分(達)を見やる眼鏡を掛けた小学生くらいの少女だった。プラチナ・ブロンドの髪を僅か水に湿らせ、何処かの私立小学校の制服を着込み。ダブ付いたコートを纏って膝を抱えていた彼女はあなた達が来たと知るや、大きく息を吐く。

ウラジーミル『あなた(達)、此処の神処の人? もし良かったら助けてくれない? 助けてくれたら、こっちもあなた(達)を助けてあげてもいいわ』

少女はそう品定めするかのような視線で瞳を細めた。


ウラジーミルはPCに以下の事を教えてくれる。


*自分は能力者でおかしな気配を辿って来たら捕まってしまった犠牲者である。


*この廃墟には化け物が気配の強いところに固まって存在している。


*この水底から脱出するのにはRDが2個必要で一緒に脱出するなら渡して欲しい。


*脱出後、自分はこの廃墟をまた調べるので手伝いをしてもいい(街に戻る時も付いて来てくれる。ただし、戦闘には加わらず、目的判定のみ共に行う)


*あのホテルの周囲は特に空間が歪んでいて奥に進むなら自分の助けが必要である。


*自分の保護者がその内にやってくると思うから見付けたら教えて欲しい(保護者は若いイケメンの二十代の黒髪な男性で物凄く詐欺に引っかかりそうなお人よし的顔をしている)。


PCがRDを所持していない場合は他のPCに助けを求める事が出来る。基本的に何人水底にいてもRDが2個で出られる(もしRD0で囚われた場合は次のシーンも固定でその場所に登場し続けなければならない)。ちなみにスマホやケータイなどは通じる。他PCが一緒にいて、引き込まれる事を免れた場合は更に行動を取って水底に行ったり、仲間を呼んできたりしてもよい。以降、そこからウラジーミル・アウセムを連れて出たなら目的判定において協力してくれるようになる。出る時はRDを彼女が使用した瞬間にプールが通常の深さとなり、脚で立てるくらいの推進となる。また、彼女は名を聞かれると兄にはマリアと呼ばれている事を教えてくれる。


動作判定に成功した場合


このプールで動作判定に成功した場合、プール内から映像がプールの水上に投影されたという形で描写を行う。描写後、RDを持っていれば、そのまま飛び込んでも救い出しても良い。


[廃墟群/ホテルロビー]


ロビーはプール内からウラジーミルを助け出して同行させていない場合、玄関先の空間から前に進んだように見えて実際にはホテルの建造物の端に移動するという状態で内部に入れない。また、各PCが其々の3シーンでホテルロビーまで1回も到達せず、捜査していない場合、もしくはウラジーミルを助け出した時点でPC4の3シーン目が終わっていた場合はホテルロビーでのミドル戦闘がそのままクライマックス戦闘となる。


『描写』


あなた(達)が錆びれた複数の廃屋の先。山間部には不釣り合いな5階立てのホテルが見えて来る。今、硝子は曇り、罅割れ、壁は色褪せた剥き出しのコンクリートの地肌を晒し、それでも山間の楽園にようこその文字だけが崩れ掛けた駐車場入り口のアーチ看板に嘗ての面影を訪問者に垣間見せるだろう。その硝子が散乱したホテル玄関先のロビーには白い靄のようななものが霞み染みて滞留しており、その遅い時間帯にも関わらずハッキリと誰にも視認出来ていた。


ミドル戦闘現場『異空間』


この現場にウラジーミルを連れて入り込んだ場合、彼女が周囲に視線を向けると霧が晴れて捜査出来るようになる。しかし、そうして捜査を開始しようとするとミドル戦闘が始まる。再びの描写後にPC人数+1体の到達階梯基準1~2のエネミースキル【雑魚】を持ったエネミーを投入する。この時、化け物達の統率役としての個体1体を指定して、エネミースキル【統率/A】を取得させる。戦闘準備開始時、PC達には襲ってくる化け物の中に妙に偉そうな雰囲気で後ろに控えている個体がいる事を教えて良い。


『描写』


あなた達がそのロビーの中で移動しようとした時、廃墟であるはずの周囲からゆっくりと足音や何かが這いずる音が聞こえて来る。身構えた誰もがその先からやってくるモノ達の輪郭を捕らえ、臨戦態勢に入るだろう。それは少なからず、あなた達がいる世界においてエネミーと呼ばれる人類にとって有害な存在に違いなかった。



【エネミー名[ゾンビ]】【エネミー名[鬼]】

【エネミー名[シャーク]】【エネミー名[ESP標準体]】


『GMの戦闘プラン』


雑魚のスキルを持つエネミーは基本的に倒され役であり、リソースの削り役である。自分が倒されそうならば、デストロイモード……要は捨て身で防御を捨てて攻撃力を上昇させる仕様になっている。ただし、この能力は少なくとも自分がマズイと相手が認識しなければならないというGMの裁量で用いる事を前提にしている。要は簡単に倒せそうな軟弱なGNやSFやJCなどが単体で相手だったりすると発動しないというような事も考えられる。実際に戦闘型ではないPC単体と戦闘になった場合は防御力分の加算などは行わず、そのままの素殴りで対応するとよい。また、単体のPCが離脱しようとする際は判定させずに逃げ出せば、化け物達はホテルロビーの先には追って来ないとPCに教えておく。ホテルロビーは実際にkarmaの残留が濃い地点として化け物達の休む場所となっている為だ。戦闘終了条件は敵のHPを全て0にしてトドメを刺す事である。


『戦闘終了』


戦闘終了後、クライマックス・シーン現場『廃墟最奥』がPC達に開示される。この先に進む場合はクライマックス戦闘になるとPC達には言い置いて、まだ時間がある場合は街で最後まで準備していてもいいと教える事。PC4の3シーン目が終了した時点でクライマックス・シーン現場にPC達は向かう事となる。


クライマックス・シーン現場『廃墟最奥』


廃墟群のホテルロビーの探索をPC4の3順目終了までに終了し、尚且つウラジーミルを開放している場合、もしくは6.事件発生現場【血塗れの路地裏】を出現させ、京藤弥勒から話を聞いていれば、この場所へ直接行っての捜査が可能になる(この時、ホテルロビーはそのまま抜ける事が出来る)。MAP内の何処にいたとしても、この条件がクリアーされていれば、そのまま廃墟最奥に全員が集合出来る事としてよい。描写後、[ジェクター/ウラジーミル合流]で指定値35以上を出して『あいつ』に付いて尋ねていれば、【NPC名[イワノフ・ザハロフ]】が戦闘に登場する。通常のボスは【エネミー名[鬼]】を強化した個体である。描写後に戦闘を開始し、戦闘終了となった時点でEDへと移る。EDは条件によって分岐する。戦闘終了条件は6度目の自軍ターンが終了するまでに全ての相手のHPを0にして“トドメを刺す”事である。6度目の自軍ターンが終了するまでに鬼のHPが0では無かった場合、強制的にED【日々平穏也】へと移行する。鬼は時間を掛けて倒せた事にして良い。


『描写』


ホテルの最奥。山間から平地の街並みを一望する絶景が広がるレストランであっただろう其処は今や風雨に曝され、打ち捨てられていた。一面硝子張りだった窓際には硝子が散乱し、所々崩れた床の上には血塗れの人型が起っている。来ていたと思われた襤褸切れのような衣服が躰の端々に残るもその体表は赤黒く蠕動し、頭部から伸びた一本の螺子くれた角は前衛的なオブジェのようにも見えた。強力なkarmaの気配がヌッと動き、ソレは嬉しそうに黄ばんだ乱杭歯を見せて笑んだ。犠牲者がまたやってきたのだと餌を与えられた犬ようにあなた達へ突撃してくる。


『描写2』(イワノフの登場時、続けて描写する)


その背後の闇にまた一人誰かが腰掛けているのをあなた達は化け物の突撃を四方に避けながら確認する。

イワノフ『ほう? ここまで来る小鹿か。久方ぶりに美味そうなのが来たものだ。ソレがこの領域の中核だ。早くしないとあの街が地図から消えてしまうぞ? くく♪』

ロシア系の白人か。髪を短く刈り揃えたゴツイ体格の男がロングコートを身に纏い、クツクツと笑む。その視線は品定めするかのようにあなた達を歪んだ硝子玉のように映し出していた。


【エネミー名[鬼/1D100]】

エネミースキル

【セッション・ボス/2】【ボス・スキル/G】【終焉を齎す者/1D10万人】

【能力取得枠強化/C】【基礎攻撃力強化/A】【状態異常無効/A】

【基本攻撃/B】

速度判定指定値+[17]

攻撃判定指定値+[18]+6

回避判定指定値+[17]

現在:HP上限[14]+30

現在:攻撃力[12]+5

現在:防御力[6]

参照ドロップ表[『RD』[D]【星の光を宿すモノ】×3 RD+40]


【NPC名[イワノフ・ザハロフ]】

年齢[33] 性別[♂]

所属組織/役職名[天使の名を冠される一人『コード・ジブリール/3』]

属性[犯罪者]

NPC属性[E]

覚醒オーダー[ESP][MW][AI]

オーダースタイル[ミクス]

恋愛判定固定値+[51]

工作判定固定値+[30]

武器[AK] 防具[ケブラーベスト]

取得オーダー能力

【パイロキネシス】【スペツナズ】【高速戦闘】【アドバンス・ソルジャー】

現在:RDセット状況

[ESP+15個][MW+10個][AI+10個]

現在:HP上限[26]

現在:順化数[3]

現在:速度[20]

現在:素手攻撃力[9]

現在:攻撃力[42]

現在:防御力[28]

到達階梯[4]

参照ドロップ表[『○○カテゴリ・アイテム/RD』RD+40 [A]【MDGS】]


『GMの戦闘プラン』


この戦闘で鬼だけが相手の場合はPC達に対してランダムで攻撃を行う。ダイスまたはGMの裁量で動かしてよい。この戦闘にイワノフ・ザハロフが介入した場合、イワノフはPC達に仕掛けてこず、ジェクターやウラジーミルを見つめて、ニヤニヤしているだけである。自身の攻撃が仕掛けられた場合、ウラジーミルは反撃するが、攻撃して来た相手に1度反撃するのみで後は構わない。イワノフが戦闘に参加した戦闘の二度目の自軍ターン開始時にPC達全員で考察判定を行う。


指定値20


考察判定に成功すれば、イワノフはこの状況を愉しんでいるだけであって、戦闘をする気が無く。この状況の中心である鬼が倒された時点で引き上げていくのではないかと考え付いて良い。そして、その時点で戦闘終了条件が満たされる事をPCは理解してよい。また、PCが恋愛判定でイワノフと恋愛関係になった時、イワノフ自身からのこの情報が語られる。その場合、イワノフはその時点での鬼のHPを半分(端数切上げ)にしてその場から去っていく。


ED【細やかな報酬】


条件 『廃墟最奥』でのクライマックス戦闘を行い、自軍ターンで6ターン以内に(ボス)を倒している。


あなた達が戦いを終えると同時にホテルが崩れ始める。残留していたkarmaの中心核である存在の消滅と同時に空間の捻じれが元に戻った反動か。廃墟群全体がまるで地震が来たかのように鳴動していた。次々に崩落する壁や構造物をすり抜けて、あなた達がその場から遠ざかれば、プール横のゲートを潜って振り返った時点で全てが瓦礫になって粉塵を噴き上げ見えなくなる。もうそろそろ夜明けか。一夜の冒険が人知れず終われば、あなた達は脱力する躰を引きずって街へと帰るだろう。帰り付いた場所には今日も朝の活気が宿り始めている。本日は快晴……観る者も無い物語の終わりに暁は射して……きっと、あなた達は知るのだ。日常の為に何かを支払っている者達がいなければ、この平穏はきっと無いのだと。


―――代償に比べれば、何てことの無い毎日にこそ、あなた達は帰り付くだろう……それがどれだけ輝かしい報酬であるかを知りながら、それが誰かの血の上にある貴いものなのだと胸に刻んで……。


                   グッドED【細やかな報酬】了


セッション終了時、NPC達は其々の日常へと帰っていく。また、弥勒からの報酬として1人RD+5を受け取り、後日にウラジーミルから今回の礼だとランクD以下の規格外品、非常識カテゴリの中から1人1つだけアイテムが送られてくる。


ED【日々平穏也】


条件 『廃墟最奥』でのクライマックス戦闘に到達出来ず、自軍ターンで6ターン以内に(ボス)を倒せていない(ホテルロビーでクライマックス戦闘が行われた場合もその後にこのEDとなる)。


『描写』


あなた達が戦いを終えた時、不意に空へ爆音が響き渡るだろう。深夜の時間帯にも関わらず、空が紅く朱く映し出され、山間部から見える街の全域が紅蓮に染まっている。何が起こっているのか。何があったのか。そんなのはあなた達が街に向けて走り出すまでもなく、観れば分かるだろう。そこでは圧倒的な熱量の暴力が全てを呑み込んでいく。人も物も区別なく全てが炎の波濤によって呑み込まれていく。あなた達が辿り着いた頃。街は瓦礫の山と焼野原が広がる荒涼とした世界に変わっていた。振り返れば、いつの間にか山間部も炎に没している。湯気を上げて酷薄な臭いを燻らせる瓦礫の中から幾多の焦げた手が上に伸びて、明け方の陽射しに影を産んでいた。だが、それもやがては元に戻るだろうとあなた達は知っている。きっと、明日の今頃には何一つ瑕疵無く元通りの日常的な街並みが此処には存在する事だろう。karma―――それは全てを可能にする力……何もかもを破壊出来ると同時に、何もかもを元にも戻せる……それが完璧ではなくても、復元されたソコではきっと誰かが知っていた絶望も恐怖も無かった事になるのだろう。何処かで誰かがこの悍ましい世界の事実に気付いたならば、皮肉げにこう嗤うに違いない。


―――今日もまた日々平穏也、と。


                     ビターED【日々平穏也】了


セッション終了時、弥勒からの報酬として1人RD+2を受け取り、後日にウラジーミルからランクFの規格外品、非常識カテゴリの中から1人1つだけアイテムが送られてくる。


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