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■純白の殻
湯あみの後の君は、とても魅惑的だ。
ビーナスの胸像を思わせる清らかな丸みを、そっと掌に包み込む。
『いつも殻にこもってる君。いま僕の手で解放してあげる』
君を、乱暴にテーブルに押し付け、
その裂けた透間から少しずつ君を覆い隠す純白の殻をはぎとる。
慎重に、丁寧に、そして優しく。
「あっ・・っ」
僕は小さく声を上げる。
君を少し傷つけてしまった。とても繊細な君。
でも君は何も言わず、信じ切ったように僕の手の中で小さくまるく微動だにしない。
すべてをさらけ出し神々しいまでに白く艶やかな君のすべてを、僕は獣のように貪る。
その柔らかい感触を楽しみながら。
※「ゆでたまご」です(^▽^;)