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Lv99の魔物がいる異世界  作者: てすとす
序章 異世界
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スライムの群れ

はじめての戦闘回。

大変なことになってしまった。逃げるにしても退路はスライム達によって塞がれているし、戦うにしても剣が抜けないんじゃ分が悪い。


それにスライムがどんな攻撃をしてくるかわからないので、圧倒的にこちらが不利な戦いだ。


「タロ!メルを守ってくれ!」


犬のタロは、言わなくてもいいと言わんばかりに、少女のメルの前に立ちはばかる。


よし、これでいい。このままタロにメルを任せて、俺は一人と一匹を守ればいい。

俺は剣の柄を持ち、スライムの前に歩み寄る。



数は見れるだけでも4、5匹ぐらいはいる。

スライムは警戒しているのか、じっとしたまま動かなかった。

ならば先手必勝。思いっきり振りかぶって、鞘の部分をスライムめがけて叩きつける。


それが見事に命中し、スライムの頭部らしき部分が粘土みたいにへこむ。こんなことを思ってる場合じゃないが、まるで餅つきみたいだ。


「!?」


他のスライム達が同胞が攻撃されたのを見て攻撃した者へと、突撃する。


俺は剣を引き、その勢いのまま横へぶん回し、突撃してきたスライム達をなぎ払う。

スライム達がポヨヨンと跳ねて、その一匹が横にある木に強く当たり、そのまま動かなくなった。


やっぱり、この世界のスライムもチュートリアル的存在なのだろうか。

これならいけるかもしれない。


スライム達が、動かなくなったスライムの所へ転がっていく。




嫌な予感がした。


辿り着く前に俺はスライムに、トドメをさそうとしたが、


「ヴッ!?」


後ろから何かに体当たりされて、俺は倒れてしまった。後ろには最初に攻撃した、凹の形になっているスライムがいた。



しまった、目を離してしまった。

木の方に再度目を向ける。





倒れてたスライムと、転がっていたスライム達がいなくなっていた。


左右を見回したが形も無い。


だが、影はあった。




上を見る。

そこにあったのは暗めの空ではなく、




「ウソだろ……」








巨大で、赤黒い色をしたスライムがいた。



俺は急いでここから離れる。

断片的に見えたのは、潰されようとしているスライムと、物凄い勢いで落ちてくる巨大スライムだった。


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