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Lv99の魔物がいる異世界  作者: てすとす
序章 異世界
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始まりの草原

あまりの眩しさに目を瞑ったが、大分長く目を瞑った気がする。そろそろ目を開けようかと思ったが、何故か怖さを感じた。

目を開けたら何か大変な事になりそうで……


俺は思い切って目を開けてみた。




目を開けると、そこは見渡す限りの草原だった。


「…………え?」


俺は夢でも見ているのだろうか。いきなり本が輝いて、そしたらこんな広々とした草原に立っている。

頬を引っ張ってみる。痛い。目を擦る。何も変わらない。


俺はいわゆる異世界に来たのかもしれない。





さて、異世界に来た云々よりも、ここは何処だろうか。見渡す限り草原だが、近くに街とか村がありそうだけど……


とりあえず人がいる所を探そうと歩こうとした時、


「ん?何かポケットに……」


取り出してみると、一枚の紙が折り畳まれている。開いてみると地図的な物が描かれていた。


「この黄緑色が草原か?その北には家みたいな印があるな……」


目的地は分かったのだが、どっちが北か分からない。途方に暮れていたが、


「あれ?あんたも調達か?」


後ろから声がしたので振り返ると、薪を担いだ人がこっちに歩いてきた。


「うーん、村にこんな奴はいたっけな…」


「えっと、その村に行こうとしたんですけど、道が分からなくて。」


「はは、この草原は草と少しの木しか無いからな、旅人が迷うのも無理はない。」


何やら旅人にされたが、この人は村の人だろうか。だったら話は早い。


「村に行くんだったら、ついてこいよ。案内してやるぜ。」


「あ、ありがとうございます。」


このまま野垂れ死ぬ事はなさそうだ。

俺は村の人についていく事にした。





「そういやあ、あんたはあそこで何をやってたんだ?」


「あっ、えっとその……」


「ははーん、さてはあの場所に行こうとしたな?」


「あの場所?」


「ちょうどいいや、ちょっと寄り道するぞ。」


そう言って村の人が走り出していった。追いかけるが、あの人結構速え。陸上選手ぐらい速い。

そんなことを思いつつやっと追いついて、


「ほら、見てみろよ。もうすぐ明けるぜ。」


そう言われて、息切れしながらも顔を上げると、


「…………すげぇ……」


山と山の間から日が上るのが見える。

都会で出てくる太陽よりも輝かしく見える。

俺は勝手に声が出ていた。


「あー、この光景はいつ見ても飽きないな。よし、もう村の近くまで来てるからな。行くぞ。」


俺はこの光景に感動しながらも、村の人について行った。

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