いろは歌
いろはにほへとちりぬるを
わかよたれそつねならむ
うゐのおくやまけふこゑて
あさきゆめみしえひもせす
ん
ずうっとずっと昔から、変わることない詞遊び。
文字の1つもかぶることなく、紡がれてきた歌遊び。
色は匂えど散りぬるを、
我が世たれぞ常ならん。
有為の奥山今日越えて、
浅き夢見じ酔いもせず。
一文字一文字綴られて、生み出されていく歌詞。
少しずつ語り記され、映し出される一人世。
色良く咲く花も、いずれ散りゆく。
そんなこの世を誰が永遠にとできようか。
深く道なき山のような先のわからぬ一日を、今日も我らは越えて行くのだから、
浅く儚き夢を見たり、今だけの幸せに酔いしれなどしない。