そのゲーム、年齢入力。
電源を入れて俺の目の前に出てきたのは、設定画面。設定する項目の下に、キーボードのようなものが表示されている。
「性別・名前……年齢も入力しなきゃなんないのか」
手でキーボードをタッチして、性別を入力、名前の部分にはいつも使っているニックネームを入力する。年齢は、どうしようか迷ったが、正直に「十八歳」と入力した。すると、画面に「使用する武器を選んで下さい」と、表示された。画面には銃や剣、弓矢など数種類の武器が表示されている。
「やっぱり、戦闘ゲームなのか。得意分野だ」
表示されている武器の中には、「魔法」なんてものがある。魔法って武器なのか?杖なら分かるが、魔法って武器に含まれるのか?そんなことを考えつつも、剣を選ぶ。そして、画面に表示される言葉。
「ようこそ、ゲーム世界へ」
電源を入れて私の目の前に出てきたのは、設定画面。設定する項目の下に、キーボードのようなものが表示されている。
「性別と……」
手でキーボードをタッチして、性別を入力する。
「名前……」
そして、いつも使っているニックネームを入力。これで次の画面になると思ったら、
「年齢を入力してください」
と、赤字で注意された。そ、そんな怒らなくても。って、怒ってないか。カチカチと実年齢を入力する。すると、画面に「使用する武器を選んで下さい」と、表示された。画面には銃や剣、弓矢など数種類の武器が表示されている。
「なー!?戦闘ゲームなのかー!」
一気にやる気が失せてしまう。戦闘ゲームは不得意分野だ。なかなか敵を倒すことができない。画面をよーく見ると、「魔法」という武器があった。魔法ならば、遠距離攻撃も近距離攻撃もできる。私の胸の中に小さな希望が生まれる。思い切って、魔法を選択した。そして、画面に表示される言葉。
「ようこそ、ゲーム世界へ」