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遅少年と早少女  作者: 粉巻 まひる
ゲーム開始
20/25

その少年、焦る。

 「はあ、はあ、はあ」


 自分が肩を揺らして息をしているのが分かる。


『YOU ARE WINNER』


 急に目の前に画面が表示される。森の中で敵を倒した時は、何も表示されなかったのだが。やっぱり、よく分からないゲームだ。画面が切り替わり、経験値が表示される。げげげ!レベルが一気に七つも上がった。

 しかし、経験値をもらったのは俺だけのようで、後ろの少女はもらえていない。


「すごいですね……」


 まるで呟くように話しかけられた。少女はいつの間にか、俺の真横にいて、上目遣いで俺を見ていた。


「そ、そ、そ、そんなことないで、す……」


 いまさらだが、コミュニケーション力をもう少しつけておくべきだった、と思う。


「プレイヤーの方ですか?」

「え、あ、はい。あなたも?」

「はい」


 崖から出てくるヒロインはさすがにいないですしね、なんて言ったら戦闘になるかもしれない。


「私、戦闘ゲームが苦手で……。よければ、一緒に旅をしてもらえませんか?」


 な、な、な、な!?お、女の子に誘われた!?恋愛ゲーはいつも「面白くねえ」とか思ってたけど、実際に言われると……ヤバイだろコレ!このコ、よく見ると、ってかパッと見ても普通に可愛いし!いや、待て。これは、ゲームの世界だから、外見なんてどうにだって出来るし!もしかしたら、操作してるのが男っていう可能性があるし……。いや、でも、可愛い。うわあああ!戦闘中はこんな気持ちとかならなかったのに、何故だ!?


「あ、あの……」

「うぉっ!え、いや、こ、こちらこそよろしくお願い、します」


 そう言うと、少女はほっとした顔をして、ニコッと笑った。

 か、可愛い……。


 なんて思っていると、消えたと勝手に思い込んでいた画面が、ザー、という音をたてはじめた。

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