その刀、謎。
ガキィィン
鋭い音の余韻がまだ残っている。
金属の鎧を刀で斬る、というのは、さすがに無茶だった。そりゃそうだ、馬鹿か俺は。
「ん……。」
手の平に視線を向ける。赤くなっており、じんわりと痛む。
視線を門番の方へと移す。門番がさっき刀が触れたであろう部分を押さえている。門番がそこから手を放すと、
パラパラパラ
何かが、ゆっくりと落ちていった。
鎧だ。鎧の一部が壊れたのだ。
ふははは!これぞ俺の本気!と自慢したいところだが、普通の刀が鉄の鎧を砕くことができるわけがない。日本刀が銃弾を斬ることができるのだから可能な気もするが、あれは銃弾がとても速いスピードで動き、刀に当たるからであって、この門番がそんな速い動きで俺に迫ることができるわけがない。というか、そんなに速かったら、俺はとっくに負けている。
それに、鎧が壊れるほどの強い衝撃を与えたならば、刀にも少なからず被害があるはずだ。普通なら、折れるか欠けるかしているはず。だが、俺の刀には……。
刀をジッと眺める。
そう、傷ひとつない。
ということはだ。これは、俺の実力ではなく、この刀自体が何らかの力を持っているのだろう。
ま、いいか。勝てるのなら。
「超合金の鎧が……。」
うろたえる門番。
こいつ、意外と動揺しやすいんじゃないか?
刀を構え直す。そして、門番との距離を詰める。それに気付き、門番も構える。
鎧が壊れた所に攻撃したいところだが、相手もその部分の防御を強めるはずだ。
さて、一体どうするか……。




