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その戦闘、いざ本番。
ゴクリ。唾を飲む。
格好よく「今からが本番だぜ」なんて言ったが、内心は焦っている。
変わったのは俺の武器だけであって、状況はあまり変わっていない。
門番は強いし、俺にはこの刀と少しの魔法が使える少女しかいない。だが、あの子を巻き込むのは、男としてやってはいけない気がする。
ふー。
息を整える。
門番はいまだに仕込刀の登場に大きく動揺しているようだった。
チラッと、後ろの少女の様子をみる。じーっと、俺のことを見つめていた。俺は、すぐに視線を戻した。
門番の表情が落ち着いてくる。そして、怒りに満ちた目で俺を見ている。
「驚かせやがって!」
俺もゲーム世界に仕込刀が登場するとは思っていなかったからとても驚いた、なんて言えるはずがない。
慎重に門番との間合いを詰める。
「……」
「……」
空気がピンと張り詰める。刀を構える。
「うおおお!」
門番が正面からまっすぐ俺の腹をめがけて、飛び込んでくる。相変わらず、もの凄い速さだが、これなら避けられる。俺はさっと右にかわし、出来る限りの力を込めて、左から右に一文字に斬り払った。
ガキィィン!
金属と金属がぶつかり合う音が張り詰めた空気を震えさせる。
二人とも、互いに後退する。




