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遅少年と早少女  作者: 粉巻 まひる
ゲーム開始
15/25

その少年、無計画。

急に、か、可愛い女の子がやって来て、超焦ったが、ちゃんと会話出来ていたので、問題はないだろう。

「俺がなんとかする」なんて言ってしまったけれど、はっきり言って無計画だ。現に俺は今、倒されかてた訳だし。

目の前には、余裕の表情の門番が立っている。

「いくぞ」

門番が先程よりも殺気立ちながら、突っ込んできた。速度も速くなったように感じる。

俺は咄嗟に後退し、左へと身を翻す。すんでのところで、避けることができた。

「チッ」

門番が、俺にも聞こえる音量で舌打ちする。

果たして、わざとなのか自然なのか。どちらにしても、良いことではない。

どうすれば、アイツに勝てる?

今更、あの少女に「やっぱり一人では倒せないので、力を貸してください」なんて、恥ずかしくて言えない!

くそっ。

一歩後ずさった。

カラン。

そして、何かが足に当たった。足元を見てみると、そこには一本の枝があった。

しかし、枝といっても、太いし、まっすぐで、まるで人が作ったかのような枝だった。

何故、こんなところに枝が?

周りを見回すと、崖があり、その上には木が生い茂っていた。

あそこから、落ちてきたのか?いや、こんな太い枝がなぁ。

拾って、持ってみる。


「!!」


その枝の正体に俺は気付いた。そして、ニヤリと笑う。

「このゲームの制作者に拍手を送りたくなったぜ」

俺は右手にプラスチックの剣を、左手に枝を持ち、門番の方へと歩みよっていった。


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