その少年、無計画。
急に、か、可愛い女の子がやって来て、超焦ったが、ちゃんと会話出来ていたので、問題はないだろう。
「俺がなんとかする」なんて言ってしまったけれど、はっきり言って無計画だ。現に俺は今、倒されかてた訳だし。
目の前には、余裕の表情の門番が立っている。
「いくぞ」
門番が先程よりも殺気立ちながら、突っ込んできた。速度も速くなったように感じる。
俺は咄嗟に後退し、左へと身を翻す。すんでのところで、避けることができた。
「チッ」
門番が、俺にも聞こえる音量で舌打ちする。
果たして、わざとなのか自然なのか。どちらにしても、良いことではない。
どうすれば、アイツに勝てる?
今更、あの少女に「やっぱり一人では倒せないので、力を貸してください」なんて、恥ずかしくて言えない!
くそっ。
一歩後ずさった。
カラン。
そして、何かが足に当たった。足元を見てみると、そこには一本の枝があった。
しかし、枝といっても、太いし、まっすぐで、まるで人が作ったかのような枝だった。
何故、こんなところに枝が?
周りを見回すと、崖があり、その上には木が生い茂っていた。
あそこから、落ちてきたのか?いや、こんな太い枝がなぁ。
拾って、持ってみる。
「!!」
その枝の正体に俺は気付いた。そして、ニヤリと笑う。
「このゲームの制作者に拍手を送りたくなったぜ」
俺は右手にプラスチックの剣を、左手に枝を持ち、門番の方へと歩みよっていった。




