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その少年、危機一髪。
「くっ」
避けられない。そう思った俺は、止むを得ずガードすることに。
ガンッ、という音と共に身体中に衝撃が走る。骨がきしむ音が聞こえる。
なんて、力だ。人間かよ本当に。あ、ゲームか。ってか、人間とは限らねぇし。ゲームだから。
「おらおらおらぁ!」
またもや、連続攻撃を仕掛けてきたので、咄嗟に避ける。
「ちょこまかしやがって。これでシメーだ」
拳を上に向ける門番。必殺技がくるな、こりゃ。
「俺の最大魔法、ファイアフレイムでしめてやる」
ま、魔法使えんのかー!?そんなのありか!?んー、ありだな。というか、よくありそうな必殺技だな!
ブワッと門番の拳を真っ赤な炎が包む。熱くねぇのかな?って、俺何考えてんだ!
「行くぜぇ!」
スピードはさっきの速さのままで、威力は上がっている。避けられなかったら、ゲームオーバーだな。
身を翻して、避ける。さすがにきつくなってきた。そして、何回かよけた頃、足を滑らしてしまった。体勢が崩れる。
「ヤバッ」
ニヤッと門番が笑った。
あーあ。最初からやり直しか。やり直しなんて、数年ぶりだぜ。くっそ!悔しい!諦めて、瞼を閉じようとした途端、
「効力解除っ!」
後ろから何やら可愛らしい声が聞こえた。




