高市早苗 第104代内閣総理大臣に期待されている方へ
◇日本維新の会は石破政権を終わらせ、高市政権を誕生させた
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
今回は10月21日に第104代内閣総理大臣に就任した高市早苗氏に期待する方へ
僕が第二次安倍政権が誕生した時の感想を踏まえて問題点などを語っていこうと思います。
質問者:
男子普通選挙が始まった1925年から100年で女性総理大臣が誕生したのはちょっと感慨深いものを感じたんですけど……。
筆者:
それについては一定の意義はあると思いますね。
日本は男女平等に関して国際的なランクは軒並み低いですからね。
僕は機会は女性の方にも平等に与えているものの結婚・出産でキャリアが途絶えたり出世が阻害されてしまうことが問題だと思っていますけどね。
ただ、男女平等などを訴えていた方々は「高市氏は女性への権利を軽視している!」ということで皮肉にも高市氏が女性初の総理大臣になることをあまり評価していないみたいですけどね。
質問者:
ちょっと滑稽な話ですよね……。
結局のところ連立入りすることを決めた日本維新の会さんが高市さんを首相にしたということなのでしょうね?
筆者:
そうですね。今振り返れば参議院選挙後には「石破政権のうちは連携しない」といった話をしていたので、「石破内閣倒閣」にも大きく貢献したように思います。
一方で内閣不信任案を出せたのに出さなかった立憲民主党や、
自民党と連立入りするか、野党統一候補になるかどうかフラフラしていた印象があった国民民主党はこの一連の首相の席をめぐる攻防の中で株を下げた印象がありましたね。
質問者:
でも日本維新の会さんは閣外協力として大臣を出さず、首相補佐官を出す程度にとどまるようですけど、これについてはどういうことなんでしょうか?
筆者:
大阪では自民党と維新の会が正面衝突していました。
維新の会は元々自民党だった方が離党して結党されたので、禍根がある中で急遽連立入りの報道だったと捉えたのだと思います。
双方の心情を踏まえると短い期間で感情を整理することは難しいと思いますね。
そして大阪は維新の会の地元ですし、その意図を汲み取らなくてはいけなかったのでしょう。
◇第二次安倍政権で期待したが……
質問者:
大阪ではこれまでの禍根があるということですか……。
ところで保守派の中では「高市政権誕生は日本の夜明けだ」といった前向きな風潮もある中で、
筆者さんは高市さんが自民党総裁になった際に妙にテンションが低かった印象があったのですがどういう言うことなんですか?
高市さんは自民党の中では筆者さんが訴えているような積極財政、外国人移民を制限、メガソーラーの規制、資源開発などの共通する政策を掲げているように思えるのですが……。
筆者:
確かにそういった政策においては評価できるような気がしますよね。
ただ、過去を振り返ると全然嬉しい状況では無いということです。
今、懺悔室にいるつもりで話しますけど。
僕は第二次安倍政権が成立した2012年に大歓喜しました。これで子供ながらに感じていた「悪夢の民主党政権」から解放されると思っていたからですね。
そしてその後に選挙権を得てウキウキで投票に行ったことを今でも覚えています。
あの時の自分を今からでも殴り飛ばしたい気分ですけど(笑)。
ですが、残念ながらその気持ちは全く長続きしなかったのです……。
質問者:
一体どういうことなんでしょうか……。
筆者:
一見すると安倍元首相は異次元の金融緩和と積極財政で経済を立て直そうとしているかに見えました。
ところがよく見てみると、「社会保障の財源ために消費税を増税する」と言いながら現実は法人税を減税していたので積極財政は「大企業オンリー」であり、国民一人一人には行っていませんでした。
更にTPPや種子法廃止で日本の農業を売り払い、カジノを誘致したり、事実上の外国人移民の下地を作りました。
今起こっているコメの生産・価格問題、外国人移民問題などの社会問題の根幹を安倍政権が「人気」を盾に行い続けたのです。
質問者:
今は深刻な状況になっていますけど、当時はそんなに問題になっていた印象はなかったんですけど……。
筆者:
一番最初の法律を提出する際には「軽微」にしてちょっとずつ改正したり、閣議決定で法律の運用を変更したりすることで目立ちにくくしているんです。
消費税だって5%から8%、そして10%と徐々に上げることで影響を軽減しつつ、
長期的に見たら大きく日本を破壊していたりもしますからね(物価高と賃下げに貢献)。
後はマスコミなども問題を詳らか(つまびらか)にしてくれなかった事も大きいと思います。
質問者:
少しずつだと気付かないということですか……。
筆者:
僕は最近の政策に関しては「微々たるとき」から「このように危険だ」と指摘しているつもりですし、
消費税の最初の導入の際や郵政民営化などの際にもその都度、懸念点を述べている方はいました。
しかしながら、「ちょっとのことで騒ぐなよ」みたいな風潮に押し潰されているという感じだと思いますね。
質問者:
結果としてみればちょっとということでは無かったですけどね……。
◇高市政権が「3回目の安倍政権」になる理由
質問者:
筆者さんはよく安倍元首相と高市さんを比べていますけど、政策以外にも何かあるのですか?
筆者:
お二人の共通点は、「保守パフォーマンス」が上手だということだと思います。
安倍元首相は「美しい国日本」「戦後レジームからの脱却」「日本を取り戻す」といった理念を言語化することが
今回も日本維新の会とともに「国旗損壊罪」を新しく定めようとしています。
また、中国や韓国に対して強硬姿勢をとることです(会談の実情はそんなに強気でもなかったりする)。
こういった「日本国家高揚政策」みたいな「生活は良くならないけど気分が良くなる政策」を駆使するのがお得意だということだと思います。
特に靖国参拝をする議員は「高揚政策」の意義を理解していると思いますね(靖国神社や戦争に散って言った方々を弔うことが政治利用されている)。
質問者:
確かに気分は良くなっても現実的に私たちの生活は良くなりませんよね……。
筆者:
勿論僕の感性や考えは杞憂である可能性もあります。
ですが、自民党は企業献金などを相変わらず受け取り続けています。
また閣外協力する日本維新の会には郵政民営化と派遣推進に大きく貢献した竹中平蔵氏が維新の会のガバナンス委員会の委員長を務めており依然として力を持っています。
高市氏が掲げている良い政策は「見せ球」であり、「自民党の本質」としては全くこれまでと変わっていないために、
「良い政策はほんのチョット」で「骨抜き」にされたりして、メインとなる部分は日本の根幹を破壊する政策を推し進める可能性が非常に高いという風に考えています。
そのために「敢えて高市政権の期待値を下げて」おくことで、ショックを和らげておいた方が良いんじゃ無いのかなというのが僕の考えです(笑)。
質問者:
な、なるほど最悪の事態を避けるためということですか……。
改めて危険な政策を3つでいいので教えてもらえますか?
筆者:
筆頭は緊急事態条項入りの憲法改正です。これは維新の会との連立合意文書でも明記されていました。
何が緊急事態かもわからない、ブレーキも無く国民の権利を制限するのが自民党案なので本当に危険です。
高市氏も憲法改正に前のめりですからね。
ただ、この間の参議院選挙で自民党が大きく後退したので、この間の議席を取り返すのには6年かかるので今日明日すぐに改正されることはないと思います。
特に参議院では憲法改正に賛成している自民、維新、国民民主を合わせてもやっと過半数を超える程度ですからね。
しかし、今時点では緊急事態条項に反対している立憲民主党が「裏切り」を起こすと一瞬にして成立するので警戒する気持ちは解いてはいけないと思います。
似たようなところだとスパイ防止法の方が野党の協力もあって成立の可能性が上かもしれませんけどね。こちらは定義や運用次第では言論弾圧になるといったところです。
質問者:
他が良くても権利が制限されたら元も子もありませんからね……。
筆者:
経済については竹中流規制緩和や減税した後すぐに増税といったことを懸念したいです。
後は企業に補助金を給付するのではなく国民から直接的に負担を減らす方向でなければ物価高の前に庶民は限界に近いと思います。
実質賃金が3年連続でマイナスなのですからその分を取り返し、なおかつ1%ぐらい実質賃金がプラスになるぐらいまで個人へ財政出動ししないと駄目だと思います。
質問者:
企業に減税はトリクルダウンが起きなかったのであまり意味がないですからね……。
秋の国会で注目な危険法案は何でしょうか?
筆者:
目下連立入りで注目になった「議員定数削減」でしょう。
前回 https://ncode.syosetu.com/n1194lg/ も詳しく語りましたが、
特に比例代表を削ることは小選挙区に強い自民党や維新の会に有利になり、少数政党や新規参入障壁を上げる案のために非常に危険です。
様子からして立憲民主党や少数政党はまず反対するでしょうが、国民民主党が賛成なのか反対なのかちょっとハッキリしない様相なので、国民民主党がどう判断するかが焦点でしょうね。
質問者:
秋の国会から目が離せませんね……。
筆者:
恐らくは減税とセットで「トンデモ法案」を抱き合わせてやってくるでしょうね。
減税政策が出た時の方がむしろ警戒したいですね。
質問者:
自民党はなかなか変わらないと思うんですけど、どうしてこうも支持されるんでしょうか?
筆者:
やはり立憲民主党を中心とした野党がだらしがないからだと思いますよ。
たまに石破政権のような「自民党らしくない政権」もありますけど、それすらも保守派からは「石破政権よりはマシ」みたいな感じで高市政権を支持する理由になっていると思います。
これは高市氏を支持している保守っぽい若手である有村治子氏であったり小林鷹之氏や小野田紀美氏についても同様の警戒が必要ですし、仮に彼らが首相になっても自民党を変えることはできないと思っています。
トップがちょっと変わったぐらいじゃ自民党は何も変わらないということをもっと周知していきたいと思います。
今後も何を警戒したらいいのか、同問題なのかについて個人的な解説をしていこうと思いますのでよろしければご覧ください。




