表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

第2話《師匠》

 木の匂いに目を覚ました。正確には、これが木なのか、その時の私はわかっていなかったと思う。でも、起こされた気がしたのは確かだった。

 頭が覚醒し始めて、やっと僕はふわふわの布団に横になっていることに気が付いた。

「殺されてなかったんだ……」


 [安心]という感情と一緒に[残念]と言う感情が入ってくる。不思議なものだ。


 首を持ち上げて周りを見渡してみる。何となく、どこかの本で見た茶色い材料で造られた建物が思い出された。そして、色々なものが目に入ってきた。キッチン、木の机に椅子、戸棚にクローゼット……。本で見た事のあるものがたくさんあった。

 どれもこれも、天空に来てから実際に初めて見るものだった。

「天空に家なんてあったんだ……」

「起きましたか、」

「うわぁ⁉︎」


 突然声をかけられてびっくりした僕を見て、神はまた寂しそうな顔をする。

 神の表情に呆気にとられていると、神は近づいて僕にこう言った、

「これから貴方は私の弟子です。私のことを


師匠と


呼びなさい」


 これが私たちのお話の始まり。

 何千万年と続く、長い、長いお話……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ