第十八幕 お屋敷大変革なようで
この時期の花粉症ひどくないですか?
自分結構つらいので大変で……
明後日となった昼頃、俺は奴隷商へと雇う一般奴隷を引き取りに来ていた。
「こちらがお買い求めの奴隷となります」
奴隷商が作った奴隷リストと照らし合わせてみると――
★家事担当
・ジル…写真:髪を三つ編みにしている女の子。
年齢:17歳
特技:料理(家事)
スキル:【調理・調合】Lv3
前歴:元メイド
・ラーサ…写真:長髪でジルのおかあさん。
年齢:42歳
特技:家事全般
スキル:【家事】Lv MAX
前歴:元メイド長
★警備担当
・ウル…写真:ショートカットボブの女性。
年齢:21歳
スキル:【双剣】Lv3
前歴:元冒険者Dランク
・デリー…写真:ボブっていうイメージ。
年齢:38歳
スキル:【守護者】Lv4
前歴:元冒険者Dランク
★読み書き(計算)担当
・シェルカ…写真:二つ結びの女の子。
年齢:15歳
スキル:【暗唱】Lv2
前歴:教会孤児院卒
・ソル…写真:ショートカット男子。シェルカの兄。
年齢:17歳
スキル:【情報処理】Lv3
前歴:教会孤児院卒
え、家事担当のラーサさん【家事】LvMAXとかすごいよ…。
「この人が雇ってくれるハルト・ツジドウ男爵様だ。最近、冒険者から貴族位をもらったお方である」
「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」
これだけの人数がこっちを向いているだけでちょっと緊張のあまり胃が……
「よ、よろしくお願いします。皆さんの力を貸してください」
「それでは、こちらで奴隷料の支払い手続きをお願いします」
別室で支払いを終えた俺は、屋敷へと全員連れ帰った。
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屋敷を見た奴隷たちは、まず驚いた。
ここには、ハルトが一人で屋敷に住んでいたという話を奴隷商から聞いていたので屋敷の手入れなどはひどいものだろうと思っていたらしい。
しかし、実際見てみると庭は整地されており、屋敷は新築並みの綺麗さであったのだ。
「ハルト様がこちらを手入れされたのですか?」
さすがの異様さにラーサさんが聞いてきた。
「はいそうですよ。魔法でちょちょいと」
「そ、そうですか……」
その後は、ラーサは考え込むようにしていた。
とりあえず、屋敷の大部屋に入って全員を座らせ、仕事内容の話をすることにした。
「まず仕事内容ですが、ジルさんとラーサさんが家事担当でウルさんとデリーさんが屋敷の警護担当、シェルカさんとソルさんが経営担当となります」
「ご主人様質問があります」
手を挙げていってきたのは、シェルカさんだった。
「経営というのは具体的に何をするのでしょうか?」
「男爵を拝命されたときに、貴族として経済的貢献をしなければいけないという話を聞きました。そのため、お店を経営しようと思いまして、経営担当のお二人に任せようとおもいます」
「えっ?それって僕たちが店を一から作り上げるということでしょうか?」
「いえいえ、売るものは後日改めてという形で説明しますが、お二人はお店の店員もしくは仕入れなどの経理を担当してほしいのです」
「俺も質問いいか」
次に手を挙げたのは、デリーさんだった。
「俺たちが護衛というのはいいんだが、住む場所とかはどうしたらいい」
「えっ?うちで住み込みしてもらう予定だったんですが?」
俺の発言に全員がこちらを見てぎょっとする。
「それは、ありがたいが……いいんですか?」
「はい、部屋もいっぱいありますし……。あとデリーさん言葉遣いは気にしなくていいですよ。俺は若輩の冒険者からの成り上がりですから…えらくもないです」
「……ありがたい、堅苦しいのは少し苦手だったんだ」
「ほかに質問のある方はいますか?…なさそうですね。最後に俺は、冒険者の仕事をしているので屋敷を空けることも多いですので何かありましたら、いないときはギルドに伝えてください」
「「「「「「はい、よろしくお願いいたします」」」」」」
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数日間の仕事を見ているとみんな結構優秀らしかった。
ラーサさんやジルさんは元メイドということもあり仕事をてきぱきとこなす。
ラーサさんはスキルレベルMAXということもあり仕事速度が見えないぐらい早く丁寧であるし、ジルさんの料理はとてもおいしく。
前回倒した、ホーンラビットの肉が残っていたので調理してもらうと前とは違う味わいで食べられ全員絶賛していた。
それと今は経営活動がないシェルカとソルも本を読み漁ったりして今後の経営について勉強しているらしい。
「みんな、がんばってるなぁ。俺なんもしてないや」
自室のベッドでゴロゴロしてゴソゴソしていると扉を「コンコン」とノックする音が聞こえた。
「はい?」
「ウルとデリーです。今いいですか?」
扉を半分開け覗き込みながら聞いてきた。
ピーしてたらやばかったなとちょっと中学生の時の体験が甦ってきたがとりあえず中に入れた。
「なにかありましたか?」
「できればもう少し仕事を増やしてもらえないですか?」
「警備だから仕事が少量でほかの人を見てるとなんか自分だけ仕事をしていない気がしてくるんです」
「うーん、十分助かっているんですけど……。警護ってそんなもんじゃないんですか」
「確かにその通りなんですが……。あの! でしたら庭の手入れなどを任せてもらえませんか?」
デリーがいきなり今思いついたことを言ってきた。
「庭の手入れ? 十分きれいだと思うんだけど」
「自分こう見えて実家が庭師家業でしたので知識はあります。確かに外観は綺麗ですが、もっと工夫できるところは何点かありますよ」
「そ、そう? じゃあお願いしようかな。」
「片方が庭師、片方が警護と交代でやりますがよろしいですか? 」
「いいけど……。ウルは、大丈夫なの?」
「私の実家は農家でしたんで似ているところはあると思います」
「了解。じゃあ任せるよ」
その後、二人は庭の手入れなどもし始めた。
俺が数日後に見たときには、庭がアーティスティック仕様になっていたのは別の話だ。
編集を加えようと思います。
まず、大幅に変えるところですが「前回のあらすじ」を消します。
それと… → ……や― → ――などの細かい調整をします。
皆さんもこうしたらいいなどの感想や誤字脱字がありましたら気軽にお願いいたします




