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町作りは意外と順調です~番外編 お母さんたちと甘々します

 ロクサーヌたちと夜を過ごしてから、母さんたちと一緒に眠ることは少なくなった。

 それでも二日に一回は寝るようにしている。


 一緒に寝ないと母さんたちが泣くから!




「あの子たちと仲良くやっとうか?」

「子作りは盛んなようじゃが、そんいがい楽しいか?」

 実家の寝室でリム母さんとタマモ母さんに撫でられる。


「大丈夫だよ」

「ほんと?」

 青子がポテポテとお腹の上に乗る。そしてチュッチュッとキスをする。


「ほんとだよ」

「だがな。私たちは心配なんだ」

 ベル母さんが蜂蜜を食べさせてくれる。


 ゴクリと飲み込むと、恥ずかしさで顔が熱くなる。


「いつの間にか大きくなった。喜ばしいが、やっぱり寂しいな」

 ブラッド母さんがチュッと頬っぺたにキスをする。


「あんなに小さかったのにな。立派になった!」

 バトル母さんは大きな手で頭を撫でる。


「私たちの誇りです」

 ラファエル母さんは桃を食べさせてくれる。


「ジーク……ジークゥ!」

 そして僕を抱っこするジル母さんは泣いている。抱っこって歳じゃないんだけど。


「私はな、ジークが幸せなら良いんだ。でもな、やっぱり寂しくて!」

「泣かないでよ。離れ離れになった訳じゃないんだから」

「でも添い寝する時間は減った! 前は毎日だったのに、今は二日に一回なんて!」

 子供の時だからしょうがないでしょ。


「という訳でじゃ!」

「今日は一緒に寝てもらうぞ!」

 母さんたちに押し倒される。


「しょうがないなぁ」

 抵抗はしない。なんだかんだマザコンだ。母さんたちと一緒に寝たい。


「ふむ……やはりジークの臭いは落ち着くわい」

「極楽じゃ」

 クンクン、フンフンと臭いを嗅がれる。母さんたちから落ち着く臭いがして、眠くなる。


「眠たければ眠ってよいのですよ」

 ラファエル母さんの優しい声で瞼が重くなる。


「ジーク、大好き!」

 青子の唇から甘い味がする。


「ジークは大きくなっても可愛いな」

 ベル母さんの綺麗な手が頭を撫でる。


「辛くなったらいつでも言え。俺が守ってやる」

 バトル母さんの大きな手が頭を撫でる。


「いつまでも傍に居てくれ」

 ブラッド母さんの真っ白な手が頭を撫でる。


 ちょっとずつ、眠くなってきた。


「眠いか?」

 ジル母さんの優しい声が聞こえる。


「寝ても良い?」

「良いぞ」

 体の力を抜くと、とても気持ちよくなる。


「母さんたち……ありがとう……愛してる」

「私たちも、ありがとう。愛しているよ」

短いけど、こういうのも良い。

というかもっとお母さんたちをクローズアップしたい。

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