悪役面の薔薇侯爵は商売がしたい
今までの歴史を振り返り、レイディアは今現在の時代が一番華やかなのではないかと思っていた。
貴族社会となって実に500年。型にはまった商売では、この侯爵家も没落の一途を辿ることは目に見えている。そこで、レイディアはより革新的なアイディア、売れる商品、売るための商法を考えていた。そんな時だ。
「レイディア以上に薔薇の似合う女性は見たことがない。薔薇の香りがするとレイディアを思い出す程に、僕は好きなんだ」
薔薇の花束を手に持ったこの国の第三王子は、オッドアイの瞳で真摯にレイディアを見つめた。
その言葉を噛み締め、噛み砕いたレイディアは第三王子の肩を掴み、爛々と金の瞳を輝かせて一言
「それですわ!」
と言った。
時代を動かす商品の誕生した瞬間である。
貴族社会となって実に500年。型にはまった商売では、この侯爵家も没落の一途を辿ることは目に見えている。そこで、レイディアはより革新的なアイディア、売れる商品、売るための商法を考えていた。そんな時だ。
「レイディア以上に薔薇の似合う女性は見たことがない。薔薇の香りがするとレイディアを思い出す程に、僕は好きなんだ」
薔薇の花束を手に持ったこの国の第三王子は、オッドアイの瞳で真摯にレイディアを見つめた。
その言葉を噛み締め、噛み砕いたレイディアは第三王子の肩を掴み、爛々と金の瞳を輝かせて一言
「それですわ!」
と言った。
時代を動かす商品の誕生した瞬間である。
第1話
2018/11/19 18:23