表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

地霊殿のクリスマス

作者: べべん

幻想郷の冬、人間の里ではキリスト教のイベントがあるとして賑やかであった。しかし人間でなく今年は妖怪までもがざわめいている。それも地底の妖怪。

妖怪が人間のイベントに参加するのはおかしいって?まぁそう思うかもしれないが妖怪も苦労しているのだ。時には娯楽も必要であろう。

そんな地底の妖怪のご機嫌っぷりを見てみようか。

「♪」

空「何作ってるのー、お燐」

燐「今日はクリスマスっていう人間のイベントの日らしいんだ、その準備さ」


どことなくお燐はクリスマスツリーの飾りつけをしていた。プレゼントボックス、人形、鈴、等々。

そして赤や黄色、青に光ったライトがあった。


さ「たまには娯楽も必要よね。いつもの仕事ばっかりじゃくたびれちゃうわ」

こ「わーい、今日はごちそうだー」

さ「小石が好きなものもちゃんと用意してあるわよ」


テーブルには色とりどりのごちそうが並べてあった。もうクリスマスの準備は整っているようだ。


こ「そういえばクリスマスにはサンタっていうのがあるらしいけどお姉ちゃんなにそれ?」

さ「さぁね、空飛ぶ動物がそりを引いてプレゼントを渡すっていう噂らしいけど何かの妖怪かしら」

燐「人間のイベントですから妖怪ではないと思いますが...」

空「うにゅ?」

さ「実際のところはまぁ私も詳しくは知らないわ」


そんな話をしている間にクリスマスの準備はほぼ完成していた。

そしてパーティーしようとしていたその時...


チリンチリンチリン...


さ「お客さんね、お燐、ちょっと出てくれる?」

燐「はーい」


ガチャ...


勇「よっ、悪いね突然来て」


勇儀とパルスィとヤマメとキスメが玄関の前で立っていた。


燐「(うぉぉ...)あぁ、い、いらっしゃい...何のようだい?」

ヤ「なんか人間のイベントで宴開くらしいじゃない」

勇「だから上でいつものように酒飲んでちゃあんまりおもしろくないからね、ちょっと邪魔していいかな?」

燐「(なんてこったい!)あぁ...まぁいいよ...中あがって...」


というわけで4人追加でごちそうすることになった。


さ「(全く...どうしてあの4人を入れたのよ...)」

燐「(し、仕方ないじゃないですか...追い返すわけにもいかないですし...)」

さ「まぁ少ないより多いにこしたことはないからね。今日は特別よ」

こ「それに楽しいよーいいじゃないー」

燐「ありがとうございますぅ...(*´▽`*)」


そして地霊殿はどんちゃん騒ぎとなった。地獄の鬼や橋姫が酒を飲み荒すもんで途中お燐が買い出しにいく羽目になったのはその1時間後のことであった...


ヤ「いやぁこうして地霊殿に飲みに行くのもいいもんだねぇー」

パ「まったくね...いつも楽しんでるあんたたちが妬ましく見えるわ...」

勇「まぁ今日ぐらい許してやれよー」

こ「あははははははw」

さ「こいしも楽しんでくれてるようだし、これはこれで結果オーライね」

燐「私は疲れましたよぉ...トホホ...」

空「うにゅ」


こうしてイベントのパーティはいつもの宴になっていった。しかしそれで彼女らは気になることがあった。


さ「そういえばクリスマスにはプレゼントが付きものらしいけど...」

燐「そうなんですか?さとり様」

キ「あ、じゃあ私たちそろそろお邪魔するからプレゼントとしてこれ受け取ってー!」

さ「毒薬は勘弁よ」

キ「失礼ね!ちゃんとしたプレゼントよ!」


そしてキスメは箱をさとりに手渡し地獄の鬼たちは帰って行った。


こ「最後の最後まで嵐だったねぇー」

さ「まったくよ...」

空「それよりさとり様、その箱開けてみましょうよ!」

さ「そうね...開けてみましょうか」



ポンッ


全員「・・・・・」




また酒かよ......



さ「あそこの妖怪たちはこれしかないの?」

燐「もう勘弁ですよぉ~」

空「うにゅ」

燐「まぁ...も、もらうだけあ、ありがたくいただいておきましょうよっ!」

さ「そうね...少しは..ね...」


こうしてパーティ(宴)は終わったのであった。


さ「もうそろそろ時間ね...消灯するわよ」

燐「はーい」

こ「はーい」

空「うにゅっ」




 ~今夜の地底も、賑やかであった~




翌朝、彼女らは昨日のパーティ(宴)で疲れすぐ眠ってしまった。

そして目が覚めた時であった。


こ「お姉ちゃん、これなーにー?」

さ「え?それって...プレゼントじゃないの?」

燐「奇妙なこともあるんですねぇ」

空「それよりみんなの分もここにあるよー」

燐「にゃ!?ほんとだ、なんで!?」

さ「サンタ妖怪の仕業かしらね。」

こ「わーい、マフラーだー」

空「うにゅ?これは?」

燐「靴下だね。意外と綺麗じゃない。あ、私のは手袋です!」

さ「私のはニット帽ね。なんにせよ寒くなるからありがたく思っときましょう」



 ~メリークリスマース~

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ