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第1話 ありきたりなギルドに行こう

よろしくお願いします。

 謁見の間に向かう途中でオレの記憶の中を探る。


(丁度良いおれ見っけた)


 国王に謁見とか正直面倒くさいし、小心者の俺は気後れして仕方ないので、そういうのに慣れてるであろう貴族だったオレの中の人格おれを引っ張り出してきて、受け答えと身体の操作をしてもらう。

 いや〜、楽でいいね。

 え?自分の身体くらい自分で動かせ?イヤだなーもう。おれは俺だからおれが俺の身体を動かすのは俺が俺自身でやってるのと同じでしょう。


 なんか若干哲学的な感じのことを考えているうちに、謁見は終わっていた。おれから聞いた話によると、このまま身一つで放り出されるっぽい。ヒノキの棒と100Gすら無しかい。


 王様は、


『勇者なら、なんとかなるだろ(意訳)』


 と、言っていたらしい。


 王様酷すぎ。まぁ、ヒノキの棒とか渡されてもどうしたらいいか分からないし、俺はそっちの方が良いのだけども。



 ◆◇◆



 はい、城から放り出されました。

 さてさてこれからどうしたものか。右も左も分からないので、とりあえずカンニングしまーす。



 ……

 ………




世界ノ原記憶(アカシックレコード)にアクセスします…)


(拒絶されました。貴方にはアクセス権限がありません)


 あれ〜?と思ってすぐ気付いた。この世界のアクセス権限なんか持ってなかったわ。という訳で、不正アクセス(ハッキング)する。

 そういえば、この世界の神様って誰だろーなー。オレより神格低い神だったら、後でオレが召喚された件について、小一時間ほど問い詰めよう。


 そんなこんなで不正アクセス(ハッキング)が完了した。バレない内に、さっさと情報読み取ろう。




 ……

 ………




 よし、この世界の事は大体把握した。王女様の説明全く必要無かったな。


 まず、俺がやるべき事は、冒険者登録だっ!


 …わぁテンプレ。

 だって、健全ちゅうにびょうな俺の人格がやれって言うんだもん!欲望には自由であるべきだ!


 まぁ、一番効率が良いのは確かなんだが。

 身分証は必要だし、お金も無いし。

 因みにこの世界の通貨単位は【リル】だ。1リルは大体一円くらいの価値で、鉄貨一枚10リル、銅貨で100リル、大銅貨で1000リル、銀貨で1万リル、金貨で10万リル、白金貨で100万リルと、なっている。

 覚え易くて何よりだ。

 という訳で、冒険者ギルドへ向かう事にする。






 ◆◇◆






 とうちゃーく。まぁ、転移で一瞬なんだが。

 突然現れた俺に、周囲がざわついているのでさっさとギルドに入る。



 …酒場ちっくな感じに、大勢の荒くれ者風の人々、たくさんの紙が貼られている掲示板…。


 そこを通って、日本人顔で、更に童顔低身長でどう見ても少年のような俺が、冒険者登録用受付に向かう。するとどうなるだろうか。


「おいおい、ココはテメェみてぇなガキの来るところじゃねぇぜ?」


「出たなこのオレの敵(どテンプレ)め!!」


「……はぁ?」


 思わず叫んだ俺は悪くないと思うんだ。



読んでいただきありがとうございます。

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