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2007年9月18日 豪雨 考えなしでした

9月18日 豪雨




傘忘れた。

ママに電話したら、めちゃくちゃ大きくため息をつかれた。

待ってなさい、買い物もう少ししたら行くから、そしたら回収してあげる。

とのこと、弥生はどうしただろと思ったら、とっくに帰宅してるとママに言われた。

薄情な奴だね。

ぼんやりと弾けるような雨を見てると、階段を降りてくる清くんと目があった。

もうみんな下校してると思ったから、つい仲間意識が働いて声をかけてた。

清くんも傘忘れたの?って。

私もなんだ、ママがこれから迎えに来るんだよ。清くんも?

言った瞬間、擦り切れるみたいな声で清くんは違うといった。

じゃあ、どうしたの?って言おうとしたら、先生よりもずっと若い女の人が来客用の下駄箱に靴を投げ入れた。

大きな音がしてびっくりして見上げると、女の人は緊張感のある顔で清くんの名前を呼んだ。

そして、そっけなく告げる。


分かってると思うけど、手を煩わせないで。


こんな冷たい言い方されたことなくて、私がいわれたわけでもないのに動揺してると、清くんはごめんなさい、とかすれた声でいった。


そして女の人は先生に連れられて職員室に入っていった。


清くんは真っ青な顔をしていた。

私もなんていったらいいのかわからなくて。今の清くんのお姉さん?って聞いたら清くんは私を睨んだ。


すずねに関係ある?


ない、ないよ。

聞いちゃいけないことだったんだって、この時になって気がついた。

気がついたらママの車の中にいて、私はぼんやりしていた。


嫌われた。


ずっとそのことが忘れられなくて、今もなかなか寝付けない。


私は清くんに無神経なことをいって、傷つけた。

そして傷つけた私自身もなんだかやたら哀しくなった。



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