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「適性検査は受けたんでしょ?」
二人のやり取りを耳にしていた、もう1人の友人の貴美香が、帰り支度を終え二人に血数いて来た。
「まぁ、そうなんだけどね…」
「だったら、そのまま記入すれば良いじゃないの?」
「貴美香は何にしたの?」
「私は、衛星都市の防衛監視衛星よ」
「貴美香は、細かい事にまで口うるさいからな。ぴったりじゃん」
貴美香をからかうように、環奈は笑みを浮かべながら少し嫌味ぽく口を開く。
「どういう意味?」
「別に」
「教育評価に、マイナス漬けられたいのかしらね」
「うへぇ、まじかよ」
「冗談よ」
苦笑しながら牧恵は、二人のやり取りをみながら環奈にも進路聞いてみる。
「環奈の進路は何なの?」
「そうね、私も興味あるわ」
「ほう、あたしの進路を知りたいと。
良いでしょう、お聞かせいたしましょう」
「随分仰々しいわね」
「オホン…
私の進路は、衛星都市の教育カリキュラムロボットです」
環奈の言葉に、二人は一瞬沈黙し間をおいて牧恵が開口する。
「環奈が、教育カリキュラムて少し意外」
「私もちょっと驚いているわ。
てっきりあなたの性格だと、宇宙線にでもなるのかと思っていたわ」
「いやぁさ、あたしも宇宙線が良いかなと思っていたんだけど、先生が総合的に教育カリキュラムロボットの方が向いているて言われ立ったのよ」
「先生がね」
「まぁ、確かに環奈は落ち着きはないけど人の面倒とかよく見てくれるしね」
「おせっかいとでも言うけどね」
「そうそう、おせっかいな性格でして」
嫌見返した貴美香の言葉に、素直に受け止める環奈の態度に少し拍子抜けした感じでもあった。
「でもさぁ、それも悪くないかなと思ったのよ。
これからの子供達に教え導くなんて、少しカッコよくない?
そんでさ、卒業した後でもこんな先生いたなと、思い出してもらえるの。
送り出した後でも、思い出しくれんだもん。
素敵じゃない?」
環奈の言葉に、牧恵は不安を感じ始めていたが、貴美香が少し背中を叩き、
「まだ、提出には時間はあるわ。
じっくり考えて、公開の内容にね」
「ありがとう…」
「うんじゃ、帰ろうか」
「うん」
気づけば、教室には三人だけになっており、静かな時間の中からゆっくりと退出して行く。




