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宇宙ステーション内の宇宙港
「じゃ、お母さんおねがいね」
「ハイよ。
気を付けて行ってくるんだよ」
「うん!
行ってきます」
「しかし、君も変わっているな」
「何が?」
「だって、俺たち今から外宇宙に行くわけよ。
移住可能な惑星や資源衛星探しに」
「だから何なのよ」
「いやさぁ、もう此処に戻ってこられ保証はないのに、なんでわざわざ自分の身体を保存しておくわけ?
戻れるわけでもないのにさ」
「別にいいでしょ。
あの身体は、自分が自分であった事を忘れない為なのよ」
「何だよそれ。
はぁ、大丈夫かよこんな奴がパートナーだなんて…」
「何ごちゃごちゃ言ってるの。
あんまりうるさくしていると、途中で放り出すわよ」
「おいおい、勘弁してくれよ。
小型探査船の俺じゃ、母線のあんたがいないと、何もできないんだからさ」
「フフッ…。
さぁ、出発するわよ。




