小太りじいさん
ある村に小太りなじいさんが2人いました。
1人は優しいおじいさん、もう1人は意地悪なおじいさんでした。
いくら頑張っても全然痩せられないのでみんなから「小太りじいさん」と呼ばれていました。
悔しい思いをしていた2人は
「「どっちが先に痩せられるか勝負だ」」
どちらも譲れない勝負が始まりました。
ある日、ダンススクールができました。
ダンスが得意な優しい小太りじいさんはそこで鬼のような教官との過酷な地獄のレッスンが始まったのでした。
そして、優しいじいさんは見事に痩せてブレイクダンスを踊るまでに上達しました。
それを見て意地悪なじいさんもやってみようと思いました。
けれどダンスが苦手でうまく踊れません。
鬼の教官は怒って意地悪なじいさんをクビにしました。
見事に仕上がり、これで優しいじいさんのことを「小太りじいさん」と呼ぶものはいなくなりました。
それからは村のアイドルとして歌って踊ってみんなを楽しませるようになりました。
人気はどんどん広まって国民的アイドルにまで成長するのは別のお話。