1日目 札幌→東京
2003年3月にインドを旅行した時の紀行文となります。当時自分が運営していた個人ホームページで初出した文章に、手直しを加えています。全10話。
午前七時に家を出て、札幌駅から快速エアポートで新千歳空港へ。新千歳空港なんて行きなれているので楽勝と思いきや、何だか知らないけど、切符を落としてしまった。仕方がないので改札で駅員に告げる。料金をまた払うことになり、旅の始まりから痛い失敗。これからインドを一人旅するというのに、先が思いやられる。新千歳空港に着いたら、滞りなく搭乗手続きを済まし、フライト。席が窓側だったので、空からの景色を眺めた。もう何度も眺めた千歳→羽田の景色。特に感慨はなかった。
正午前に羽田に到着。浜松町まで東京モノレールで移動。浜松町に大きな本屋があったので入ってみたら、椎名林檎が巻頭のキーボードマガジンが売っていた。この本は旅から帰ってくる時まで残っているのかが心配になったが、荷物になるので買わなかった。
その後、山手線で秋葉原へ。PCパーツショップやゲームショップなどをウインドウショッピング。店頭にネットがつながっているマックが置いてあったので、自分のホームページを見たら、ウインドウズとフォントがあまりに違っていて驚いた。最近は札幌にもいろいろな店ができていて、東京でなければ買えないものもあまりないのだけど、秋葉原で買いたかったのは中古のDVD。欲しいものが一週間後まで残っていることを祈って、秋葉原を去る。
そろそろチェックインできる時間なので、新宿のホテルへ。部屋でちょっと休んだ後、街へ繰り出す。昼食にマクドナルドでハンバーガーを食べたら、甘いものが欲しくなり、スターバックスがあったので、カフェラテを飲む。午後五時からミクシィでつながっている友達とオフ会をする予定だけど、まだ時間があるので、紀伊国屋書店に入る。サブカルチャーの本が充実していて、面白そうな本が目白押しだ。立ち読みに熱中しているうちにあっという間に待ち合わせの時間になる。僕はこれからバックパッカーをするので、赤いパーカーにジーンズをはき、大きなリュックサックを背負っていた。こんな格好をしている男はこのおしゃれな街・新宿ではほとんど見かけなくて、恥ずかしかった。
アルタ前でMちゃんとKさんと無事に合流。まず、スターバックスに似た喫茶店(名前失念)へ入る。その後、居酒屋「天狗」へ。いろいろな小料理を食べながら、和やかに談笑。僕はハードな旅行前なので、酒はビールを一杯だけで止めておいた。あまり飲まなかったせいか、会計が一人当たり二千円弱と安かった。とはいってもこれからのインドの物価を考えると、二千円というのは恐ろしく高額なのだが。
ゲーセンでプリクラを取り、野村ビルという高層ビルの最上階から東京の夜景などを眺めて、オフ会はお開きになった。僕は何故か「女顔だね」とからかわれて、「新宿二丁目へ行こう!」と冗談で言われた。この後、インドで何度も「おまえは男なのか?女なのか?」と言われることになるのは先の話。
1話目でインドが出てこなくてスイマセン。次回成田空港からニューデリーへ出発します。お楽しみに!