9
私は、目覚めたのは、自分のベッドの上でだった。
慌てて起き上がって、周りを見渡したけれど、岩山も無ければ、傷付いたドラゴンの姿も無い、いつもの自分の部屋だった。
朝の爽やかな日差しが、窓から射している室内には、暗闇の中で冷たく吹く風の気配は、微塵も無かった。
(私……夢から覚めたの?)
目眩を感じて、頭に手を当てて、目を閉じる。自分の周りの世界が、グルグル回っているように感じる。
(ここで目を開ければ、ディーの居る場所へ戻れるの?)
けれど、目を開けた私は、変わらず、自分のベッドの上に居た。
自分の居る場所が、修道院の中の自分の部屋だということが、信じらない私は、もう一度、周りを見渡した。
今度は、目眩は軽かったけれど、頭痛がしてきた。小さな鍋に無理矢理に頭を押し込んだみたいに、ズキズキと痛む。
吐く息が熱い。呼吸が速い。そして、体中から血生臭い、膿んだような臭いが、薄らと立ち上っている気がする。
身体中が粘ついている気がして、私はベッドから出ようとしたが、再び目眩がして倒れ込んだ。
目覚めてから、どのくらいの時間が過ぎたのだろうか。起きてこない私を心配して、部屋を覗きに来たお世話係の修道女は、慌てて院長様を呼びに走った。
「試練を、果たす事が出来ましたね」
私を見た院長様は、疲れた顔に優しい笑顔を浮かべって、そう言った。
(そうか……終わったんだ……)
その笑顔を見て、言葉を聞いて、私は、そう思った。
身体が強張って動けない、そんな私を見た院長様の指示で、部屋で湯浴みが出来るようにと、大きな盥にお湯を入れた物が運び入れられた。
三人の修道女にお世話をされて、私は、身体を覆う粘液を洗い流す事になった。
盥の中には、疲労回復のための、そして身体を清めるためのハーブが、たくさん入っている。お湯の表面にカミツレの花が浮かんでいる。ペパーミントの爽やかな香りして、鼻に抜ける感じが心地良い。
「身体全部がヌルヌルしているみたい。裸になって、盥の中に座って」
そう言われけれど、身体が動かない。
私は、濡れた寝間着を脱がせてもらい、盥のお湯の中に入った。
盥の底にお尻を着いて、膝を胸に寄せる。水面に浮かぶカミツレを、そっと手の平で掬ってみる。花びらが白いまま変わらない事が、私には、何よりも嬉しい事だった。
左手を見ると、手首、手の甲、薬指の付け根に有った、針の先ほどのホクロは、影も形も無くなっていた。
(ああ……穢れは、消えたんだ……)
きっと顔のホクロも消えているのだろうと、私は思った。
「身体の具合はどう?」
湯浴みの後で、院長様の指示だからと、新しい寝間着を着せられた私に、お世話係が声を掛ける。
「暖かくて、フワフワした心地です。でも身体中が痛くて動かせない感じがあります」
正直に答えた。それを聞いた修道女は、私の額に手を当てる。
「すごい熱! ソフィー、本当に大丈夫なの?」
驚いて問われたが、私は、ぼおっとしたまま、半分寝ているような心地だった。
ベッドの寝具も新しくされ、寝ているように言われる。申し訳ないと思いつつも、この身体では動けないと思い、ベッドに入った。
身体中が痛い。ぶつけた後のような痛み、関節がキシキシする痛みが有る。頭が痛い。喉が痛い。目眩がする。
(酷い風邪を引いた時みたい……)
これで、咳と鼻水が出たら、本当の風邪引きだと、私は思った。
「大変な試練を果たしてきたのですから、見た目には分からない苦痛に、身体が傷付いたのでしょう。そのせいで熱が出たのかもしれません。肺炎の時のように、しっかりと養生することが必要です」
様子を見た院長様が言うので、私は、肺炎を治す時と同じく、安静に寝ているようにと言い渡された。
普通の肺炎と違うのは、食事が、前に受けた祓いの時と同じに、肉や魚を口にしない物に変わった事だった。
「身体が弱ってると、魔が入り込むかもしれませんからね」
そう言われて、おとなしく寝ていた。
身も心も、本当に疲れていた私は、眠っていられる事に感謝した。
「あとは、回復するだけですからね」
院長様の言葉の通り、一日ごとに、身体が楽になっていくのを感じた。
それから、昼夜に関係なく眠り続けた。その間、夢は一度も見なかった。
試練の夢から目覚めた日から、五日経った時に、
「だいぶ回復したでしょうけども、このまま七日目までは、眠っていて欲しいの。これも、祓いの儀式のようなものですからね」
そう言われた私は、七日間をほぼベッドの上で過ごした。
八日目の朝、今日から普通の生活に戻れるのだと、私は思っていた。
ところが、朝の祈りの後で呼ばれた院長室で、
「七日後に、聖女に会うために、特別なお客様がいらっしゃいます」
突然に言われ、この時から、私の生活が変わった。
それは、まるで『花嫁支度』のような七日間だったのである。
決められた湯浴みの日でもないのに、お風呂に入って、身を清めるように言われる。それも、薔薇の花びらの浮かんでいるお湯に入るのだ。
「清めのための、ハーブの入っているお湯に入るのではないのですか?」
私の問いに、
「これからは、汚れを祓うためでなく、美しさと薫りを、その身体に移すために、お湯に入るのですよ」
お世話係の修道女が言う。
「美しい髪にするために」
「輝くような肌にするために」
そう言われて、カメリアの花のオイルを髪に擦り込まれたり、ローズヒップのお茶を飲むように言われたりと、色んな事が『美しくなるために』と、施される七日間だった。
その気遣いは、私の日常生活をも変えてしまった。
修道院の生活の中で、変わらないのは朝の祈りだけで、今までの日常の仕事は、一つもさせてもらえない。
私が一番苦手な掃除は、
「手が荒れるから」
と免除されたのは嬉しかったけれど、一番好きな炊事は、
「火傷や切り傷などが出来てはいけませんから」
と、当番から外される。
みんなが「一番嫌い」と言うけど、私には苦にならない皿洗いも「手が荒れる」としてやらせてもらえない。
修道院の慈善市に出す品物の製作、繕い物や刺繍なども、
「指に怪我をしてはいけませんから」
と、何一つやらせてもらえない。
毎日が、ひたすら『美しく有るように、傷一つ無い輝くような身体で有るように』と、常に身の回りには人がいて、何一つ自分でしてはいけない生活が続いた。
私は、前に、修道院付属の女学校の同級生が、
「毎日、何一つしないで、過ごせたら幸せよね?」
と言っていた事を思い出した。
(何一つしない訳では無いけど、美しくなる事だけを目的に過ごす毎日って、こんなに、自分からは、何もしてはいけないの?)
そう思った。
七日間続くと言われた、この生活に、私は三日間は我慢したが、四日目で逃げ出したくなり、五日目で、院長様に「普通の日常に戻りたい」と願い出た。
「七日の間、ずっと眠って、身体は回復しました。その後も、仕事もしないで、ずっとお風呂に入ったり、髪を洗ったりで、何もしていません。普通の生活に戻りたいんです」
懇願する私に、院長様は笑顔で頷いたけれど、
「あと二日だけ我慢なさい。そして、三日後が、特別なお客様を迎える日ですよ」
そう言って、微笑んでいるだけだった。
私は「あと二日だけ」と呟き、美しくなる生活を我慢することにした。
そして七日目の夜、私をお世話してくれた修道女たちは、
「明日ですわね」
「明日は、良い天気らしくて良かったですわね」
と、明日が来る事を言祝ぐ。
みんなが、訪れを言祝いで口にする、明日会う特別な客とは、それほどまでに、会う事が嬉しい相手なのだろうか? と、私は思った。
「けれど『美しくなる毎日』が、今日で終わったんだわ。明日は、そのお客様と会う日になるでしょうけど、その次の日から、いつもの毎日が送れるんだわ」
そう思って眠りに入った。
(夢の中で『これは夢の世界』と分かって目が覚めるのは、久しぶりだわ)
夢の中で、私は、そう思った。
そこは、花園だった。
周りを見渡すと、遠くに大きなお屋敷が有る。
私はそのお屋敷の、一階の一番左端の窓を見て、
(あれは『逢瀬の夢の応接室』だわ)
と思った。
今までの夢では、応接室の中にしか居なかったのに、なぜ確信できるのか、分からない私は、
(夢の中なので、色んな不思議な事も有るんでしょう)
と思った。
目を瞑り、大きく深呼吸をした。
そよ風が髪を揺らすのを感じる。
甘い薔薇の匂いがする。
ふと見上げると、空が明るい青だ。
(この夢の中では、初夏の薔薇の季節なんだわ)
とても良い天気が嬉しくて、私は、小さく溜息を吐いた。
ふいに、名前を呼ばれたような気がして、周りを見渡す。
もう一度名前を呼ばれた……声は、耳からではなく、頭の中に響いている。
周りを見渡した私は、お屋敷の有る方角とは反対側に、人影が見えた気がした。
その人を見る。
日の光が眩しすぎて、どんな人か、よく分からない。
背の高い細身の人。男性の服装?
頭に王冠でも有るのか、日の光が反射して、顔が見えない。
「ソフィー!」
三度目の呼びかけは、頭の中と耳との両方から聞こえた。
私は、その声を「知っている」と思った。
泣きたいほど懐かしいような、ずっと会いたいと思っていたような……
その人に向かって手を振った。そして、その人の名前を呼ぼうとしたーーーー
私は、目を覚ました。
夢から覚めた感覚は、眠りから覚めたのではなく、幸せの中から、突然に別な世界へと連れて来られたようで、とても寂しいと思った。
(あの眩しくて見えなかった人は、誰なのかしら?)
そう思うと、胸がキュッと痛んだ。
(あの人の名前は何というのかしら? 夢の中の私は、どんな名前を呼ぼうとしたのかしら?)
「あの人は……」
心の中で思った事を、知らず知らずのうちに声に出していた。
夢の中のあの人を思うと、胸は、再びキュッと痛む。その痛みが甘いような感じがして、私は戸惑った。
痛みは、痛いという身体の不具合で有り、それを『甘い』と感じる事が有るなんて……
自分の感じた痛みが、私には信じられない、不思議な感覚に思えた。
ベッドの上で呆然としていた私を、様子を見に来た修道女が、
「起きていたのですね」
と声を掛ける。
この日は、朝早くから支度が始まった。
湯浴みをして、髪を洗う。
「お客様を迎えるのですから、キチンとした服装をいたしませんとね」
そう言って、私が着る服を広げた。
私は、驚いて目を見張った。
広げられたドレスは、夢の中で私が着ていたドレスと同じ物だった。
修道女見習いの式服。でも、正式な式服とは違う。
それは夢と同じに、艶消しで織られた、藍色のシルク布で、襟とカフスの白は、夢で着ていたのと同じ、真白のレースだった。
「このドレスを用意できて嬉しいですわ」
この七日間、つきっきりで私の世話をしてくれた二人修道女が言う。
「嬉しいドレス、なのですか?」
修道女たちは、ドレスを私に着せながら、
「旅立ちを言祝ぐ衣装ですから」
と微笑む。
「旅立ち?」
「そうです。あるいは、新しい出会いを」
「どちらにしても、運命が良い方向へと進む時に着る、祝いの装束ですわ」
「……運命が良い方向へ?」
話しながら、ドレスのボタンを留めていく修道女の手を背中に感じながら、
(このドレス、貴婦人のドレスと同じに、背中にボタンが有るんだわ)
と思った。
私は、母が元気だった頃に、ドレスを着る姿を見るのが好きだった事を思い出した。
ドレスの着付けが終わった私は、鏡の前に座らされて、髪にブラシを当ててもらう。
「髪を結えないのが残念ですわ」
修道女が、溜息交じりに言う。
「そうなの……ですか?」
「髪は、結ってはいけないと、言いつかってるのです」
もう一人の修道女も溜息を吐く。
「このドレスは、修道院で預かったご令嬢を、ご実家に戻すなど、新しい旅立ちの装束でもあるので、このドレスを着た時に、初めて、大人の女性の髪型にする事が多いのですよ」
「……大人の髪型ですか?」
「ええ。髪を高く結い上げる形にまとめるのです」
(このドレスは、修道院を『大人として』卒業する時に着る服装なのね。確かに、式服として着る時は、ベールを被ったりしていて、髪を結っているのかは見えなかったわ)
私は、髪を『大人の髪型』にされなかったことに安堵の息を吐いた。私には帰る実家は、もう無い。大人として卒業しても、行く所が無く追い出される事になってしまう。
式服を着ても、髪を結わないという事は、まだ、この修道院に居られるという事なのだと思った。
ただ、今日は、何か特別な行事が有るという事。そして、その行事は、私が肝心の役目を果たさなければならないのだと。
身支度を終えた私に、朝食が用意された。自室で食べるようにと。
焼きたてのパン、果物、紅茶。
チーズもミルクも、卵もベーコンも添えられていない盆の上を見て、
(肉や魚は、食べてはいけないのね)
私は思った。皆と一緒に大食堂で食べる事も許されていないのだと。
食べ終えて、食器を下げようと部屋を出ると、修道女が待っていた。
「朝の祈りを」
私が手に持っていた食器は、別の者が運んでいった。
祈祷所では、朝の祈りの時間はとうに過ぎていたので、大きな祈祷所の末席で、私は独りきりで祈りを捧げた。
私が祈祷所から出ると、そこには院長様がいた。
「ソフィ-、準備は良いですか?」
(え? 何の準備?)
驚く私に、院長様は笑顔で頷く。
「心の準備ですよ」
「……心の、ですか?」
「ソフィ-、目を瞑りなさい」
「……はい」
目を瞑った私の目蓋に、微かに何かが触る。ふわり、ふわりと、薔薇の花が触れたような柔らかな感触、甘く揺れる薫り。
「ソフィー、右手を出して」
私が出した手は、優しく掴まれ、組んだ腕の中に入れられる。
「いいですか、ソフィー」
その腕の主は、院長様だった。
「あなたの目は、今は瞑ったままです。開こうとしても開く事は有りません」
「はい」
目が開かないと言われても、恐れも無く(そうなんだ)と自分が納得しているのが、私には不思議だった。
「私が腕を取りましたから、安心して進んでください」
院長様の歩みに導かれて歩き出す。
靴の裏に感じる石床は、すぐに柔らかい土の感触に変わる。
表に出たのだろう。柔らかな風を頬に感じた私は、
(きっと良い天気の日なんだわ)
と思った。
遠くに小鳥の鳴き交わす声が聞こえる。
しばらく歩いただろうか、院長様が立ち止まった。
「ここですよ」
院長様の組んでいた腕の中の手は、導かれて何かに触る。
「ここに椅子が有ります。お座りなさいソフィー」
院長様に言われて、手探りで私は座った。板で作られた椅子は、ベンチのような大きな物に感じた。
「ここでお待ちなさい。目は、百を数えるくらい待てば、見えるようになりますよ」
そう言われて頷いた。
院長様の足音だろう。草を踏む柔らかな音が遠ざかっていく。
心の中でゆっくり百を数えた私は、目蓋を開けてみた。
目に映るのは、透き通った青い空。一面の薔薇の花。
(こんな素敵な花園、修道院に有ったのかしら?)
周りを見回してみる。
私が座っている場所は、東屋だった。
草原の中の四角い屋根の下、その中に有る、ドーナツ型の大きなベンチに座っている事が分かった。
(この薔薇の花園、見た事が有るような……?)
遠くまで見渡してみて、私は驚いた。
(ここは、夢の中の花園?)
昨晩、夢の中で見た景色と、同じ風景である事に気が付いた。
夢の中の邸宅の位置には、修道院が有ること以外は、それは同じ景色だった。
その事に気が付いた私は、驚いて立ち上がった。
東屋から出て、四方を見渡す。
その時、私は名前を呼ばれた気がして、振り向いた。
修道院の有る方角とは反対側に、人影が有る。
「ソフィー!」
今度は、頭の中と、耳との両方で聞こえる呼び声。
近付いてくる人影は、背の高い細身の男性らしい。
「ソフィー!」
優しく名を呼ぶ声を、私は、泣きたいほど嬉しく聞いた。
眩しくて見えない人を、少しでも、その姿が見えるようにと、近付こうと歩き出す。
私が歩き出したのが見えたのだろうか。その人が走り出した。私に向かって。
私は、嬉しさで泣きそうになり、足を止めた。胸の奥に甘い痛みを感じて、走る事も歩く事も出来ない。
ただ、大きく手を振って、その人の名前を呼んだ。
「ディー!」
眩しくて見えないその人が、嬉しそうに笑うのを、私は感じた。
心が苦しくて、痛みが甘すぎて、恥ずかしいような気がして、目を開けていられない。
私は、震える心を落ち着けようと目を瞑った。
走り寄る気配が、私のすぐ前に辿り着く。
「ソフィー、会いたかった」
優しく低い声に、私は頷く事も出来ない。
ふわりと、風が動いた。私はその人に抱き締められた。
「ソフィー、会いたかった。俺の花嫁」
声は、頭の真上から聞こえる。その声を、私は震える気持ちで聞いていた。
(花嫁って? 私の事を花嫁って?)
「俺の名前は、ディーグハイド・ドラグーン。ドラゴンの国、ドラコニアの生まれだ」
そう名乗ると、私の頭の天辺にふわりと何かが触れた。
「ソフィーリア、俺の花嫁。おまえの頭は、キスをすると甘く薫るんだな……」
(今のは、頭にキスをされたの?)
驚く私は、再び強く抱き締められる。
「俺の花嫁。そして命の恩人」
不意に身体を離された私は、大きな両手に顎を掴まれ、顔を上に向けさせられる。
日の光に煌めくルビーの瞳の中に、戸惑う自分の顔が映っている。
「会いたかった、ソフィー」
その声を聞いた私は、あの岩山で苦しんでいたドラゴンが、助け出された姿が、目の前の人なのだと、強く実感した。
「ああ、ディー! あなた、生きていたのね!」
私は、顎に添えられたディーの両手を自分の手で包み込んだ。
ディーが優しく微笑む。
それは、夢の中の栞が見せた、あの美しい人が微笑む姿。
その顔を見た瞬間、私の胸に甘い痛みが弾けた。
それが恋の始まりだとは、この時の私は、まだ知らなかった。
物語は、これで終わりです。
TL(乙女系、官能描写の有るロマンス小説)は書いておりましたが、初めての『全年齢向け恋愛小説』です。
書き終えてから、
「せっかくの『全年齢向け』なのだから、三人称ではなく、一人称で書けば良かった!」
気が付いたので、改めて、一人称に直してみました。
初めての一人称だったのですが、慣れてくると、
「コレも有りだな」
と、思いました。
今回の長さは、中編です。
続編は、考えてはいますが、まだ書き出してはいません。そして、続編へと続けるために、ヒロインには、ヒーローへの渾身の思いを叫ぶシーンを作りましたが、まだ自分の心に気が付いていないため、告白は口にしていません。
残りの六人の花婿候補たちとは、どんな話にしようかと考えています。
お読みいただき、本当にありがとうございました!