契り
これはとある漁村の夫婦のお話
とある漁村にまれ~と朱という夫婦が居たそうな
朱は大層美人で漁村の人達も何でこんなべっぴんが嫁いできたのか?と噂してたが当の本人はまれ~の優しさに惚れただけと言う
しかし暮らしは良くなく結婚式も村の人達に借りて挙げてるのでその返済もギリギリの成果しか出てなかった
「朱すまねぇ、俺の成果が出なくて貧しい思いさせてるよな?」
「気にしないで、私は貴方と居るだけで幸せなのよ」
そして成果が出ない日々が続いていたある日まれ~は今までが嘘の様な成果を挙げたのです
「これで借りた金全部払って朱に贅沢させてやれる」
そういきこんで帰宅したまれ~
「朱帰ったぞ!聞いて驚け!?今日は凄い成果で借りた金全部払っても十分残ったから今日だけでも贅沢しよう」
しかし朱の声所か人の気配もしないのです
「朱?居ねぇのか?」
そう言って家の中を探すと鏡台のある部屋で倒れてる朱を見つけたのです
「何だここで寝てたのか」
しかし近付くと朱の回りは真っ赤に染まって居たのです
「おい朱?紅さそうとしてかやして転けたのか?なぁ?返事してくれよ?」
しかし朱は返事所か動きもしません
「おい朱!起きろって!!何でなんだよ!?ようやく楽させてやれると思ったのに!!何で死んじまってんだよ!!」
まれ~の声に近くの村の人達もやって来てどうしたのかと声かけて来た
「朱が……朱が死んじまってる」
消え入りそうな声で言った事を聞いて来た村の人達も慌てて家に入ってきた
そして時間がたちその日の夜朱の葬式が行われとむわられたその時まれ~は小声で
「何年かかっても良いから絶対生まれ変わったら俺のところに来てくれ」
っと朱の遺体に言った
その日からまれ~はその事を忘れようと仕事に打ち込み回りも心配して新しい嫁さん貰えと言うがいつもまれ~は
「俺の嫁さんは朱だけだ!!」
そう言って頑なに拒んでいたのだ
あれから十年たったある日まれ~がいつも通り仕事に打ち込んでいると一艘の小さな小舟に乗った仔犬がまれ~の船に近付いてきたのに気付いた
まれ~はそれを見て
「あれは朱の生まれ変わりだ!!」
そう言ってその仔犬を連れ帰って育てたのだ
そして年月がたちまれ~が亡くなったのを見届けその時拾われた犬は安心した表情で亡くなったのだ
村の人達はもしかしたら本当に朱が生まれ変わってまれ~を見守っていたのかもしれないと話していた
その後まれ~と朱は天国で出会えたのかは皆さまの心の中に