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第35話 フェロモン霧散 5月6日

5月6日(木)『表』朝 教室


「ほら土産のマリモ」


「おう……ありがとう」


 俺は複雑な顔で陽助からマリモを受け取る。


「……古典の先生と行ったのか?」


「いや一人で。GW全部使って函館から釧路まで全部行ったんだよ。広いよな北海道」


 そりゃすごい。

すごいが全然羨ましくない。


「ところで三藤はどうしたんだ?」


 俺の隣では奈津美がしゃがみ込んでいる。

両手で顔を覆って絵の具で塗ったように真っ赤だ。


「昨日遊びにいった時にちょっとな」


 せっかくの祝日なので新都ではなく都内まで遠出したのだが、予想以上に電車が混んでいた。


 痴漢に襲われやすい要素を詰め合わせたような奈津美なので、守ってやるために腕に抱いて車両の隅に押し込めた。


 そしてフェロモンにやられた奈津美がドロドロになり、つられて俺も興奮して満員の車内で大変なことをしてしまった。


 奈津美はそれを思い出して今も真っ赤になっているのだが、教室で語るべきじゃないだろう。


「どうせスケベなことだろ」


 まあそんなもんだ。

 

 俺のフェロモンはまだまだ止まらない。


「ね、ねえ双見君なんか違くない?」

「うん。GWにイメチェン……でもないよね。なんかすごく……かっこよく見える……」


 今まで普通に話すだけだった隣の女子達も陽助ではなく俺の方を見ている。

笑いかけてやると赤くなって俯いた。

もしかして今ならどんな女の子でも落とせるのじゃないか。


 だとすれば今一番落としたい女の子は……。



「朝から何なの? 予習をしようと思っていたのだけれど」


「気をつけてね苺子。あれはいやらしいことを考えてる顔だから」


 俺が人気のない廊下の端に呼び出したのは風里、もちろん奈津美も晴香もついてきたが想定内だ。


 俺は学校指定のワイシャツを脱いでタンクトップ姿になる。


「タンクトップやだぁ……」


 奈津美が水を差すも今は聞かないことにする。


「陽助扇いでくれ。風が風里に行くように」

「はいはい陛下」


 陽助が小馬鹿にしたように鼻を鳴らしながら下敷きで扇いでくる。

腹の立つ態度だが、これで俺のフェロモンは風里に直撃するはずだ。


「風里、お前って良い女だよな」


「あら、ありがと」


 壁際に追い詰めて顔の横に手を付く。


「俺のモノになれよ」


「は?」

「……」 


 絶句する晴香と奈津美。

ここのフォローは後でするとして今は風里を落としてしまえば勝ちだ。


「あら、そういうこと」


 風里は顔を赤らめながら俺の胸板に手を添え、スルスルと手を股間まで落とす。


 おいおい俺のフェロモンどれだけ強力なんだ。

キスぐらいはできるかと思っていたが、まさか廊下で発情させてしまうとは。

さすがに学校で、しかも晴香達の前で下半身な行為はまずいが、風里から求めてくれるならあえて停学の危険を犯してでも……。


 風里の手は俺の大事な場所に到達し――なにより大事な玉を思い切り握りしめる。


「ぐあぁぁぁ!!」


 悲鳴をあげて体を引くも風里は手を離してくれない。


 俺は悶え、倒れ込んでタップをして、晴香が止めてくれてようやく解放される。


「つ、潰れるかと思った」


「ごめんなさい。でもあんまりにも気持ち悪かったものだから――貴女達も本音でいいなさいな」


 風里は四つん這いになって冷や汗をかく俺のデコを指で弾いて言う。


 まず晴香が気まずそうな顔をしてから切り出す。


「一昨日の誉、最初はすごく色っぽくてキュンと来てたんだけどね。ちょっと強引過ぎるというか我が侭すぎて……ごめん、最後の方少しイラっとしてた」


 そういえば一昨日の帰り際はなんかテンション低かったな。

最初の印象で完全に蕩けてると思い込んであまり表情を見ていなかった……なんてことだ。


「うなじを跡がつくほど噛まれるとか嫌よね」


「うえっ!? ど、道理で登校中に妙な視線を感じると……誉――!!」


 晴香にプロレス技をかけられる俺へ気まずそうに切り出すのは奈津美だ。


「わ、私は命令されるの好きだし支配されてるって思うとゾクゾク……」


「貴女の性癖はいいの。今の双見君をどう思うかという話よ」


 奈津美は真っ赤になって顔を隠しながら続ける。


「……強引なのはいいけど電車の中では止めて欲しかった……です。知らないおじさんに血走った目で見られてて……怖かった」


「最低! というか昨日普通にデートしてたのかい!」

「ここまで調子に乗っていたのね」


 女子三人がかりで責められて今までの絶対的な自信が消えていく。


「俺のフェロモンが……」


 風里がニッコリ笑う。

止めを刺すつもりだとわかるのに聞かずにはいられない。


「今の双見君はただのオラオラ系チャラ男にしかみえないわね。惚れるどころか目障りですらあるわ」


 案の定グッサリ刺された。


「肉欲こそ感じるけれど人間的魅力皆無のつまらない男ね」

「苺子なんて?」  


 倒れ込んだところを更にめった刺しだ。

晴香が何か言ったがショックが大きすぎて聞き取れない。


 まあ自分でもどこか調子に乗っていたと理解していた。

ここは平謝りして今まで通りに――。


 ふと背筋に悪寒が走る。


 俺は宿敵三脚をまとめて撃破した。

明らかにヤバそうな怪物も葬り、周辺のゾンビもほとんど一掃した。

我ながらよくやったと思うし調子に乗るのも当然だと思う。


 だがそれは全て『裏』のこと。

『裏』で成したことで『表』で調子に乗ったのだ。


 表と裏が繋がっていく感覚がたまらなく嫌だ。

ダメだ、良くない、勘違いしたウザい野郎だと思われるよりも遥かに不快なことだ。



「――くれ」


「「「え?」」」


 女子3人が首を傾げて聞き返す。


「調子に乗った俺の目を覚まさせてくれ。具体的には心にくるような言葉で罵って欲しい」 


 3人は顔を見合わせる。


「……勘違い誉」

「……変態さん」

「ゲス男、カス、汚物」


 晴香の美しい口から、奈津美のかわいらしい口から、風里の知的な口から……。 

仲のいい女の子達から出る罵倒の言葉が俺の心を揺さぶる。


 ショックでフェロモンが霧散していくのがわかった。

調子に乗っていた心に冷水をぶっかけられて冷静になる。

そして少しだけ興奮する。


「もっと頼む! まだ心が調子に乗ってるみたいなんだ!」


「「「……気持ち悪い」」」


 3人のセリフが被る。

本気で気持ち悪そうな表情をしている。


「うぉぉぉぉ!!」 


「……朝からキモイプレイすんなよ。予鈴なるぞ」






 教室に戻ると何やら雰囲気がおかしい。

俺がまず陽花里を見ると怒った顔で違うと首を振る。


「水谷と元村が喧嘩……というか一方的に水谷が怒ったってさ」


 陽助が隣の女子に聞いて教えてくれる。


 俺は色々あって忘れかけていた名前を思い出す。



 斉藤はクラスのトップグループのこれまた中心にいるイケメンで人気者。


 水谷は斉藤と同じトップグループの女子で派手で強気で美人なクラスの女王様。


 元村は多分斉藤と最初に知り合った流れでグループにいる無理したハイテンションが特徴の男。


 

「前に元村追い出されてなかったか?」


「だな。今日は登校するなり斉藤にやたらハイテンションで話しかけたところで水谷が『近寄んなつってんだろ! 話しかけてくんなうるせえんだよ!』って爆発したって」


 酷い話だが確かに元村の無理したテンションの声は耳障りだ。

もっと普通に話せばいいのにな。


 遠目に斉藤が仲裁しているのが見えたが駄目だろう。


「なんでダメなんだ?」


「斉藤はなぁなぁの仲裁はできるけど決着させられないからな」


 水谷は本気で元村を嫌っていて追い出すつもりだ。

もし斉藤が元村を残したいならリーダーとしての決断を水谷に伝えて従わせないといけない。


 しかし斉藤はそれをせず、ただこの場の諍いを止めることしかしていない。

これでは水谷の意見が既成事実となって元村は追い出されるだろう。


 同じグループの仲瀬は……ニヤニヤ見ているから追い出し派、町田は力無く止めているが水谷に従属しているから彼女の意志には背くまい。


「全部ひっくるめて俺達には関係ないことだけどな」


 それよりさっきのセリフを水谷の声で再生するとかなり興奮する。

さっきの余韻が残っているせいかもしれない。

できるだけ椅子に浅く座って机に下半身を隠さないと。


「……うわ」


 朝方は俺を見て赤くなっていた隣席の女子がドン引きしながら股間を押さえる俺を見ている。

フェロモンは完全に霧散したようだ。




――昼休み。


 朝の出来事など無かったように5人で昼食を取る。

俺と陽助は定食の大盛、奈津美は小盛うどんとサラダ、風里は弁当、晴香は定食の大盛とご飯だ。


「炭水化物だらけ……」


 ボソリと呟いた奈津美のサラダからトマトが奪われ、代わりに唐揚げが置かれる。



「そういえばもうすぐテストね」


 風里が切り出した途端、奈津美は頷き、晴香の顔が歪む。


「普段の勉強度合いがわかるなぁ」


 俺が笑うと晴香は頬を膨らませて抗議してくる。


「私だって別に成績悪くないからね! ただ机に座って淡々と勉強するのは苦手で……ついゲームとか始めちゃって結局一夜漬けとか……」 


 晴香は特に苦手も得意教科も無く、成績はその時のやる気によって中の下から上の下あたりまでを彷徨っているそうだ。


「奈津美は真面目に勉強してそうだよな」


「はい勉強はちゃんとします。でも成績は……」


 入学してすぐの実力テストの成績を聞いて見ると予想以上に悪い。

赤点ラインではないが良いか悪いかの二択で選ぶと明確に悪い方に分類される。

要領が悪いんだろうなと納得できてしまうところが奈津美だ。


「風里は聞くまでもないよな」


「ええ抜群に良いわよ。中間テストは満点かどうかの戦いね」


 自信満々に言われるが疑う余地がない。  


「えらそうに頷いてるけど誉はどうなのー?」


 俺が実力テストの結果を言うと陽助以外の全員が目を丸くする。


「ええっ! 誉そんな成績いいの!?」


「驚きね。下の中辺りを想定していたのに」


「あう。私が一番おバカ……」


「誉はやたら成績いいぞ。地頭が良いのはわかるけど、まったく勉強してないのに暗記モノまで強いから謎なんだよ」


 俺は一日が二回あるとか反則やってるからな。

特に成績を誇るつもりはない。



 ふと陽助の方を振り返って動きを止める。


 食堂に遅れて斉藤グループの四人が入って来ていた。

少し離れて元村がついてきていたが、水谷に睨まれて同席を諦める。


 ここでの喧嘩はなさそうで安心した。

飯食ってる時に雰囲気悪くされると胃に悪いから。


「……」


 無言のまま注文を受け取った元村は一人席をしばらく眺めた後、何故か他のグループ……陽花里達の方へと向かって行く。


「どもー! 隣とか座っていい感じー?」

「はぁ……」


 痛い。無理したテンションがとても痛い。

陽花里や他の子達の「何こいつ」みたいな目も自分のことのように痛い。


「一人で食った方が楽だろ……」


 元村は陽花里達がしていた服の話に割り込み、何やら語り出したようだ。

盗み聞きしてどうするとも思うが声がでかいので聞こえてしまう。


「そんなオタクっぽい服とか着ないって……」


「いやいや陽花里ちゃんなら似合うって!」


 陽花里の顔が露骨に引きつる。


「……名前で呼ぶなし」


 陽花里の雰囲気が変わりテーブルの空気が一気に悪くなる。

視線が合った俺が立ち上がろうとした時、元村の肩に手がかかった。


 陽助より明るい茶色の髪、服を豪快に着崩しオラついた態度の男だ。

一方で身長は俺より少し小さく、体格も動きも特に良くはない。

ファッションヤンキーと言うやつだろうか。


「元村くんだっけか。そこ俺の席だから空けてくんない? あと陽花里もう嫌がってるから消えてよ」


「あ……う、うん……」 


 男は元村を押し退け、陽花里の隣に座る。


 キスまでした陽花里が他の男の女になっているのは複雑だ。

もちろん俺に文句を言う資格なんて微塵も無いが。


「高野さんの彼氏ね。最近付き合いだしたらしいわよ」


 風里が眉をクイとあげて俺を見る。

晴香は満足そうにウンウンと頷く。

こいつらわざとらしい……あと風里もその眉の動き出来たんだな。


 一方で追い払われた元村は半分食べた昼飯を手にフラフラしている。


 陽助が俺を見るので俺が頷くと、陽助が元村に向けて手を振った。




 俺達に元村を加えた6人は昼食を食い終えた。

そして俺は一つ咳払いする。


「まず飯に唾が飛ぶから変なテンションで大声出すのやめろ」


 俺は元村を指差しながら言う。

そして冗談めかしたノリで躱そうとする奴を更に追撃する。


「次に出す話題を考えろ。ほぼ初対面の相手にアニメとゲームで切り込むのはまだ勇者の範囲だけどAVはマジやめろ。俺も好きだが風里の軽蔑しきった顔が見えなかったのかよ」


 本当にものすごい顔をしていて、俺に向けられている訳でもないのに興奮してしまった。


 何やら言い訳しようとする元村にもう一撃。


「それからちらちら女子のおっぱい見てるのもバレバレだ。同じこと水谷や町田にもやったから放り出されたんじゃないのか? 見るなら俺みたいにバレないように上手くやれよ」


「いやいやいや誉の方が露骨だから。むしろ露骨すぎて嫌悪感が無いレベル」 


「うん……ノビしたり前屈みになったら絶対に見てくるから逆に面白かったり……」


 晴香と奈津美に微笑み返す。


「この話は色々な見方があるから一旦おいとこう」


「結局好感度の問題よね」


 風里が俺の足を軽く蹴って言う。


「という訳で……」


 俺と陽助は頷き合い、元村は引きつった顔を向けてくる。



「放課後ラーメン食いに行こうか」


「え?」


 元村が変な顔で俺を見る。

 

「アニメ、ゲーム、AVの話はともかく美味いラーメンの話は興味あったから」

  

「学校帰りに寄れる場所で頼む。あと妙なハイテンションはいらないぞ」


 元村が静かに頷くのと同時に風里の携帯が鳴った。


「――!」


 秩序マナーにうるさい風里にしては珍しくその場で電話に出る。


 そして1分程会話した後、通話を切った。


「食堂でごめんなさい。姉さんからの電話だったから」


 姉と言うと反射的に小さくてうるさい紬が思い浮かんでしまうが、風里の姉ならさぞ知的で大人っぽいのだろう。


「姉さんはかなり特殊な仕事をしていて出損ねるとなかなか次の連絡がつかないのよ」


「苺子のお姉さんってしょっちゅう家に行く私も見たことないんだよね。確か自衛隊だよね?」


 晴香が言うと苺子は頷く。

女性で自衛官はまだまだ珍しい部類だな。


「ええ、数か月連絡がつかないこともしょっちゅうなのよ。それが珍しく今週家に戻って来るって」


 小さく口元が笑う風里、お姉ちゃんが好きなんだとわかる。 


「マジマジ、自衛隊!?」


 その余韻に元村が割り込んだ。

元村そういうところだぞ。


「数か月ってことは海自? どの護衛艦? いや護衛艦勤務なら連絡はつくだろうし、だとすると潜水艦? うおーマジかー!」


 そういうところだぞ。

話題がアニメとゲーム、AVに軍事とか逆に清々しいわ。


「そういえば陸か海かすら聞いたことがないわね。確か特殊なんとか――予鈴ね」


 チャイムが鳴り俺達は食器を片付けた。




夜 自宅


「元村め、やるじゃないか」


 あいつの勧めたラーメン屋は絶品だった。


 俺が上機嫌で玄関を開けるとちょうど紬と鉢合わせる。


「……ホマ」


 露骨な警戒を示す紬は俺の周りを歩きながらスンスン鼻を鳴らし、フイーと大きな息をついた。


「よし変な臭い消えてる! いやー良かった良かった。姉弟で間違い起きるかと思ったー」


 やれやれとばかりに紬は風呂場へ向かう。


「はは、学校で女の子にシメられて収まったんだ」


 俺も色々あって汗臭いので同じく風呂へと向かう。


「当たり前ーあんなのセクハラだって」


 俺達は脱衣所で一緒に服を脱ぐ。


「ホマ君、スケベも程ほどにしとかないと女の子に嫌われちゃうよー。ほらあのちょっと派手目の子」


「その子、別の男と付き合い始めてさ。ちょっとモヤモヤするんだよなー」


 俺達は笑い合いながら服を脱ぎ終え、風呂場へ入っていく。


「えーあの子取られちゃったの!? つめたっシャワーお湯になってない!」


「まあ付き合ってなかったから何も言えないんだけどな。ほらお湯になったぞ」


 俺は紬の平坦な体にシャワーをかけながらボディソープを垂らした。





 そして五分後――。


「アホマレー!! 出ていけーーー!!」


 俺は全裸のまま風呂場から蹴り出された。


 自然な流れすぎて気付かなかった。

紬も体洗い終わるまで気付いていなかったくせに蹴ることないだろ。

もう二十歳なのに毛が……いやこれ以上はやめておこう。


「兄ちゃん裸で何やってんだよ……床びしょびしょじゃん。タオル忘れたとか?」


 今帰宅したらしい新に呆れた顔で言われた。


「てか隠せよ兄ちゃん。デカいからって見せつけんなよ……」


 新は自分の股を軽く撫でて悲しそうな顔で言う。

そして手を洗いに洗面所兼脱衣所に向かい……紬が風呂に入っていることに気付いたようだ。


「あっ!?」


 誤解だぞ。


主人公 双見誉 市立両河高校一年生(ほんのりМ)

人間関係

家族 父母 紬「喧嘩」新「誤解」

友人 那瀬川 晴香#16「女友達」三藤 奈津美「女友達」風里 苺子「女友達」高野 陽花里「彼氏持ち」江崎陽助「友人」

中立 元村ヨシオ「ラーメン」

敵対 仲瀬ヒロシ「クラスメイト」キョウコ ユウカ「停学」

経験値39



次回更新は明日水曜日19時頃予定です。

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― 新着の感想 ―
[一言] あれ?これ裏で女囲って、食料調達とイチャイチャに時間に時間取られて、成績下がるフラグ立った?
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