プロローグ
5円です。新作です。気が向いたら更新していきます。
他の作品も気が向いたら更新します^^;
僕の名は水無月 雪中学2年生の男子である。
僕が女の子みたいな名前なのは、僕がまだお母さんのお腹の中にいたときに女の子と診断されていたからです。いざ、生まれてみると男の子だった僕にお母さん達は男の子の名前を考えていなかったこともあり、雪と名付けられたのだ。
それは、ともかく人に自己紹介しているわけでもないのにこんなことを言い出したのには理由がある。
今、僕の目の前には『神』と名乗るものが立っている。
『神』が言うには、僕は生と死を司る神『レーベン』の不手際によって死んでしまったらしい。
なんでも、僕に関することが書かれた書類が何者かによって書き換えられてしまったらしい。
「あの……僕がここにいる理由はわかったんですけど、一体僕はこれからどうなるんですか?」
僕が問いかけると『神』は申し訳なそうな顔をしながら僕にこう言った。
「申し訳ありませんが、元の世界に返すことはできません。元の世界であなたはもう死んでしまっているのでその確定した過去を変えることはできません。ですが、異世界に転生、または転移させることはできます」
「あの……元の世界に転生することはできないんですか?」
「すみませんが、あなたが元いた世界『エトワール』はもう崩壊してしまいました」
「えっ……?」
「『エトワール』はここでの30分、あの世界で300年の時間が経っています。その300年の間に発達しすぎた科学を使って戦争をしだした世界はその負荷に耐えられず崩壊してしまったのです」
「……………」
「ショックを受けるのはいいですが、早く生まれ変わる世界を決めてもらっていいですか?」
その物言いに僕はムッとした。
「もとはあなた達『神』の不手際で死んでしまったのに、なんでそんな上から言うんですか!」
「だから、こうやって転生等の処置をとっているんでしょうが。元々は私の目の前で喋ることさえ許されない下等生物が騒ぐな」
『神』から向けられたのはまるで虫けらを見る目、それは僕たち人間が『神』にとっては虫けら同然であるということであろう。
「っ!!そんな態度で生きているといつか足元掬われますよ」
「あなた達下等生物が絶対の力を持つ『神』に傷つけられるとでも?心底、不愉快だ。少しは優しくしようと思っていたが、やはり人間とはいるだけで害となる物だったか」
「!!」
僕はその『神』の言い草に目の前が真っ赤になる。
「わかりました……」
「ほう?何がだ?」
「あなた達『神』が無責任で自分勝手な存在だということがです」
「あ”?貴様ら下等生物に何がわかる!もういい!お前の次の世界と身分が私が勝手に決めさせてもらう!ここから立ち去れ!」
神がそういった瞬間、僕の足元には大きな穴が現れ、僕はその穴に為すすべなく落ちていったのだ。
僕が目を覚ますと周りは木ばかりだった。枝と枝の間からは木漏れ日がさしこんでいてそれはそれはとても綺麗な光景だった。
「一体僕は……」
声を出してふと違和感に気付く。声が高いのだ。元々僕は中性的で声はそこまで低くなかったが、ここまでは高くなかった。
ふと、股間にも違和感を覚えそこに手を伸ばしてみるとそこには何もなかった。
急いで近くにあった川で姿を見てみるとそこには少女が映っていたのだ。
だが、それだけではなかった………
「この頭についている物は……それに腰らへんから生えているこれは……」
頭についていたのは真っ黒な三角の耳、腰辺りからは同じく真っ黒な尻尾が………
そう、僕は猫耳少女なっていたのだ。
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今日の一言
「『神』は信じれないな……それよりなんで僕女の子になってんの!?」