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「実は贅沢なポエトリー・タイム」
密閉された贅沢な空間を
冷気が支配していく
それは窓辺から侵食し始め
やがて人々を呑み込んでいった
俺はただ詩を綴っているよ
プライベートもひったくれもないこの空間で
ガッツリ寝そびれただけだよ
密閉された貴重な空間を
微睡みが包み込んでいく
それは酒を飲み出した時に始まり
やがて人々を抑え込んでいった
僕はただ詩を綴っているよ
Aランクの中でもさらに三段階ある内の最下層で
1時間弱の仮眠で済んだだけだよ
たまに発せられるブルーライトが眩しい!
至近距離の鳴き声で擬似育児体験!
大袈裟なオヤジの咳込みも!
図太くない方は些か大変です
高いカネ払ってるのでしょうに
でもそれは、皆同じなのであって
いちいち怒るなりぐう垂れるなり
識者気取って弁論繰り広げるなりしても
無意味でしかないので結局
僕はただ詩を綴っているよ
プライベート距離もロクにないこの空間で
1時間弱の仮眠で済んだだけだよ
イチイチ文句を言うんじゃない!