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「明日のおいしい手紙」
あの鳥が終わりを告げるのは何度目だ
枯れ果てたのは何も湖だけではない
昨日は庭の植木が死んでしまったから
もう虫の交尾は二度と見られないだろう
味気ないのにはもう慣れた
居場所をこの手で失くしたから
それでもまだ、心のどこかで
答えを求めていた
それでもまた
明日にはきっと、おいしい手紙が届くから
それまでの辛抱だよ
待っていておくれ
あの鳥はまた眼を閉じて終焉を待った
「ああはなるまい。」と誓った成れの果てさ
噂話だが、誰かが世界に受け入れられて
その横で退けられて死んだ人がいたそうだ
それでもまた
明日にはきっと、おいしい手紙が届くから
それまでの辛抱だよ
待っていておくれ




