20/50
「梅雨明け」
夏を背後に
私はこんなにも部屋に閉じこもって
何も得られたものはないというのに
意地になって
無意味に単語の羅列ばかり作って
周囲を退けて
私はこんなにも部屋に閉じこもって
ただ体力が奪われるだけだというのに
意地になって
生産性のない趣味に時間を潰した
全てが終わったら、海に向かおうか
誰もいない砂浜があればいいな
最後に運転したの2年前だけど頑張るよ
一区切り着いたなら、山に向かおうか
川のセセラギに身を委ねたいな
山道を運転したことはないけど頑張るよ
それでもこんなにも
青空に背き続けて
一人だけ6月に閉じ込められたみたいで
ただ身だけを削いで
ただ虚しくなるだけ
もう嘘はつけないね
全てを放り出して、旅に出よう
南西の方向にひたすら進むんだ
ペーパードライバーだけど車は運転するよ
目的地のないドライブがしたい
そして焦がされる程の鋭い日差しに誘われて
ライトブルーの中に溶けてしまいたい
気づけばもう、梅雨は明けていたから




