超短編小説「シュークリームと象」No49
私の誕生日の日に突然、蜃気楼みたいな空気をまといながらどこからか象が現れた。
その象は(多分)招かれてもいないのにパーティーテーブルの前まで来て、おもむろにシュークリームに鼻を伸ばす。
リンゴを食べるみたいな手付きで、フワフワトロトロなシュークリームが次々と象の口に吸い込まれていく。
私はその様子を唖然として見ていた。
周りの皆は象のことなんか気づいてないようで、カラフルなドリンクやキラキラのお菓子を楽しそうに食べている。
私はただ、驚きすぎて声が出なかった。
私はクリーム色のベッドで目を覚ました。
不思議な夢を見ていた気がする。
私は桃色のパジャマから適当な部屋服に着替え、葉を磨き、髪をとかして、その時、カレンダーを見て気がついた。
そうか。今日は私の誕生日か。
私は今日はシュークリームでも作ってみようかなと思う。昔母に教わったきりだから、うまく作れるかわからないけど。
もしかしたら…なんだか家に象が訪れてくる気がするのだ。そうなったらとても愉快だ。でも、なぜそう思うのだろう?
「こんにちは。」
「…やぁお嬢さん。こんにちは。何年ぶりかな?」
「数時間ぶりよ。シュークリーム、沢山作ってあるわよ?」
お恥ずかしながら、物語を作る仕事を目指しています。先はまだまだまだ遠いですが、少しずつ進んでいきたいとと思います。
アドバイス、お気軽なコメント待ってます。
毎日1話以上の投稿を目指していて、今日で31日目、の投稿です。