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遺言ゲーム  作者: 織田 伊央華
プロローグ
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プロローグ

とある邸宅。その家の寝室のベッドの上に老人の姿がある。皮膚に張りはなく、色もくすみ水々しさの欠片も感じさせない。着込むバスローブの様な衣服からは腕が出ており、その腕は骨と皮だけでできている様に見える。

「もう、永くはないな」

老人はつぶやく。この歳までよく生きたものだ。続けて呟く老人の声には覇気もない。

「さて、アレを計画に移すときがきた様じゃな」

そう言うと老人は使用人を呼び出した。

ボタンを押してすぐに現れるのは初老の男。白髪の頭に白い髭を蓄えた初老は老人の側によると跪く。

「お呼びでしょうか」

老人はその使用人の態度に慣れた様子で言葉を綴る。

「我はもう永くない。遺言の件じゃが、実行に移してくれんかの?」

「宜しいのですか?」

 呼ばれた男の表情が曇る。

「もう腹は決めておる。後のことは頼むぞ」

「この一命に賭けましても」

その使用人の言葉に満足したのか、老人は手の仕草で退室を促す。すると初老の使用人は流れるような無駄のない動作できたとき同様に部屋を出て行った。

1人残された老人は窓から見える星に視線を向けた。

「さて、死後の世界でも面白き事があれば良いが・・・」

その言葉は死を目前にした者の言葉としては可笑しく、しかし老人の顔には歳に似合わないほどの微笑を浮かべていた。


プロローグに関しては書こうか悩みました。平行で書いている「クリエイト」と同時に書いていくのでいくつか問題点もありますが、頑張って書いて行こうと思っています。こちらはクリエイトと比べプロットを作成しており、先のおおよその見通しも立っています。あまり長くならずに完結させようと考えています。更新目安はクリエイトと同じ1週間に一度を目標にしていますが、遅れることもありますのでご了承ください。

では、次の更新まで今しばらくお待ちください。

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