新年のご挨拶
◆直哉のバルグフル屋敷
直哉達は一階のテーブルに集まり新年の挨拶を始めた。
「あけましておめでとうございます! 本年もドラゴンバルグをよろしくお願いいたします」
「おめでとうなの!」
「おめでとうございます」
「おめでとう!」
執事・メイド達も集まり、お雑煮とおせち、そしてお屠蘇を飲んでいた。
「うん、やっぱりお正月はお雑煮とおせちに限るな」
直哉のつぶやきに、
「リリは、おせちの中にあるお肉が食べたいの!」
「これが、直哉様の居た世界での新年の迎え方なのですね?」
「お屠蘇が旨い! おせちもつまみに向いているな」
三人の感想に直哉は顔をほころばせながら、
「そうだね、俺の世界には、一年の計は元旦にありということわざがあって、今年一年の抱負を言うのが定番になっているんだよ」
「リリは、お兄ちゃんとずーっと一緒にいたい!」
「あー、りりさんずるいです! 私も直哉様と一緒に居たいです」
「私も直哉と一緒に過ごしたいと思っているぞ」
直哉は三人を抱きしめながら、
「俺も、みんなと一緒に旅を続け、俺の実家に連れて帰りたい!」
直哉達は決意を新たにし、冒険へ戻っていくのであった。




