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第十二話 強制クエスト!

◆直哉の家 十日後


「これで、回復薬100本、MP回復薬100本、濃縮回復薬50本、濃縮MP回復薬50本が出来た」

菜園で出来たハーブを摘んでは植えを繰り返し、大量の回復薬を生産していた。


戦闘連携も鍛練では問題ないため、直哉はオークの森に行くことを決めた。

「それにしても、フィリアの剣術は上達しなかったね」

「フィリアお姉ちゃん相手だと魔法使えないから、鍛練が微妙なの」

「お二方ともいけずですわ、リリさんも直哉様も常人離れしすぎですわ」

「今までリリの相手はお兄ちゃんだけだったから嬉しいの」

「私とは次元が違いますわ。お二方とも鍛練にならないのでは?」

「いやそうでもないよ、視点が増えるのは良い事だよ、今まで見えていなかったことが見えるということだからね」


直哉はフィリアをなだめつつ、フィリアの武器をどうするかを考えていた。

フィリアの武器は礼剣を下げていたが、攻撃力は無いので基本は魔法での援護となっていた。

篭手の部分に発動体の収納部分があり、手で直接触れるような設計になっていた。

「明日は、朝から冒険者ギルドに行って準備が出来次第オークの森に行こう」

「おーなの!」

「承知いたしました」



◆冒険者ギルド 出発の支度


「イリーナさん、おはようございます」

直哉たち三人は、イリーナと挨拶を交わしオークの森関連のクエストを物色していた。

「そういえば、マスターからこれを渡すようにって」

取り出したのは、両国間で作成された第一王女の正式な王位継承権返還の書類であった。

「ありがとうございます」

直哉は書類を受け取り、ボックスにしまい込んだ。


オークの森関連のクエストは、ゲームの頃から討伐系がほとんどで、事後報告でも受け付けてくれるため人気の高い狩場であった。

こっちの世界でも同じようであったが、狩場自体がものすごく広大なため他の冒険者と狩場争いをするような事案は起きていないようであった。

直哉は、装備用の素材をお店の倉庫に大量にしまい込み、いつでもスキルで使える状態にしておいた。


イリーナに二週間で戻ると伝え、酒場へ向かった。

「いらっしゃいませ! 三名様ですか?」

元気の良い声と共に、お姉さんが飛んできた。

「直哉さんじゃないですか! いつもいつもありがとうございます! 今回のオーダーも完璧ですよ!」

奥へ案内された三人は、大量の料理を目の前に出されていた。

直哉は、すべての料理をチェックし、問題が無かったためアイテムボックスへ入れていった。


「そうだ、酒場の主人がジャイアントトードの肉をよろしくって言ってました」

直哉が主人の方へ顔を向けると、ニヤリと笑ってサムズアップしてきた。

「何のことですか?」

事情を知らないフィリアが聞いてきた。

「少し前に蛇神の湖で異変が起こったらしく、それまで生息していたジャイアントトードが居なくなったらしいので、その原因を調査してくれって事」

「以前は行かなかったのですか?」

「リリと二人だけで俺は冒険者見習いだったし、無理すれば行けたけどその理由も無くなったから行かなかったよ」


そこへリリが、

「でも、今回はリリ達もパワーアップしたし念願の光魔法師もいるし寄るのでしょ?」

「まぁ、三人の連携しだいかな。まずはオークの森でそれを確認して、実力を付けてからだね」

「わかったの! フィリアお姉ちゃん! 頑張ろうね!」

リリは拳をフィリアへ向け、フィリアも拳を合わせた。


「ふふ、本当にリリちゃんは元気が良いですね。羨ましい」

フィリアはボソッとつぶやいた。

「フィリアも自分を押さえ込まなくても良いよ」

「直哉様はいけずです」

フィリアは恥ずかしがった。

「それじゃぁ、行くとしますか」

直哉の号令とともに、三人はオークの森へ向けて出発した。



◆オークの森へ続く街道


「るんるんるん」

リリは鼻歌を歌いスキップしながら歩いていた。

「ちゃんと、歩かないと危ないよ」

「平気なの!」

クルクル回っていたリリが急に止まって、森のほうをじっと見つめた。

「どうかしたの?」

「なにか嫌な気配がする」

直哉はマップを開いて、リリの見ている方向を確認しながら、

「距離はどのくらい?」

「ここから一日と少しの距離なの」


(ちょうど、蛇神の湖があるあたりだな、しかもイベントアイコンが出てるし、行けばイベント発生は間違いなさそうだけど、先にオークの森でレベル上げする方が良いな)


「さて、こっちに来ていないなら、当初の目的どおりにオークの森に行こうと思うけど、二人はどう思う?」

「私は始めての所なので、お任せいたします」

「リリは先に向かったほうが良い気がするの」

三人の意見はバラバラとなった。直哉はしばらく考えて、

「リリの言葉を信じよう、ただし、無理だけはしないように」

二人に、回復薬を作りながら分けた。

「フィリアはこれを装備して」

直哉は考えた末に造っておいた打撃用の杖をフィリアに渡した。

「一応護身用にね」

「ありがとうございます」

フィリアは大事そうに杖を装備した。


街道を反れ、湖まで森の中を進んでいくとゴブリンとホブゴブリンの群れと遭遇した。

「戦闘体制!」

リリが前に出てフィリアが下がった。

「ゴブリン十五匹、ホブゴブリン五匹! リリはホブゴブリンを足止めもしくは撃破! フィリアは目くらまし!」

直哉は指示を出した。


「天より来たりし光の精霊よ、我が魔力に呼応し敵の目をそらせ!」

「スパークフラッシュ!」

フィリアの手のひらからものすごい光が溢れ出す。

直接見ていたゴブリン達は目を潰され、ワタワタしていた。


「大気に宿る、風の精霊達よ! 我が魔力に呼応し敵を絶て!」

「スライスエア!」

「ちぇすとー」

リリはゴブリンたちの頭の上を飛び越し、ホブゴブリンへ飛びかかった。

「あちょちょちょちょちょ」

ホブゴブリン三体へ同時攻撃を仕掛けていた。


その隙に直哉も走り出し、ゴブリンに斬りかかっていた。

「えい、やぁ、とう」

当たれば一撃なので、直哉は当てることに専念しながら、ゴブリンを倒していった。

フィリアは後方で待機し周囲の警戒を行っていた。

直哉がゴブリンを仕留め、リリの方を見ると最後のホブゴブリンを相手に戦っていた。

周囲をさらに警戒し、ホブゴブリンを牽制しに行った。


「その余所見は致命的なの!」

直哉に気を取られたホブゴブリンはリリからの強力な一撃を受けキラメキながら消滅した。

「フィリア、他にはいない?」

「周囲に敵影はありませんわ」

フィリアと落ち合い、ドロップアイテムを回収し始めた。


(予想通り、縦斬りと横斬りがレベルアップしたな)

「リリとフィリアはレベル上がった?」

「リリは、連続拳のレベルが上がって回数が増えたの!」

「私は魔力が中心に上がりました」

リリとフィリアが強くなったことを確認し、先へ進んだ。


この後、数回ゴブリン達に絡まれたが、危なげなく撃破していった。


その夜、蛇神の湖のそばにある休憩所で休む事にした。

「明日は湖に到着する、アイテムや装備で不安はあるかい?」

直哉は、自分のアイテムを確認しながら、二人に聞いてみた。

「リリは回復薬とMP回復薬をもう少し欲しいの」

「私も同じです」


リリは連続拳の上級スキル無限連続拳という、MPがある限り攻撃し続ける凶悪なスキルを身に付けた。

フィリアは、目くらましだけでなく、音による攻撃や、毒素の中和、防御力アップ、攻撃力アップ等の多彩なスキルを身に付けていた。

二人とも消費MPが増え、回復薬を大盤振る舞いする結果となった。

直哉もレベルが上がり、新しいスキルを覚えた。



ステータス画面


ナオヤ

鍛冶職人

冒険者ランク2

Lv:9

最大HP:92+200

最大MP:132+200


力:10+20

体力:8+20

知力:8+40

素早さ:8

器用さ:8

運:8+10


ボーナス 13

スキルポイント 3


スキル

戦士系:0

○縦斬りLv2

○横斬りLv3

○リジェネLv1

○得意武器(片手剣:Lv1)

 四連撃Lv1

魔術師系:0

○魔力吸収Lv1

商人系:0

○目利きLv1

鍛冶系:3

 武具作成Lv4

 アクセサリ作成Lv1

 大工Lv3

 冶金Lv3

 精錬Lv3

 アイテム作成Lv2

 武具修理Lv2

 アクセサリ修理Lv1

 家具修理Lv1


少ない消費MPで命中率の高い攻撃を四回連続で繰り出す四連撃と、覚えた属性の命中率と攻撃力・攻撃速度を上げ、さらにその系統の特殊技を覚えていくことが出来る得意武器。片手剣は盾を含む。

(これでそこそこ戦えるはず。危なくなった時の退却のタイミングだけは、間違えないようにしないとな)

二人に回復薬を渡し、眠りについた。



◆蛇神の湖


翌朝、三人は準備を整え湖へ向かった。

直哉のステータスアイコン上にビックリマークが点滅し始めた。

ステータスを開いてみると強制クエストが発生した。


強制クエスト:バルグフル第一王子を救出せよ!

蛇神の湖に調査に来ていた第一王子とそのお供が何者かに襲撃されている、王子の残りHPに注意しつつ早急に救出せよ。王子HP50/300。


「まずいな。リリ、フィリア、戦闘準備。人命を救出するよ!」

「はいなの!」

「承知いたしました」

三人は武器を構え、何者かと戦っている王子たちの元へ急行した。

「戦闘の音が聞こえてきたの!」

リリは興奮して速度を上げた。

直哉はちらっと王子のHPを確認して(50/300)、

「慌てないで、まだ大丈夫だから先に状況確認を!」

リリは速度を落としながら、戦っている状況を確認した。

「鎧を着た人二人が黒い何かと交戦中、ほかに数名の鎧を着た人が倒れてる、お兄ちゃん、鎧を着てる人の一人は片腕が無いの、このままじゃ殺られる! 先に行くよ!」


「フィリア、リリに加護を! その後、リリは鎧の人と敵を引き離して!」


「天より来たりし光の精霊よ、我が魔力に呼応しその加護を防具に与えたまえ!」

「メイルプロテクション!」

「天より来たりし光の精霊よ、我が魔力に呼応し武器に力を与えたまえ!」

「セイントソード!」

リリの防具と武器が光を帯びた。


「それじゃぁ、行ってくるの」

「大気に宿る、風の精霊達よ! 我が魔力に呼応し敵を絶て!」

「スライスエア!」

リリは風の魔法に乗って飛んでいった。


「フィリア、疲れているところ悪いけど、MP回復薬で回復して! すぐに後を追わなくちゃ」

「はぁはぁ、心得ておりますわ」

フィリアはMP回復薬を飲んで呼吸を落ち着かせていた。

直哉は周囲を警戒しながら進んでいった。


「ちぇすとー」

リリは躊躇することなく、敵へ突撃した。

鎧を着た人たちは唖然としながらリリの突進を見ていた。

ドゴン!

分厚い鉄板に車が突っ込んだような音がした。


敵は数メートル吹き飛ばされ、リリを敵とみなした。

「我を邪魔する者に死を!」

黒い物体はリリに斬りかかった。

リリはすばやく身をかわしながら詠唱した。

「氷を司る精霊達よ、我が魔力にひれ伏しこの大気を凍結させよ!」

「クールブリザード、氷結クラッシュ!」


バキ!敵に直撃した。

「ほぅ、氷結魔法で凍らせてそれを砕くか。なかなかの技だな。だが、我に魔法は効かぬ」

だが、リリの拳は光魔法の加護がかかっており、そのダメージが襲い掛かった。

「ぐぬ。これは光の魔法か! 我の弱点を知っておるのか?」


ようやくたどり着いた直哉は、その台詞を聞きながら鎧の人に濃縮回復薬を渡した。

「片腕を失っている人は早くそれを飲んで止血を! 欠損部位は戻らないかもしれないけど、血は止まるから。リリは手数で攻めて相手の動きを封じて! フィリアは全員に加護をかけて!」

「はいなの!」

「承知いたしました」

「君たちはいったい何者なんだ?」

「我の邪魔をする者に死を!」


直哉は剣と盾を構えフィリアと王子たちを守る様に立った。

「あちょちょちょちょちょちょちょ」

リリは光の加護の追加攻撃を最大限生かすために、手数を増やした。

「我の邪魔を、す、る、、、」

ボコボコボコボコボコボコ。

敵が何かを言おうとしていたが、リリの拳が突き刺さり話すことが出来なくなっていた。

鎧の人は回復薬で回復したが、欠損していた右腕はやはり回復出来なかった。

「話は後です、回復したのならリリがあれの動きを止めている今、下がってください」

直哉は敵を観察した。形状はウサギのぬいぐるみだが、右手の部分から漆黒の刃が生えていた。


(あんな敵ゲームでは見たこと無いな。あの剣も見たことが無い。未知数な敵、武器がこんなにも怖いとは思わなかった)


直哉が悩んでいる間にも、リリの猛攻は続きフィリアの援護魔法も掛け終わった。

「リリ、下がって回復を!」

直哉は前に出て、剣と盾を構えながらリリと入れ替わった。

「お願いなの、すぐ戻ってくるの」

直哉が斬りかかったのを確認してから、リリはフィリアの元へ走っていった。

「四連撃!」

敵の身体を浅く斬りつけた。その部分から大量の黒い霧があふれ出し、傷口を覆っていた。


(何だ、あれは?)

呆けている場合ではないので、続けて斬りかかろうとすると、敵はそれに合わせて剣を振るってきた。

「くっ」

とっさに盾を使い受け止めた。バチッ! その瞬間、白と黒のスパークが走った。

「ここだ、四連撃」

直哉は、武器を持っている腕に攻撃を集中した。

敵は光の加護による攻撃が嫌だったのか、直哉の攻撃を避けようとした、そこへフィリアの援護魔法が飛んできた。


「天より来たりし光の精霊よ、我が魔力に呼応し敵を裁け!」

「ホーリーフォトン!」

光のエネルギーが敵に襲い掛かった。

「ぐおぉぉぉぉぉ」

直撃を喰らい動きを止めた。

「おりゃあ」

直哉は気合と共に縦斬りを放った。

ザシュ! 四属性の剣が敵を斬り裂いた。腕は千切れなかったものの、生えていた刃が地面に落ちた。

それを見て、好機とばかり追撃を行おうとしたが、敵の憎悪の視線を見てしまい、恐怖ですくみあがってしまった。


「ああああああ」

(怖い怖い怖い怖い怖い)


恐慌している直哉に反対の手から生やした刃が迫ってきた。

直哉は目を瞑ることさえ出来ずに、震えていた。そこへ、

「ちぇすとー」

烈風と共にリリが飛び出した。

「お兄ちゃん! 気をしっかり持って! リリを見て!」

直哉に向かっていた刃を持つ腕を攻撃し、敵を吹き飛ばした。

「直哉様!」

「天より来たりし光の精霊よ、我が魔力に呼応し穢れを祓い給え!」

「ピュアリフィケーション」

フィリアの祈りにより、直哉を包み込んでいた恐怖を浄化した。


「ありがとう。助かった」

直哉は二人にお礼を言いながら後ろへ下がった。

リリは飛んで行った敵を追撃していた。

「よくもお兄ちゃんを!」

「あちょちょちょちょちょちょちょちょちょ」

片方の腕は修復中で、リリの無限連続拳による攻撃が敵を捕らえ、このまま倒せるのではないかと思っていた時、敵に異変が起きた。

敵の目が赤く光り、黒い障壁が身体から噴出した。

「我の怒りを喰らうが良い!」

敵は障壁でリリを遠ざけながら詠唱を始めた。

直哉はその詠唱を聞きながら、冷や汗をかいていた。


(あれは、魔法使い時代に使った暗黒魔法の究極魔法バーニングデストロイ)


直哉は大型の盾を取り出し、

「みんなは盾の影に! その後、フィリアは盾に急いで加護を! リリは水の最上級魔法を使って敵の魔法を迎撃して!」

リリとフィリアはMP回復薬をがぶ飲みして詠唱を開始した。


(やばい、間に合わない)

直哉は直感的に動き指輪の魔法を唱えた。その直後敵の詠唱が終わり暗黒魔法が放たれた。

「エクスプロージョン!」

「バーニングデストロイ!」

物凄いエネルギーが一面を多い尽くした。


直哉はMP回復薬を飲みつつ盾を両手に持ち、力の限り踏ん張った。リリとフィリアも一緒に盾を支えた。

「うぉぉぉぉぉぉ」

「こんのーなの」

「ぐぅぅ」

そこへ、復活した鎧の人たちも支えに来て数分と言う長い時間を耐え二つの魔法の効果が無くなった。

「助かった、のかな?」

そう言いながら、盾から除いてみると大きなクレーターと、生き物であった何かがそこにあった。

(しかし、経験地が入ってないって事は、倒してない可能性が高いな)

「退却! みんなバルグフルに帰りますよ!」

リリとフィリアは気持ちを切り替え退却準備を始めた。


「冒険者たちよ待ってくれ! 俺たちに力を貸してくれないか」

片腕になった男が提案してきた。

「王子それは、なりません。こんな得体の知れない者たちの力を借りるなんて」

側近の者たちは注意を促した。

「私達はバルグフルの冒険者です。お話を詳しく聞きたいのですが、先ほどの敵を倒した感触がありません。襲撃を受けるとこちらの戦力では危険です。安全なところまで逃げてから話しましょう」

直哉は、ピリピリしながら話した。


王子は驚いて、

「あれの存在を知っているのかい? 確かにあれは倒せない。だが、依り代が完全に破壊されているからこの場には現れることは無いよ」

そう言って、落ち着くようになだめた。

直哉としては、既に切り札を使ってしまっているので、一刻も早く安全な場所へ行きたかったがはやる気持ちを抑えクエストを確認した。


強制クエスト:バルグフル第一王子を救出せよ!

成功!


(さらにイベントの追加がありそうだ。でも、引き受けないと内容がわからないかな。そういえば、強制クエストの成功経験値が今入ったようで、レベルが上がった)

「リリ、フィリア周囲に敵は?」

「リリには感じられないの」

「私にも見つけられません」

直哉は周囲を警戒したが、二人の言うとおり何も見つけられなかった。

平らな地面の上に、コテージを作り出し、みんなで負傷者の手当てと戦死者の弔いを始めた。

直哉の造りだしたコテージを始め、埋葬用の穴を掘る道具や、人を運ぶ道具など、これまで見たことも無い道具に王子は釘付けになっていた。

コテージ内で王子と直哉たちは話し始めた。

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