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逃亡×酒=誰が現る?

何が起きたのか、どうしてこうなったのかは全て次回に回したプロローグ仕立てです。伏線沢山。作者大変。

「っぷっはぁ!美味い。汗かいた後の酒に勝るもんはない!」

「お前は親父か」

「ほら、君も飲もうぜ」

「………少しもらう」


諦めたように大きな溜息をついている目の前の美青年はリスト・アースウェルデ。子爵家の次男で現在医務室長をしている攻略対象の1人だ。そして思ったこと。


「お前結構イケる口か?」

「酒ありゃ世の中生きていける。ザルですけど何か?」

「これ飲んでぶっ倒れない奴初めてだからな。秘蔵のやつ飲むか?」

「え、いいの?」

「凄い強いからな。これ飲んでケロッとしてる奴くらいしか飲めねーよ。つまりほぼいない。一人酒は嫌だったから遠慮なく飲んでけ」

「じゃあありがたく頂戴します」


こいつ、凄い酒に強い。あと、話合います。主に酒関係で。







「それでね、城に行く準備で凄い手間取るでしょ?その後城に入るのでうちの使用人暴走するでしょ?気持ち悪い大臣に身体舐めるように見られてゾワッとするでしょ?それを見た使用人が見つからないように魔術使って陰湿な嫌がらせしてる現場見るでしょ?なんか疲れたのよ。それで思った。過保護ウザいし大臣キモい。よし城から逃げようと」

「おーお疲れさん。おかわりいる?」

「いる!」


1時間後。……………なんか職場の同僚との飲み会みたいになってた。愚痴しか言ってないよびっくり。


「まー逃げ出したくなるよな、ここって。俺も『これより弟矯正プロジェクトを開始する!』とか言い出した奴に雇われてここで見習いとして働いてたらいつの間にか出世して医務室長。外に気軽にいけないわ雇い主はいつも黒い笑顔でニッコニコして怖いわでもう嫌だ」

「うわ……同情するしかない。特に黒い笑顔のとこ」

「分かるか?アレ慣れると麻痺するかと思いきや全然んなことないからな」

「分かるよー。うちの使用人も黒い笑顔浮かべてるのが1人に腹の中真っ黒が大量にいるからね……。辛い」

「お前話合う」

「すごいそれ思う」


城に来て一日目。ダースから逃げ出したら心の友が出来ました。酒、大事。








「ルナ様は何処でしょうか」

「……………流石に、ルナの不満が爆発した?」

「うっ…………」

「ダース、お前は過保護すぎる。ルナ、束縛しすぎ、駄目」

「…………反省はしてます」

「あと、お前はどう考えても恋愛対象に見られてない。八つ当たり、駄目。束縛しすぎ、嫌われる」

「…………返す言葉もありません」





「おおっとぉ。もしかしてもしかしなくても当たりですのん?」

「……何やってるの、あんた」

「しー、ですわ。ちょいと様子見ですわなぁ。暇潰しに城に忍び込んだ甲斐がありましたわな」

「巻き込まれた私は何なのよ……」

「ほら、そこは運命共同体ゆーわけで」

「お断りよ、面倒」

後出てない守護者は騎士団長だけですね。作者頑張った。あと最後の人達は勘の良い方は気付いたかもしれません。あの人の知り合いです。同類です。

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