違和感×姉御=転生者
最後の転生設定がある子が出て参りました。
色々判明していないことが多いですが、次話からそれの解明へと入っていきます。ちなみに作者、あと一人キャラ設定考えてません。……………だってその人出ても出てこなくてもストーリーは考えてある通りに進むでしょうから……。
「目が覚めたのね!?」
「お静かに願いますアリスさん」
「あ、はい、ごめんなさい」
ここは多分兄様の家だ。そこまで確認する。
幸い、私のシアンと言った声はダース(野生児並の五感を持つ)にしか届かなかった模様。咄嗟に呟く癖を治そうとしていた成果だろうか。
…………さて、ドアを開け放って登場したポニーテールの活発そうな女の子。彼女を見て私はまた叫びかけた。「姉御、なんでここにいるん」と。
シアン・イルテディス。鬼畜ショタとの異名を誇っている毒舌ショタ神官。ある意味、ノイシュよりも攻略に苦労するキャラ。…………の、筈。
そして、アリス・カートナイゼ。トパーズの守護者にしてサポートキャラ……所謂友人ポジションにいるキャラ。商人であり、その腕を生かし主人公を手助けしてくれる姉御肌のお姉様……………の、筈である。
そして今、ここにいる2人。
「シアン君。さっき頼まれてた書類纏めてきたけど」
「ありがとうございます。いつも助かります。……ですが病人のいる所ではお静かに願います」
「はい。すみませんでした。今は反省しております次第です」
姉御は多分本編と年齢は変わっていない。15歳くらいかな?本編では30歳でありながらも若々しい美貌を保ち、その豪快かつ男前な言動から姉御様とまで呼ばれていた人物の設定資料通りの少女姿である。
対して、おかしいのはシアン似の人物。……いや、恐らくシアン本人。何故本編開始時より年をとっているのかな?いや、3年くらいだけども。シアンは攻略対象最年少の12歳だったけども。………今、15歳くらいに見えます。
「ルナ様」
「何だい、ちょっと頭パンクしそうなんだけど」
「姉御は転生者……………いえ、俺の前世の妹です。多分」
「………………………………わっつ?」
どういうことかな、ダース君や。
「とりあえず今回の祈りはここまでにしましょう。また明日同じ時間に来ますね。……まだ、小さいんですから無理はしちゃ駄目ですよ?」
シアン先生。貴方がいることで頭の中がパンクしそうになるので現在の直接の原因は貴方です。頭撫でてもらうのは好きですから振り払いませんが。あ、お帰りですか。さようならです。ダース、お見送りしてくれてありがとうね。
そして、残されたのは私とダースと姉御。…………姉御はね、少し私達と話したいことがあると言って残ったんだ。シアンは……いや、シアン先生は不思議そうにしてたけど「絶対に安静にさせなくてはいけませんからね」って言った後に許可してた。2人の信頼関係が伺えますな。
「結お兄。なんでここにいるの」
「俺が聞きたいわ愚妹」
そしてシアン先生がいなくなり、完全に私達だけになった空間。そこで初めて交わされた会話はこうだった。………それでいいのか、兄妹。あとさり気にダースの前世の名前出てないか?
「アリス・カートナイゼ。現16歳。前世はそこにいるそいつの妹です。転生チートは“一人につき一度だけ心の中の声を一分間読み取ることが出来る”です。よろしくお願いします。あと、心の中探ってすみませんでした!」
土下座と共にそこまで言い切った姉御(幼少期)。………あ、それで私が転生者って分かったのね。納得。………でも何でダースが兄だと分かったのかね?
「………いや、仲間が増えてくれたんでその点に関してはぶっちゃけどうでもいいんだけど……。何で──」
「俺らは兄妹だと分かったかと言いますとぶっちゃけ勘です。こいつの場合はそのチートを使ってそれを確信したんでしょうね。俺の場合はこいつがお兄と呟いたんで確信しました。俺のチートは多分この五感です」
「あ、はい分かりました」
ダース……………なんか、機嫌悪い?




