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悪役令嬢(笑)×転生=とりあえず明日から頑張ろう

「ルナティア様。こちらが今日より雇われた使用人です。奴隷の身分ですので如何にしてお使いしても構いません」

「………ダースティア・クロイネルです。よろしくお願いいたします」



その瞬間、頭の中がスパークしたように真っ白になる。クラッときたものの何とか持ちこたえ、私は彼を見た。………うん。黒髪黒目の泣き黒子が色っぽい彼の面影を残している。眼鏡をかけさせたいね。



「あ、これ詰んだ」



声に出してはならない筈だが未だ私は4歳児。思わずそう口に出していた。






悪役令嬢転生ってさ、現実味がないよね。だって最近の主流の乙女ゲームは中世物は少ない。現実に非科学的な何かを混ぜたりだとか学園での日常だとかそこから芽生える恋、なんてやつが主流。

………しかし、悪役令嬢転生ブームに乗っかる会社があればそれはまた別のこと。悪役令嬢を倒してヒーローとの恋を芽生えさせよう!なんていう乙女ゲームが出てしまった。そう、それが「宝石の守護者達」。私が転生した…………悪役令嬢(笑)転生してしまった乙女ゲームだ。



「実物で見るとやっぱりルナ様可愛いな。誘拐犯に連れさらわれそう」



ここで私のことを紹介しよう。前世はお酒好きの枯れたOL、趣味は乙女ゲームとネットの恋愛小説を読み漁ることと居酒屋巡り。そして声フェチの声優クラスタ。つい先程前世を思い出した現ルナティア・ガレイアです。ちょっと現実逃避したい。だからルナ様可愛いなーなんて言って鏡の前でセクシーポーズしてた。4歳だけど。凹凸なんてないけども。


……まぁ現実は見なくてはならない。もう夜は遅い。彼を紹介されたのは夜中の9時。私はもう寝させられる時間だ。明日よく考えられるようにしてさっさと寝よう。うん、そうしよう。細かいことは後回し。ダイエットと同じで明日からすればいい。








…………なんて思った時期もありました。


「ルナ様。あいつマジ電波なんですけど。超ウケる」

「うわー。シアンにアレとかヒロイン(笑)死ぬねー」

「お、麗しの悪魔出てきました」

「………うん、ヒロイン(笑)終わったね☆」

「はい、終わりました☆」

「俺の愛しのルナ様に手を出そうだなんて1億年は早いんですよ」

「いや、あんたのじゃないから」

「ルナ様教にとって!ルナ様は皆のルナ様です!ルナ様を信じていれば必ず幸せになれる!」

「やめてよどっかの宗教勧誘」



ルナティア・ガレイア18歳。国一番と呼ばれる美貌を持つアメジストの守護者。前世の記憶を持っているからこそ、全ての性格形成や悩みのフラグを叩き折りこの国に必要不可欠な人間とまで呼ばれるように仕向けることに成功。………趣味、ヒロイン(笑)を鑑賞すること、従者と話すこと。

協力者、ダースティア・クロイネル19歳。私の前世好きだったサブキャラにして……………元日本人の元高校生。前世でネットにて大論争を巻き起こしたルナ様教の信者にしてルナ様(私)のファン。私もそこそこのチートなもののこいつには負けると思う。……そして。



「ルナ様の追放とか断罪とか。この調子じゃなさそうですね」

「……うん。良かった」

「ま、何があっても俺がルナ様を守り抜きますから。任せておいてください」



────私の好きな人。

ちょっと色々行き詰まっている時に書いていたのがいい感じになってきたので放り込みました。流行にのって悪役令嬢転生モノ………でも無い気がしないでもない。はい。

なお、作者は乙女ゲーマーですのでそこら辺の描写は力を入れる予定です。感想、ブクマ、評価などをくだされば狂喜乱舞して愛犬に吠えられるかと。…………………後、この作品で一番輝いているのはダース君です、間違いなく。

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