表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死後世界触手譚  作者: 青風
プロローグ
2/138

プロローグ(2)

どれほど歩いただろうか?白い扉だらけの空間をさ迷う玉2つと小さい玉1つ。

ん?小さい玉?


「なんだこれ?」


そう言って自分の周りを浮遊する小さい玉を見る。

見ると言っても目が無さそうだから感じるって方がいいのか?


「何でしょう?センさんに何か言いたそうですよね?」

「言いたそうというか、周り浮遊してるんだけどね。蚊かよ!

 まぁでも存在をアピッてるのは判るな。おい!何か言えよ!」

「・・・・」


無視かよ・・・


「もしかして話せないのでは?話せる私たちのほうがおかしいとか?」

「いい事言った!そうだよ、何で俺たち話せるんだ?」

「さぁ・・・」


話せるのだから仕方ないと言われればそうなのだが、

死んでも話せるとかマンガかよ!と内心突っ込みいれたくなる。


「おーい、話せないのか?どうにかして話せるようにならんのかね?コレ」

そう言った瞬間小さい玉がこちらめがけて飛んできた。

え?怒らせちゃった?俺また死ぬの?死んだのに?

そんなバカな事を考える前に逃げればいいのに。


ピシュンッと俺の腹?あたりに消えていく。


「え?入っちゃった。」

「マジカ!合体した!?」

『構造解明・・・一部クリア

 認識共有・・・クリア

 言語共有・・・クリア』


などと聞こえてくる


「何言ってんの?」

「え?何も言ってませんけど?」

「・・・え?」

「ん?」


もしかして俺以外に聞こえないと言うやつだろうか?


『この音声はマスターとなる者にしか聞こえていません』

「マジカ!」

「え?なにがですか?」

「さっきのに寄生されたっぽい・・・」

「えーっ!大丈夫なんですか?」

『寄生・・・ではなく融合です』

「判らんけど、寄生じゃなく融合だと言われた」

「あ、じゃぁ大丈夫ですね」


ほんとに?てか、何が大丈夫なんだ?


「んで、声のお前はなんなんだ?」

『私はあなたが所持していた生体AIです』

「ん?俺そんなの持ってたっけ・・・?

 あ~そう言えば昨日取引先に試作品が出来たから社に戻って専務に渡せと言われた物があったな・・・あれか?」

『YES』


良い時間だったし面倒な俺はそのまま社に戻らず直帰したんだった・・・それがこんな事になるとは・・・


「もしかして話できるんですか?いいなー・・・私も話してみたいです」


すごいなこの子全然動じていない。


「と言ってるが出来るのか?と言うか聞こえてた?」

『聞こえています。あなたの認識を共有していますから』

「で、声を聞こえるようにすることは出来るのか?」

『YES』

「んじゃ、聞こえるようにしてやってよ」

『YES:ではマスターはコウさんと接触してください』

「接触?くっつけばいいのか?」


それじゃぁと言って近づいていく。


「え?」


そして、捕まえるような感覚でくっつく。

光の玉同士なのではたから見たらシュールな図になるんだろうな。


『共有スペース構築・・・・クリア』

『精神リンク・・・ON・・・クリア』


あ、なんか繋がったっぽい?

見えない糸で繋がってるというか存在を感じると言うかそんな感じだ。


「・・・もういいですか?」


そう言ってコウが離れていく

(あぁ、抱きついてたみたいに感じたのか・・・)

でも玉同士のハグってどうなの?絵的に大丈夫か?


「あ~すまないな、なんか必要だったらしく下心的なものは無いから気にしないでくれ。

 て言っても玉だから何も出来ないけど。」

「そうですよね、でもなんか恥ずかしいです・・・」

「まぁそうだよね、女の子だしね」


最近にしては擦れてない子だ、なんかかわいいな

なんて事を思いながら繋がってるかを試してみる


「おし、繋がったか?」

『YES』

「あ、聞こえました」

『ちなみに、声に出さなくても大丈夫です』


先に言ってほしかったな!それ!


『あぁそうかい・・・こんな感じか?』

『YES:良好です』

『えっと、こんな感じですか?』

『お、聞こえる聞こえる、念話みたいなもんか?』

『なるほどー』

『さて、それじゃぁ3人?で作戦会議だが、AIって言いにくいしとりあえずアイって名前にしようか。安直だけど』

『アイ・・・了解しました。個別認識名アイに固定します。』

『ではアイさん、ここってどこか判りますか?』

『否定、ここがどこかは判りません。』

(まぁそうだよな、判ったら判ったで怖いけど)

『オートマッピング機能がありますが動作しますか?』

『そんなのあるのかよ!するする!』


目の前?に現在地っぽい点滅が表示された、半透明の部分が進んだところかな?


『ん~あんまり進んでないような?』

『そうですね、といっても私たちが小さいから進みたくても進めない?』

『まぁ、それもあるだろうな。よしアイさんは何か見つけたら俺らに教えてくれ』

『YESマイマスター』

『んじゃ、コウちゃんもうちょっと進んでみようか』

『そうですね、どっちの方向に進みますか?』

『ん~・・・とりあえずマッピングを埋めるような形にして行こうか。

 ただ危険だと思ったらすぐに逃げてくれ。』

『判りました』


アイを入れた3人?(見た目的に光る玉2つ)がふよふよと進んでいく

相変わらず回りは白く鎖に巻かれた扉がぽつぽつとある


「あ!あれ!センさん!あそこ!」

「ん?」


コウが何かを見つけ叫ぶ

そこには1つだけ”鎖に巻かれてない”扉があった。


「コレに入れって事なのかな?」

「どうでしょう?けど、他の扉は全部鎖で開きそうにもないですよね」

「ふむ、入ってみるか・・・危なそうなら俺が守ってやるよ。」


とカッコイイ事を言ってみた。自分はどうでもいいからこの子だけでも守ってやろうそう誓う。


「えと・・・ありがとうございます。私も足を引っ張らないようにしますね」


ええ子やなぁ~・・・


「じゃぁ入ってみるぞ?」


そう言って扉を恐る恐る押してみる

ちょっとだけ押したはずなのに押した瞬間


バンッ!


と勢いよく開かれ俺たちは光に包まれた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ