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七話  「仲間・拠点・旨い飯」

七話です

数箇所修正

アーノルドに益々交換を持つ     → アーノルドに益々好感を持つ

宝が途中で舞込んで途中で引き返して → 宝が舞込んで途中で引き返して

この女性も在るに負けず       → この女性もアルに負けず

出だしが遅れた旅も無理して買った馬車のお蔭で取り戻し、オマケにリオンが

居るものだから、安心して旅が続けられた。途中で気付いたシールド魔法と幻影

魔法。更に快適な旅となる。シールドは深夜就寝中に蚊を寄せ付けない。幻影は

魔物の目を誤魔化すので、此方も襲われることは無い。まぁ~幻影は無くても

リオンが先に気付くので、不意打ちは無いが、それでも翌朝寝不足為らないのは

有難かった。そして旅も中盤今夜は宿場町で泊る事にする。日本で生まれ育った

アキラには、流石に数日風呂に入らないのは耐えられなかったからだ。


「ふぅ~サッパリしたぜぇ。リオンもさっさと入っちまえよ!」

「嫌。俺は別に構わん。金も掛かるしな」

「嫌々。頼む入ってくれ。汗臭いオヤジが横に居るのは耐えられん」


拝み倒しやっとの事でリオンを風呂へ行かせた。代償として明日の晩飯に肉を差

し出す事になるが、そこはアキラも手は在る『和牛』の他に『オージービーフ』

も用意していたのだ。

タマランは流石あれでも一応女だ。アキラが頼まなくても風呂に入った。

但し風呂上りに色々と香水振り撒きやがって案畜生覚えてやがれ。


そんなこんなで久し振りの宿泊り。チョット眼を放した隙にリオンはアキラの払

いで酒を飲んでいる。タマランまで御相伴とは、二人揃って良い度胸だ。

其処へ一人の男が近付いて来た。聞けば同じ旅人らしい。


「いやぁ~貴方方はトトスからルルガンへ向うんですか!?私は逆にルルガン

 からトトスへ向うんですよ。コレも何かの縁ですかね~」


何かと陽気に話す男の名は『アーノルド』聞けばトトスで仕入れに向うらしい。

差し支えなければ聞かせてよ。と尋ねたら、小声で『和牛』を買いにと答えた。

聞けばルルガンで相方がコックをしているらしい。彼は給仕と仕入れ担当だ。

今回競売の噂を聞きつけて、『和牛』の仕入れのヒントでも在ればと向う所だそうだ。話を聞けば聞くほど、あのオッサンよりアーノルドの方が好感が持てる。


「なぁアーノルドさん。ど~しても『和牛』が欲しいのか?」

「ああ!欲しい。旨いもんを、たくさんの人に安くで食べさせたい!

 それが俺達の夢だ。その為に開いた店なのさ」

「そっか。でも買った値段より安く出したら赤字じゃないか?」

「そーだな。だから其処が悩みの種なのさ。それでも一度は試してみたいな」

「コッチの国じゃひき肉とかって使わないのか?」

「ひき肉だって!?そりゃインチキな店が肉を誤魔化す為に使う手だ。

 俺達は、そんな真似はしないぜ!真っ向勝負が売りなんだ」

強気で一本気なアーノルドに益々好感を持つアキラである。


「俺達はルルガンに2ヶ月ほど滞在して一度戻る予定だ。その後もう一度帰って

 来るかもしれないんだけど、落ち着く場所紹介してくれないか?」

「ん?それって家か?あーうん。出来ると思うぜ。常連客に確か家を扱う商売

 してる人が居た筈だ」

「不動産屋がこの世界にも在るんだな。よし!紹介してくれるんなら肉を

 売ってやる。予算は幾らだ?」

「あ~紹介くらい大した事…何だって!!もしかして持ってるのか」


大声を張り上げたアーノルドは勢い余って椅子から転げ落ちる。周囲の酒飲み達

が喧嘩でもしたかと覗き込むが、タダの尻餅で騒ぎは直ぐに収まった。


「声がでけぇよ!あぁ『和牛』を売ったのは俺だ。しかもアレ以上の量を持って

 いる。それだけじゃ無いぜ。多分さっきアンタが言った安くて大勢の人に

喰わせたいって夢も叶えられる筈だ」


まるで、狐に摘まれた話が舞い込んだと思うアーノルド。一瞬新手の詐欺かと

思ったが、後でアキラ達の部屋で実際に『和牛』の塊を見て納得した。

彼が出せる予算は頑張って6万$だ競売価格だと4Kgも買えない。ソコは交渉

アリだ。相方のコックを交えて話をしようで纏った。


翌朝一行にアーノルドを加わえルルガンへの旅路を急ぐ。その日の夜の道中で、

リオンに約束しアーノルドに喰わせたいとアキラが料理を振舞う。

使うは勿論オージービーフ作るは当然ハンバーグである。リオンもアーノルドも

タマランでさえも絶賛するハンバーグに新たな旅の仲間アーノルドが涙を流して

アキラにレシピを教えてくれと頼み込む。


人は目標あると動きが早い。アーノルドは、いつしか皆から『アル』と呼ばれる

気がつけば残りの行程もアッと云う間に終えアキラ達は無事ルルガンの町へ到着

したのだ。


「ようこそ我が町ルルガンへ」


すっかりこの旅で仲良くなったアルが道化の様にアキラ達を迎え入れる


「旅の疲れを癒す為宿で休みたいだろうが、アキラ悪いが俺の相方に早速会って

 くれ得ないか?」


休みたい気持ちもあるが、今朝は時間を惜しんで朝飯も食べてない。ランチを奢ってくれるならと快諾しアルの店に向う事にした。


町の中心は大概何処の町も十字路になっている。正面門から真っ直ぐ伸びる道を

進む事約5分大きめな十字路に差し掛かった。


「ここがルルガンの中心だ。四つ角にはそれぞれ、冒険・商業・魔法・教会

 とギルド館が建っている。それに並んで店が色々あるんだよ宿屋に道具屋

武器屋に酒場と色々さ。他に雑貨とかもあるから結構賑わっている町なのさ」

自慢げに町の紹介を簡単に済ませアルは一本裏道に入った。


「此処は主に歓楽街だ。安い酒場に女の子が居る店もある。まぁ~地元の奴等の

 憩いの場って所だ」


ふ~んとアルの話を聞きながらアキラは店は何処だと訪ねると、その歓楽街と

先程の中心街を結ぶ脇道に小さいが行列が並ぶ店の前に着いた。


「此処が俺達の店『ストマック亭』さ。自慢の店だ」


自慢するのは良いが、コレだけ人が並んでいては当分飯には有り付けそうも無い

結局話は元に戻り、アルが懇意にしてる宿に泊る事になった訳だ。


「アルさん。もう帰って来たの?」

明るい声で話し掛けてきたのは、宿の若女将『アデル』さん年の頃は20代半ば

と云った感じだ。陽気で気さくなお姉さん。ついでに結構ナイスバディーだ。


「ただいま!うん。お宝が舞込んで途中で引き返して来ちゃった。

 ねぇ~アデル悪いんだけど、朝飯食ってないんだ。なんか無い?」

「良いけど…後ろの方は知り合い?」

「あぁ~!そうそう。この三人が俺の旅の目的さ。今日から2~3日泊めてよ!

 部屋空いてるよね!?」

「家がいつも閑古鳥が鳴いてるみたいに言わないで!でも助かるわ。お客さん

 何日泊りますか?」


やっと話を振られてホッとするアキラであるが、この女性もアルに負けず劣らず

先走りするタイプだと理解する。

「う~ん、その前に設備と値段聞かせてくれる?」


飯は朝夕教会の鐘が鳴ってから、風呂は夕方には入れるが1階の共同風呂。トイレも1階だ。部屋は個室と大部屋がある。個室は60$で大部屋が40$だ。

あるの顔を立てて個室50の大部屋35で良いと言うので、10日頼むと言った

ら更に値引きすると言ってきたので、個室3部屋借りる事にした合計1200$

1泊1部屋40$の計算だ。それなら夕飯はアルの店で食べるから無しで良いと

アルが口を挟んで話が纏った。それからテキパキとアデルは有合せで料理を振舞

って、落ち着いた所で再度あるの店に向った。


「予定の半分で帰って来たと知った時には絶望したが…まさかこんなサプライズ

 が在るとは思わなかったよ。アキラさん。是非そのレシピ譲ってくれないか」

アルの相方『ピエール』もアキラが作ったハンバーグに絶賛だ。

「ひき肉にこんな使い道が在るなんて驚きだ。これなら多くの人に『和牛』を

 提供出来そうだな」


洗濯まで序にしてくれるとアデルの申し出に家を借りるより便利が良いかもと

予定を変え定宿と定め、夕食はストマック亭が受け持つ事で話は進み結局アキラ

は『和牛』5Kgを6万$で渡す事にした。


寝床と胃袋が決まった所で後は本格的に嫁探しだ。

一体どう云う風に探し出せば良いのだろう。



此処は定番の奴隷商を覗くって事で話は先ずはひと段落

次回奴隷商で可愛い娘が見つかるか…いや~やっぱり居るんだろうな


七話  「仲間・拠点・旨い飯」  完

さてどんな奴隷が居るのやら…

ご希望あったら聞かせて下さい。 ビビッと来れば採用しちゃうかも。

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