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超越探偵 山之内徹  作者: 朱雀新吾
番外編 超越探偵 山之内徹誕生
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川原真由美の独白

 皆さんこんにちは、ごきげんよう。川原真由美です。

 

 番外編「超越探偵 山之内徹誕生」を始める前に、少し真由美のお喋りにお付き合い下さい。大丈夫、ほんの少しの時間ですから。

 だって本編じゃ一度も真由美の語りってないじゃないですか。彩華ちゃんや、範平太君だってあったのに。大屋さんなんて結局は主役みたいだったし。だからせめて番外編くらい真由美に語らせてもらっても全然悪くはないと思います。なんてったってメインヒロインなんですから。あ、でも番外編本編では真由美語りじゃありませんから。期待している真由美ファンの方には先に断っておきますね。


 さて、何から話せばいいのかな……。

 ああ、そうそう。皆さんはフルコースを食べる時はまずどれから食べますか?

 配膳された順番から食べる?あら、そうに決まっていますか。

 ふうん、皆さんとても真面目なんですね。


 真由美はまずデザートから食べます。

 給仕さんにデザートから持ってこい、と頼むのです。真由美が命令すれば絶対に持ってきてくれます。給仕はその為の存在であり、奥で料理長が文句を言ってきても、自分のその地位が一体誰のおかげで成り立っているのか、三角形のどの部分に自分が位置するのかという、小学生でも分かる簡単な話をしてあげれば最後は泣きながらデザートを持ってきて、その後ご飯、肉、魚介、スープ、前菜と元に戻っていくのです。

 あ、いいえ、違いますね。デザートの後からは真由美が食べたい順番に持って来てもらいます。真由美は次は何が食べたいでしょう?なんて、クイズにしたりして。クスクス。

 ねえ、考えるだけで最高に楽しいでしょ?


 皆さんはドラマをどの回から観ますか?

 真由美は最終回から観ます。

 最終回を観てから、初回を観て、間は観ません。初回と最終回で全て繋がってしまいますから。当然ですよね。それで、全てを観たも同然なのですから。


 皆さんは野球は何回から観ますか?

 真由美は九回裏から観ます。九回裏2アウト2ストライク3ボールから観ます。そして贔屓のチームが勝利をしたら大喜びをして、大満足してテレビを消します。

 

 CDはボーナストラックから聴きます。

 たいやきはしっぽから食べます。

 電車は最後尾に乗ります。


 物語は、最後から、読みます。

 

 だからこの後の番外編「超越探偵 山之内徹誕生」の筋の全部もここで真由美が言っちゃうので、皆さん、結末を知りたくないからといって飛ばさないで、ちゃんと読んで下さいね。

 最後を知れば、安心安心。だって何が起こるか分かっているんですもの。

 知る事が出来るというのは特権なんですから、精々優越感を感じて下さいね。

 これから読む物語の内容を皆さんはあらかじめ知る事が出来るんですよ。

 真由美のおかげです。えへん。


 これから語られる物語は、過去の話です。でも、現在の話です。未来の話でもあります。


 真由美からしてみれば過去の話だし、語られる物語の登場人物にとってみれば現在の話だし、物語を順番に読んでいる皆さんからすれば、未来の話、という事になるかしら。

 うふふ、ちょっと難しいかな?


 宣言しておくけど、真由美は絶対に嘘をつきません。誓って、真実だけのネタバレをします。約束します。

  

 真由美の幼馴染に山之内徹君という男の子がいます。

 とても生意気で、不遜で、横着で、可愛くて、愛しい、真由美の全てと言っても過言ではない男の子です。


 それなのに徹君は……そうです。徹君は、始めから犯人を知る事が出来るのに、全てを超越する事が出来るのに。そんな能力は嫌だって。知りたくないんだって。真由美にはよく分かりません。額に「犯人」が浮かぶんですよ?素晴らしい能力だと思いません?

 

 徹君は真由美の最高の遊び道具でした。

 遊んで遊んで遊び疲れて真由美は寝てしまって、そして真由美は私になって。徹君もまだ一緒。

 でも徹君はそれからは私とはあんまり遊んでくれませんでした。私は私で、真由美なのに。

 徹君はあの時、私の全てで、だけど徹君はもう真由美の徹君ではなくて、だから私は、真由美は……一体何の話をしているのかって?

 ……全ての話です。

 

 そう、超越探偵なんてものは、最初からなかったんだって、気づかされました。徹君が、徹君じゃなくなって。

 だから、真由美は徹君を、創ったんです(・・・・・)

 

 真由美だけの、可愛い可愛い、超越探偵……。

  

 今から語られる物語では、二人の徹君が出てきます。

 一人は、小さくて、可愛い、小学生の徹君。

 それと、多分皆さんが知っている徹君に近いのかな。生意気で意地悪でハッタリ好きな徹君。

 その二人がまさに天使と悪魔の様に言い争って、葛藤するの。そして、一人の探偵を形作る。いや、結局は一人では納まりきれなくなる。

 そう、まさにそれこそ「超越探偵 山之内徹誕生」です。

 この物語で、何故、徹君は徹君になったのか、ほんの少しは垣間見れるかもしれません。

 ああ、言っちゃった。これで読む気なくなっちゃった?

 その感覚が真由美には分からないんですよね。

 へえ、教えてくれてありがとう真由美様、では素足を舐めさせてもらいますね、となるのが普通だと思うんだけど。真由美にとっての普通と世間のそれとではちょっぴりズレがあるのかな。

 

 あと、真由美も二人出てきます。

 いや、真由美はもっと沢山出てきます。

 ああ、これも言っちゃったか。

 あ、でも「私は多分三人目だから……」とかは言わないよ(笑)

 

 信じてないな。真由美は絶対に嘘をつかないんだからね。

 皆の事も大好き!!超愛しているんだから。

 ね、嘘なんてつかないでしょ?


 それじゃあ「超越探偵 山之内徹誕生」楽しんでくださいね。


 豪華客船の屋外プールで殺人事件が起きるの。

 その捜査に乗り出した私立探偵如月。人呼んで散漫探偵。

 皆に話を聞いたりして調査するんだけど、実はその探偵の如月が犯人で、証拠を消していっちゃうの。

 で、小学生の徹君がもう一人の徹君と言い合いしながら、嫌々ながら推理するというお話です。

 




 ……あ、また言っちゃった(笑) 


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