表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

旦那様と妻

作者: 地海月

私の旦那さまは、可愛いのです。

普段、毅然としていて、かっこいいのですよ。

背中が大きくて優しい、頼りになる男って感じなのです。

でも、手を握ると、恥ずかしそうにしながら握り返してくれるのです。

膝枕をすると、やわらかい顔を見せてくれるのです

いい子いい子すると、子供じゃないんだからと言いながらも、微笑んでくれるのです。

だから私の旦那様は可愛いのですよ。


妻には感謝してもしきれない。

私は、あまり愛想のある方じゃない。

口数も少なくて、強面だ。

不器用だから、伝えたいことも上手く伝えられない。

そんな私に向かって、妻はにむかって微笑んでくれる。

隣で手を握ってくれる。

この人は優しいのだと伝えてくれる。

一人だったら、怖がられてただろう、孤立してただろう。

でも、妻がいたから私は怖がられず、孤立せず、人の縁に恵まれた。

だから私は妻に感謝している




―――なあ、●●―――

―――なんですか、旦那様―――

―――私でよかったのか―――

―――旦那様じゃないと、嫌ですよ―――



―――旦那様、そのままでいいですから、聞いてくれませんか―――

―――私は、旦那様が好きなのですよ―――

―――かっこよくて、可愛くて、不器用で、優しい旦那様だから―――

―――私は愛してるのですよ、旦那様―――



―――私は、私はな。いつも怖がられていた―――

―――感謝されなくてもいい、私が助けたいだけだと思ってたが―――

―――実は寂しかった、悲しかった―――

―――そんなとき、お前に出会って、ありがとうって、微笑みながら感謝された―――

―――それに、私は救われたんだ―――

―――ありがとう、●●――

―――私も愛してる―――



―――おやすみなさい、旦那様。また明日―――

―――また明日だ、●●―――


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ