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イケメンな先輩と変な部活

家を出て5分位経つと良く少女漫画で良くある十字路に出た。

「漫画ではここを通ろうとするとイケメンにぶつかるっていうのがあるけど現実はそんな美味しい話なんてある分けないよね」

私はそう思いながらもまっすぐ歩いていく。

「きゃっ!……」

すると横から誰かとぶつかって地面に尻餅をつく。

(どうせイケメンじゃ無いよな~)

そう思いつつ目を開けると案の定……では無く眼鏡をかけた背の高いイケメンが同じく尻餅をついていた。

(え!うそ……!)

男は本を読みながら歩いていたらしく本が少しはなれたところに落ちていた。

男は立ち上がり本を取りに行った。

(え~っ!私より本を優先するの~!)

そう思いながらもため息を付くとやっと尻餅をついている私に手を差し伸べてくれた。

私はその手を掴んで起き上がらせてもらう。

「ごめんね怪我は無い?」

男が優しい笑顔で訊ねてきた。

「は、はい大丈夫です」

「そうかそれは良かった」

そう言って顔をまじまじと見てきた。

「あ、あの私の顔に何か付いてますか?」

すると男は離れて手を横に振った。

「いや君家の学校で見たこと無い顔だからつい。君咲悠に入る新入生?」

「は、はい。今日入学する瀧巾千佳です」

「これはご丁寧に。俺の名前は……」

『名前を入力してください』

彼が機械音みたいな声でそう言うと面白そうなので乗ってみることにした。

「え~と」

私はとりあえず架空の十字キーと丸ボタンを適当に入力するふりをしてみた。

『がふぇぶねぬうでよろしいですね?』

「OKっと」

「……ってコラー!適当につけるな~!第一なんだよがふぇぶねぬうって!もう少しまじめに考えてくれよ!」

「い~だって仕方ないじゃん適当に十字キーをいれてそうなったんだから」

「まったく……まあいいや俺の名前は藤崎淳(ふじさきじゅん)だ」

「それが本命ですね」

「当たり前だ。本命じゃなきゃなんだって言うんだ!まあよろしくね千佳ちゃん」

「ちゃんですか……」

「そりゃあ女の子だしちゃんのほうが少し可愛く見えるじゃん」

「は、はぁよろしくお願いします……淳先輩」

そういうたわいも無い話をしながら一緒に学校へ行った。

   ▼   ▼   ▼

学校の校門の前に着くと新入生や在校生でいっぱいになっていた。

「わぁ……人多い……」

実を言うと私は人ごみが嫌いだったりする。

すると肩をつつかれたので振り向いてみると淳先輩が教えてくれた。

「とりあえず新入生はあそこの掲示板に張られてあるクラス分けの紙を見て教室へ行けばいいんだよ」

黙って立っていたから分からないと思われたのか親切に教えてくれたっぽい。

淳先輩が指差す方を見ると学校へ続く通路の横に大きな掲示板がありそこに新入生らしき人達が集まっていた。

私もとりあえずそこに行くことにした。

「淳先輩ありがとうございました」

私は軽く頭を下げてお礼を言った。

「いやいやこちらこそ。結構楽しかったからね」

「それじゃあ失礼します」

私は掲示板のほうへ走っていった。

「え~っと私のクラスは……あ!あった!A組か」

その掲示板にはクラス分けの他にも部活の勧誘のチラシなどもたくさん張ってあった。

その中に変な部活があった。

「え?……部活探し部?何だそれ?つーか部活入って部活探すってどういう事?」

そう思いながらも掲示板を後にして校舎の中へ入っていった……

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