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番外編 絵美の東京観光

突然ですが私、葉雅絵美は東京で……

迷子になりました。

「ってこんなこと考えてる場合じゃな~い!」

自分で突っ込んで地団駄を踏む。

そうゴールデンウィークの最中、日本の県庁所在地の東京で迷子になりました。

今はゴールデンウィーク中なので東京はどこもかしこも人、人、人で溢れかえっていた。

「うわぁ~!この最悪の事態を何とか脱出せねば……」

「はぁ~」と大きなため息をはき肩をがっくりと落とす。

このまま黙ってても何にもならないのでとりあえず移動することにした。

   ▼   ▼   ▼

数十分後……

「あれ?」

歩いて着いた先は秋葉原だった。

「なんか良く分からないところに出ちゃったな~……」

そういえば笹田先生が「ヲタクは様々な分野を関連付けて深く考える人のことをいって、マニアは特定の分野に詳しい人のことを言う」って言ってたな~。

なんで数学の先生がそんな雑学を知ってるのかって事でみんなで会議を開いたこともあったかな~。

「ってこんなことどうでもいいや。とりあえず迷ったんだし警察にいったほうがいいのかな?」

けど高校生が「迷子になりました~」って言いに行くのもどうかと……。

あ~考えれば考えるほどどうすればいいかわかんなくなってきた~!

そうしてまた私は来た道を戻り始めた。

   ▼   ▼   ▼

そうして散々歩いて疲れたのでハンバーガーショップで一息ついているときだった。

「ねえ?君一人?」

後ろから声が聞こえた。

振り向いてみると3人の男がいた。

「ねえもし一人なら俺たちと遊ばない?」

これって……ナンパ!?

私は初めてのことに戸惑った。

「え!いや……あの、その……」

こういうときどうすればいいの~!?

そう迷ってる時だった。

「おっと、千佳の友達じゃん」

ハッ!この声は!まさか!

声のしたほうを向くと案の定スーツ姿の千佳のお兄ちゃんが立っていた。

「もしかしてあれ君の彼氏?」

「はい……」

私は千佳のお兄ちゃんに見とれていて適当に相槌を打ってしまった。

「あ~そうなんだ……」

そう言って一人が千佳のお兄ちゃんに近づいていった。

「なあ君?彼女俺たちにくれない?けどNOとは言わせないぜ」

そういって腹に一発重いパンチをかました。

しかしそれは見事に防がれていた。

「君どうしたのかな?この程度の実力で俺と遣り合おうと思ってんの?」

普段とはまったく別人のように感じるほど迫力があった。

「……ちっ……い、行こうぜ」

男達は店をでていった。

「ふぅ……ありがとうございます!おかげで助かりました!」

「いやいや無事で何よりだよ」

まさかこんな所で会えるとはラッキー!

「あの……、もし良かったら東京に詳しかったら案内してくれませんか?」

「それくらいならいいよ」

おおおおおおおおお!キターーーーーーー!

これは夢じゃないよね!?夢じゃないよね!?

試しにほっぺをつねってみよう。

思いっきりほっぺをつねると痛みはなかった。

「あ、あれ?」

すると急に周りが歪んだ。

そうして地面が砕けてそのまま落ちていった……。

   ▼   ▼   ▼

ドゴッ!

鈍い音と痛みで目が覚めた。

私はベットから落ちて地面に頭をぶつけていた。

「……夢?」

すると下からお母さんの声が聞こえた。

「絵美~今何か音が聞こえたけど大丈夫?」

「う、うん。大丈夫」

カーテンを開けて日差しが降り注ぐ。

「うあっ……!」

め、目が~!!

そうふざけつつもカレンダーを見る。

やはり今日は東京へ出かける日。

「やっぱり夢なんだ……」

残念なような、ほっとしたような……。

「まあいいか!」

私は今日の東京楽しんできます!!

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