……分かった。覚悟が出来ているな?
ダンジョンマスターの特典の1つ
生産系でチートが可能。
魔獄草が出た以上は、国への報告義務が発生し、報告書を纏めると翌日には王都を目指した。
侯爵としての移動の為、朱銀翼の騎士であるバネッサ達4人と、リン、シャナ、ユーリ、アリアの4人も護衛をさせている。
残りは領主館に待機だ。
翌日の午後3時頃に王都のタウンハウスに到着した俺達は王城に遣いを出して、今日は旅の疲れを癒やす事にした。
翌日、タウンハウスに面会の許可を願う者が現れた。
先触れが無い以上は貴族や商人以外の可能性が高いが、誰かな?
面会の許可を出して名前を聞くと、元「銀翼の女神」と双璧を為していて、今やAランクになった女性だけの冒険者チーム「聖蓮」だった。
「シンファル=メイズ=アールスバイド侯爵だ」
「Aランク冒険者チーム『聖蓮』で、私がリーダーのレイラです。
今日は、突然の訪問にも関わらず面会の許可を頂きありがとうございます」
「それは当然だ。Aランク冒険者チーム『聖蓮』と縁が出来る機会を逃す馬鹿は居ない」
「ありがとうございます。私達も噂に聞くAランク冒険者で竜王殲滅者の貴方に会えて嬉しく思っています」
「それは光栄だな。では、面会を願った理由を聞こうか」
「はい。私達『聖蓮』をアールスバイド侯爵様の騎士にして頂けないでしょうか?」
……マジ!?
「本気か?」
「はい。私達は確かにAランク冒険者となりました。しかし、成長の限界を感じています。
それに……」
話の続きを簡単に言えば、女だけの冒険者業が辛いし、自分達の名声と外見だけで寄って来る豚貴族の相手を、もうしたくない。
そんな時に、ライバルだった銀翼の女神が新興とはいえ、今や侯爵位となった俺の騎士となり、安定した生活を送っているのが羨ましく思い相談した結果、独自に俺を調べ、自分達を売るなら1番高い「今」を選んだ訳だ。
「……分かった。覚悟が出来ているな?」
「勿論です!」
「「「私達もです!」」」
同じメンバーであるカーサ、メイザ、レミーも強く頷いた。
実力も確かだし、最低限の礼儀作法も出来ているし、自分達で言うだけあって外見も良しなら、悩む必要は無いな。
「分かった。君達を俺の騎士に加えよう」
「「「「ありがとうございます!」」」」
「では、この後は、元銀翼の女神達と旧交を温め、先輩である彼女達に学ぶといい」
「「「「はい、アールスバイド侯爵様!」」」」
……勿論、下心有りですが何か?
それと余裕が出来たら、リアンを連れて白鱗竜を探しに行かないとな。
そうなると、冒険者ギルドでの情報収集が手っ取り早いが、侯爵として来ている以上は、俺自身が直接行く訳にはいかないな。
仕方なく、リン達に行って貰った。
序でに、王都散策を楽しむ様にと、お小遣いを渡した。
……しかし、リン達が帰ってきて、俺はあげたお小遣いの3倍の野郎共からの「善意の寄付金」を受け取った。
今日は、王都の特別な別荘は満室だな。
夕食はリン達、バネッサ達、レイラ達を交えての食事となった。
レイラ達は緊張しているが、やはり美女・美少女達に囲まれての食事は良いもんだな。
「あのう……」
「どうした、レイラ」
レイラは、仲間の無言の視線を受けて言葉を発した。
「私達まで、同じテーブルで食事をしても良いのでしょうか?」
「気にする事は無い。確かに今の爵位は侯爵だが、ほんの1年前までは貴族では無かったからな、俺は」
「はあ……」
「だから気にするな。それに俺は冒険者でもあるしな」
「……分かりました」
「言葉使いも、公式の場以外は気にする必要は無いからな」
「ありがとうござ……ありがとう、シン」
夕食後に、リン達の報告を聞くと、王国の北東に在る大山脈の何処かに白鱗竜が棲息しているらしいとの事だ。
それなら、王城への報告を終わらせたら、リアンを呼んで行ってみよう。
翌日の午前9時に王城からの返答の手紙が届き、明日、当城し報告する事になったが、流石に禁断の「魔獄草」は例外だった訳だ。
明日の予定が決まり、今日は冒険者ギルド推奨の冒険者向けの衣服屋を呼んだ。
呼んだ理由は、レイラ達の衣服を制作する為だ。
実は、王都に向かう途中で、逸れプラチナジョーカースパイダーを討伐したのだが、コイツの吐き出す「糸」は、スパイダー系では最高位の「糸」だ。
王都のタウンハウスに到着すると、直ぐに転移してダンジョンに食わせて「糸」をアイテム化した。
これを機に、俺に関わる全ての女性の衣服は、この「糸」で制作する事を決めた。
それで、レイラ達の採寸の為に衣服屋を呼んだ訳だ。
勿論、領地でもソフィア達のドレスを含む衣服全てを新たに制作中だ。
不要になったドレス等は、クリストフ侯爵を経由して、ソフィアか、クリスと親しい交流が有った貴族令嬢に送る事にした。
直接、俺から送ると問題が発生するからな。
因みに、今までの上位スパイダー系の「糸」は売る気は無い。
セラリア王女が統治するセビリアナの産業の1つであるエルフ族が制作する防具(衣服)と競合する事になり、此方はダンジョンマスターである俺が居る以上は勝負にならないからな。
まあ、シルクスパイダー辺りは、友達価格で売っている。
それと、また2人分で3着分の肌着(Tシャツみたいな肌着)に必要なプラチナジョーカースパイダーの「糸」をセラリア王女に無料で提供しようか。
実は、セラリア王女には、大事な部分以外のダンジョンについての事実を話してあるからな。
セラリア王女には「外で討伐したモンスターをダンジョンに食べさせると、そのモンスターがダンジョンでも出る様になる」と。
これで、俺が稀少で難易度の高いモンスターの素材を持ってきても不自然じゃない訳だ。
最初の1匹さえ発見して討伐すれば良いからな。
最後に、レイラ達の採寸の時、隣の部屋から気配と魔力を消して覗いていました。
……眼福でしたっ!
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。




