君との輝かしい未来に乾杯
最後の方は、違う意味で胸糞展開です。
「……黒鱗竜はどうしようか?」
ポクポクポクチーン!
俺は、とある少女達を呼んだ。
「話があると聞いたのですが?」
「いやな。ちょっと聞きたい事があってな」
「……な、何でしょうか?」
何故、引いた状態で気構える?
「そんなに緊張する内容じゃない」
「内容は?」
「俺のクランの冒険者のままが良いか、俺という侯爵家の騎士になるの、どっちが良い?」
「「「「「……!?」」」」」
「そんなに驚く事か、リゼ、ラナ、マリ、カヤ」
「……驚くに決まっています!」
「そうです!」
「私達、生まれは普通の村ですよ!」
「そんな私達が侯爵家の騎士になるなんて!」
「その辺りは気にするな。俺自身は新興の貴族で、歴代の家臣とか居ない訳だしな」
「「「「……」」」」
「どうする?」
「時間をください」
「分かった。勿論、断っても心配する事は無いからな」
「ありがとうございます」
2週間後……
「我が背中を預ける騎士が生まれた。
その名は『黒曜玉の騎士』だ!」
「「「「私達の身命と忠誠を騎士の剣に捧げます!」」」」
黒鱗竜の素材を加えた騎士剣と騎士鎧とマントを装備した「リゼ、ラナ、マリ、カヤ」が立っていた。
彼女達も真剣に悩んだ結果、村で生きる家族に安心させる為にも、不安定な冒険者より、安定した騎士を選んだ。
勿論、その判断を否定するつもりは無い。
翌日には、大量の手紙が届いた。
内容は、貴族共の紹介状で、当然だが、善悪入り混じった自薦他薦の応募者が集まり、俺の屋敷で面接をした。
まあ、相手は貴族令嬢とかだしな。
……実は、ダンジョンのレベルが1つ上がり、ダンジョン内に居る人物の俺への害意の有無が分かる様になった。
これを使い、貴族令嬢達の真意を探る事が出来た訳だ。
俺の認識としては「親の身分が私の身分」と、勘違いしている馬鹿令嬢は不採用にしたが、幾ら表向きは新興貴族のガキだからといっても舐め過ぎだ。
採用したのは、3人だ。
1人目は、マドリレナ=カーク=サビィリール子爵令嬢(三女)。
2人目は、イスカリア=メデナ=ディエップス男爵令嬢(次女)。
3人目は、ルルステラ=ロベル=マラコーフ伯爵令嬢(四女)。
全て、クリストフ侯爵派の貴族令嬢だ。
この3人は、貴族にありがちな偏見差別から生まれる傲慢な思考をあまり持ち合わせていない。
さて、彼女達の肩書きだが……
暫くは、朱銀翼の騎士と黒曜玉の騎士とのパシりや連絡係にした。
一応は、騎士として応募した(された?)だけあって、基礎と覚悟は出来ていた。
とりあえず、直属の上司を執事のセバスにしておこう。
後、これを期に、奴隷の元副騎士団長を彼女達の指導員に任命した。
その夜、良い感じに舞い上がっている「オティリエ=エルペ=アルバゼーテ」を生き地獄に叩き落とす事にした。
「あら、愛しのシンファル様」
「ご機嫌如何かな?」
「外出を禁じられているから不愉快だわ」
「我慢して欲しい。大切な君を他の男の前に出したく無いんだ」
「あはっ! なんて甘美なの!」
……俺の演技も悪くないかもな。
それと、サクナとシャナとユーリにお願いして、オリティエに対して、奴隷契約を愛の誓いとか、他にも色々とオリティエの認識を書き換えた。
とりあえず、その結果、オリティエにとって、俺は最愛の男性となった。
「今日は、君に大切な話をしに来たんだ」
「大切なお話?」
「ああ。やっと、君の父上のお許しが出たんだ」
「それじゅあ!」
「そうだよ。やっと君と結婚出来るんだ」
「嬉しい!」
そして、俺の後ろに置いていたワインを開け、2つのグラスに注ぐ。
「ちょっと奮発してビリガーナ産の30年物を用意したよ」
「あのビリガーナ産ですの?」
「ああ」
そして……
「君との輝かしい未来に乾杯」
「乾杯」
20分後……
「なんだが、眠くな……」
「眠りたいなら眠ると良い」
「そうさせて貰うわ」
「目が覚めたら、夢でも見ない様な未来が待っているよ」
「そう……ね……」
そして、オリティエは眠った。
「目が覚めたら、夢ですら見ない悪夢が、現実の毎日になる。ワインは俺からの、最後の情だ」
俺は眠ったオリティエに対して準備をした。
「……此処は?」
「目が覚めたか?」
「シンファル様……え!? 何故、私は拘束されてますの?」
オリティエは、ベッドの上で、大の字で拘束してあって、衣服は着たままだ。
「いい気味だ」
「どういう事ですの?」
「マリアシス=エリペ=アルバゼーテ」
「あの傷物の女がどうかしたの?」
「傷物と言える程の外傷を与えた後悔は無いのか?」
「有る訳無いじゃない! あんな売女には当然の事だわ」
……ギルティ確定!
俺は、認識変換を解消するキーワードを言った。
「オリティエは醜い」
「何……を……あ…あぁ……あああーーー!」
認識を書き換えた後、オリティエが所有する「物品」で、大事にしている「物」や大切にしている「物」を、オリティエが最も嫌悪する方法で、オリティエ自身に破壊や破棄させた。
幼少の頃の淡い初恋の想い人から貰った大切に保管していたハンカチを、トイレ掃除に使わせ、そのまま肥溜めに捨てさせたり。
同じく幼少の頃に、仲の良かった同性の友人に誕生日会で貰った大事なヌイグルミを、泥水の中で、散々踏み荒らさせ、焼却炉に放り投げさせた。
他にも色々とやったが、変化球として、オリティエが生理的に最も嫌悪している男性を呼び、直接見せてないが、衝立て越しに、オリティエの最もお気に入りのドレス(下着含む)を肌の温もりを残した状態で、全てをその男に渡したりした。
「これからが、本番だ」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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