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その前に言う事は?

サブタイトルは、直感で決める事が多いです。

 

 ターニャside


「あの日から1週間が経ちますけど、シン様がイクスリアの領主でダンジョンマスターだったとは」

「そうね。しかも、他国の王宮の奥に居た私達の耳にすら入る『あのダンジョン』だとは思わなかったわ」

「私が聞いた話では、スタンピードこそ起こしてはいませんが、この国シャイニングランドの王国騎士団を壊滅にまで追い込んだと聞いています」

「それに……」

「そうですね。まさか、あれ程に『色』に貪欲とは……」

「お陰で、昨日は中々眠れなかったわ」

「では、住む場所の変更を申し出ますか?」

「そうね。それも良いかもしれないわね」

「確かに、この教会は王宮で暮らしていた私達には過ごし易いのですが……」

「シスター達の嬌声が、私達の部屋まで聞こえるのは勘弁して欲しいわね」

「そうですね……」



 シンside


 ……わざとだ!


 いずれは美味しく頂こうと思っているターニャへの事前学習だ。


 何回も言うが、俺は「クズ」で「外道」だが、「良心」が無い訳じゃない。

 だから、ターニャに確認してから、ターニャの母親の実家に行き、魔法誓約書にサインさせてからターニャの祖母にターニャとサフナの生存を報せて、ターニャが暮らした国「フィリシーナ」で新国王になった「フェルナンド」のターニャへの真意を探ったら、ターニャの認識通りだったから暗殺した。

 これで、死亡したターニャの事など、あの国は気にする余裕も無いだろう。


 因みに、移動時間短縮の狙いで俺だけで行った。

 リンには散々反対されたが、1人の方が潜入し易いのも事実だし、それに、仮にだが殺されても本体は無事だしな。

 まあ、帰りに小さな冒険譚が有ったが割愛させて貰う。


「シンしゃま、あしょぼ」

「分かった」

「わーい!」


 帰りの途中で拾った白狼人族の幼児「ラナ」と1時間程遊んで、ソフィアに後を任して、俺はダンジョンの様子をモニターで観察していた。

 何か、逃げているっポイ感じの2人が居るから、音声を入れてみよう。


「お嬢様、こちらです」

「待って! 私はもう……」

「お嬢様、頑張ってください」

「でも……」

「追い付いたぜ」

「お嬢様、こ……がふっ」

「だ、ダルシア?」

「お、お嬢様、逃…げ……」

「死ね!」

「が……」

「ダルシアーーー!」


 ……お嬢様と言われた少女は……ストライクだな。


 ダンモンに念話で指示を出すと、俺も現場に転移した。


「やっと捕まえたぜ」

「そうだな。おい! 早く立てよ」

「そうだ! 早く立て!」

「ぐす……ダルシア」

「後は、送り届けるだけだな」

「誰に送り届けるだって?」

「誰だ!」

「教えてやる義理は無いな」

「ガキ。直ぐに消えな」

「そうしたら、今回は見逃してやる」

「いや、殺せ」

「「へい」」


 3人の内、2番目な感じの奴を残して、後は殺した。


「そんなリッグさんが……」

「さて。知っている事は全て吐け」

「何だと! 誰が……」

「お前も、アレになりたいのか?」


 俺が指した先には、両腕両足が逆にも曲がれる様になり、嫌な事は見なくて済む両目と、子孫を残す必要が無い身体になっている2人が横になって寝ている姿があった。


「う……あ……」

「分かったなら、全て吐け」

「話す! 話すから命だけは!」

「分かった」


 心から安堵したかの様な顔になり、全てを吐いた。

 因みに、お嬢様と呼ばれた少女は、気絶と言う名の睡眠を取っている。


 そして吐いた内容が、俺の領地から見て北西の「アルバゼーテ」の南にある「ミドルグラ伯爵」が治める街「ミドルグラ」からの追跡劇で、この3人はミドルグラ伯爵に雇われた冒険者崩れのチンピラだ。

 それで、このお嬢様は領地「ミドルグラ」で商売している商会長の娘らしい。

 何故、その商会長の娘が逃げていたかと言うと、ありきたりな「私の愛人となれ!」という伯爵の暴言から文字通り逃げた訳だ。

 お嬢様の逃亡に気付いた伯爵は追手を出したが、全く捕まえる事が出来ず、遂には領地の境も越えて逃げられて、追い詰めたと思ったらダンジョンに逃げ込んだみたいだ。


「はい、ご苦労さん」

「それなら、オレはこれで……」

「あ? 逃がす訳が無いだろ」

「約束が違う!」

「そんな約束した覚えが無いな。俺は『分かった』としか言ってないぜ」

「……あ!」

「さようなら」

「待っ……ぎゃあああーーー!」

「汚え水飛沫みずしぶきだな」


 とりあえず、こいつも、先の2人と同じにして、ダンモンに指示して3人共、野郎共の牢屋に放り込んだ。


 次は、お嬢様側だが、とりあえずダンモンに指示を出してダンジョンの屋敷に運んだ。

 勿論、遺体のダルシアも一緒だ。


「ダルシア!」

「気が付いたか」

「貴方は?」

「忘れたのか?」

「……あ!」

「そ。君を助けた者だ」


 俺がそう言うと、お嬢様は周りを見て言った。


「あの、此処は?」

「その前に言う事は?」

「……失礼しました! 助けて頂いてありがとうございます」

「お礼は受け取ったよ。それで先程の質問だが、此処は俺の屋敷だ」

「貴方の……! 自己紹介がまだでした。

 私、ミドルグラの街で商いをしているナリアルタ商会の会長の娘で『アマリア=ナリアルタ』です」

「シンだ」


 俺が名乗ると、アマリアは姿勢を正し言った。


「シン様、改めてお礼を言わせてください。

 ダンジョンという命の危険がある場所でありながら、危ない所を助けて頂いてありがとうございます」

「ああ。それで彼……ダルシアとの関係は?」

「将来を誓った婚約者……でした」

「……そうか。とりあえず今日は休むといい。

 何か用事が有る時は、彼女ウラカに言ってくれ」

「ありがとうございます」

「後、それとアマリアは3日間眠り続けていたから、悪いと思ったが、ダルシアはイクスリアの共同墓地に埋葬したよ」

「……ありがとうございます」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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