……勇者は、4人を捨てた。
ちょっと説明文が……
「それは?」
「まだ決めていない。構わないから、全ての奴隷を見せてくれ」
「畏まりました。それではご案内させて頂きます」
買い手である俺が「男」だから、最初は「男の奴隷」から始まった。
俺としては、我がダンジョンの村に送る住民を探すつもりで奴隷の説明を聞いて、戦争や盗賊共に因って家族を失った善性を持つ男性5名と女性8名を買った。
帰ったら、奴隷を解放して改めて魔法誓約書にサインをして貰おうと考えている。
次は、俺の欲を満たしてくれる女奴隷を探す事にした。
……この世界が乙女ゲーか、異世界ラノベNTRのざまぁ系かもしれない件について。
両腕を失った「剣皇」の称号を持つ美女(18歳)で赤毛の碧眼だ。
両足を失った「聖騎士」の称号を持つ美少女(16歳)で黒髪の赤眼だ。
声帯を失った「魔導師」の称号を持つ美少女(15歳)で青髪の茶眼だ。
神聖力を失った「聖女」の称号を持つ美女(17歳)で銀髪緑眼だ。
全員、非処女。
……何が有った!?
話を聞くと、この国シャイニングランドから北西方面に3つの国を越えた先にある国「ウルティオラ」には、魔王が存在する上に、RPG的な魔王を演じて遊んでいるらしい。
流石に、魔王がRPG的な魔王を演じている為に、被害は洒落にならず、国家存亡の危機に立たされていた。
そんな時に、勇者と名乗る若者が現れた。
その者の剣技は当時の「剣皇」より強く、「聖騎士」よりも守護結界が優れ、「魔導師」よりも強力な魔法を放ち、「聖女」よりも回復魔法に優れていた。
その結果、次代の「剣皇」、「聖騎士」、「魔導師」、「聖女」を引き連れた「勇者パーティー」が結成された。
更に、旅の補助として4人の幼馴染みで「魔剣士」の称号を持つ少年が加わった。
……まあ、後はお決まりの「NTR」となり、その少年は義理の姉妹である「剣皇」と「魔導師」に、家の右隣の婚約者「聖騎士」と左隣のお隣さんの「聖女」を勇者に寝取られた。
しかも、夜の「あの声」を強制して聞かせていて、ある日、最低最悪のクズ野郎に向ける様な眼差しで罵詈雑言を浴びせ、勇者に重傷を負わされ、4人の幼馴染みの手で谷底に突き落としたみたいだ。
そして、次のお決まりとして、この4人も勇者から「飽きた」と言われ、他の男を客として取らされたりした。
それでも、付いて行こうとした4人に対して「しつこいんだよ!」と言われ、「剣皇」は両腕を切り落とされ、「聖騎士」は両足を、「魔導師」は声帯を、「聖女」は勇者から何かを言われ彼女から「信仰」を無くさせた。
……勇者は、4人を捨てた。
そして、此処からが自称「勇者」の「ざまぁ!」が始まった。
自称「勇者」は、外見だけで選んだパーティーでRPG的な魔王を演じていた魔王に挑み、外見で選んだパーティーは全滅し、現在進行形で「殺してくれ!」と懇願する自称「勇者」を拷問に掛けているらしい。
因みに、その魔王がそんな事をしているのは一言で表すと「不愉快だ!」らしい。
4人が捨てられた後の情報は、ウルティオラの国王の使者と名乗る男から聞いたみたいだ。
その4人の彼女が奴隷なのは、自称「勇者」が魔王に負けた時に、自称「勇者」が持つスキル「魅了」が解けた事で、全てを思い出して自殺を図ったからだ。
当然、周りの人達はある程度の事を聞いていた為に、彼女達を守り助けようとしたが、彼女達の大切な少年を裏切り殺した絶望と自身への憎悪と、父親が誰かも分からないが自身の腹に芽生えた新たな「命」を何度も殺した後悔は、彼女達を奴隷にしないと止められなかった。
その彼女達が願った事は、少年の行方の捜索だった。
しかし、報告されたのは、絶望しかない報告だった。
大量の血痕跡が有ったとか、食い千切られた左腕が発見された、とかだった。
ウルティオラの国王は、自称「勇者」が負けて以降、魔王は大人しくなった事で国力を取り戻し、彼女達4人に褒美を与える事にした。
まあ、国王からの「詫び」だろうな。
しかし、国王が出した褒美は全て断り、代わりの願いが「殺して」だった為に、国王側と話し合った結果、彼女達に「本当に『彼』に対して後悔しているのなら、自殺で逃げずに、死ぬまで詫び続けろ」と言い、彼女達はそれに納得する。
そして、ウルティオラ国王は、自国に居ては悪用される可能性が有った為、国民には新しい人生を与えたと言って、このアルバゼーテの奴隷商に託した。
売れなかった場合に必要な費用を先払いして。
この辺りの裏話は、館長のガルゴリアから聞いた。
……4人を買った。
館長のガルゴリアは最初は渋ったが、最後は俺の説得で首を縦に振った。
まあ、完全回復を4人に掛けて四肢欠損等を全て治したからな。
長くなったが、他にも探した。
……3人買った。
1人目は、元貴族令嬢で、家族に無能と言われ勘当され、助ける者が居らず娼婦に堕ちて、最初の上客のアレを噛み千切った事で奴隷になった。
2人目も、元貴族令嬢で、「真実の愛に目覚めた」と宣う婚約者に冤罪を被され、この奴隷商に売られた。
3人目は、2人目の貴族令嬢と友人だった商会の次女で、巻き込まれを恐れた実家に裏切られ同じ奴隷商に売られた。
……3人共に、清いままだ。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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