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す、凄いです!

孤児院の院長とかの世話役は、人族なので、獣萌っ娘は居ません。

 

 ……そういえば、此方にはダンジョンの出入り口を繋げていなかったな。


 ファラを街まで送り届けると、そんな事を思い出した。

 早速、夜明け前に我がダンジョンに転移してプチ地震を一時的に起こして、ダンジョンの出入り口を街の近くに設置した。


 このプチ地震で冒険者ギルドも早急に捜査に乗り出すだろうから、早く発見されるだろう。


 前例が有る為に、3日後には都市セビリアナと同じ規則を公布した。

 勿論、怪我等で引退した冒険者に引率と指導員の仕事を与えた。

 当然だが、セラリア王女にも連絡済みだ。

 それと場所争いの心配は無いだろう。

 現段階でも1/4も使っていないのだからな。


 それと、獣人族の孤児院の老朽化が激しい為に建て直しとなった。


 ……幼児のモフモフは最高だった。


「ありがとうございます」

「「「「「「ありがとうございます!」」」」」」


 ……魔法は偉大で10日で完成した。


 それと、領主として、読み書き計算の教材と服等を贈ったが喜んでくれたよ。

 勿論、他の孤児院にも同様にした。

 やっぱり、理由とかは関係無しで差別はよくないからな。


 そんなある日に、何時もの冒険者ギルドの受付嬢ブランとの定期報告だが、彼女の様子が怪しかった。


 渋る彼女から聞き出してみると、どうやら生まれ故郷の村でモンスターの被害が酷いみたいだ。

 しかも、そのモンスターがBランクの「ハイウルフ」みたいで村としては手が出せないらしい。

 勿論、正式な手順を踏んで領主館に申請書類を出して助成金が支給されたが、それでも依頼料の安さに誰も名乗りを上げていないみたいだ。


「……揺れないのですね」

「特注品だからな」


 誰も名乗り上げないのなら、そこからは領主の仕事って話になり、早く安心させる意味でも適当な理由を付けて受付嬢のブランも同行させたが、下心的には、俺の強さを直接見せる為だ。

 道中は、後の事を考えて紳士な態度で接し、1日半後に村に到着すると、ブランが門番の所に行った。


「ブランちゃん!?」

「冒険者を連れて来ました」


 村に到着すると、ブランの案内で村長の家に行き、最新の情報を聞いた後は、村の周辺と、その奥を調べた。


「……これは!?」

「シン様……」

「シン君……」

「来たのが俺達で正解だな」


 ハイウルフの群れが来るのは大体夕方頃らしいから、それまでに食事を済ませ配置に付いた。

 因みに、今までの村人達のハイウルフの群れの撃退法は、ブランから教えられて、肥溜めをぶっ掛けていたらしい。

 しかも、掃除もきちんとやっていたみたいだ。

 まあ、そうしないと悪臭が漂い村人の方が先にダウンするし、疫病が流行るかもしれないからな。


 そんな訳で、潜み待っていると、ハイウルフの群れがやって来た。


「「「「「「「「Gururu……」」」」」」」」


 確かにハイウルフだ。

 そのハイウルフの外見だが、白寄りの灰色の毛皮を持ち、虎並みの体躯を誇っている。

 そんなハイウルフ8匹が村に近付いて来ていた。


「今だ!」


 俺の合図で、ユーリが樹木でハイウルフの周りを囲み、リアンが大量の水をぶっ掛け、キサラが落雷フォーリンサンダーでダメージを与え身体を麻痺させ、リンが氷漬けにした。

 サクナとシャナは、取り零しを担当して貰っていたが無駄だったな。


「す、凄いです!」

「まだ終わってないよ、ブラン」

「え!? でもギルドでの話や、村長からの報告でもハイウルフ8匹と聞いていましたし……」

「いや。まだ、この、ハイウルフを統率していた奴が残っている」

「そん……!?」

「来た! サクナはブランの護衛を!」

「分かったのじゃ」

「シャナは、村の保護を!」

「分かってであります!」


 現れたのは予想通りのハイウルフの上位種のレッドウルフだ!


 ……いや、違う!


 更に、そこから変異種に進化した、鮮血狼ブラッディウルフだ!

 俺は、一騎打ちをするかの様に前に出た。


「あ、アレはレッドウルフ……いえ、鮮血狼ブラッディウルフだわ!?」

「そうだ」

「シンファル様! 何故、1人だけで前に出ているのです!」

「いや、ブランに格好いい所を見せようと思ってな」

「……何を言っているのですか! 鮮血狼ブラッディウルフは、Aランクモンスターですよ! Bランクの雑魚とは違うんです!」

「忘れたのか、俺の二つ名を」

「あ!?」

「まあ、見てな」

「Gau!」


 まるで、こちらのやり取りが終わるのを待っていたかの様に、俺に向かって来た。


「……早いな」

「Gaー!」

「まあ、それでも俺から見れば遅い!」


 ……キィン!


 俺を押し倒し首に咬み付く為に飛び上がった所を、左側に避けて居合で一閃。


 ……討伐依頼は終了した。


 まあ、あっさり終わったかの様に見えるけど、鮮血狼ブラッディウルフがスキルを発動して視界を奪われていたら、俺達は大丈夫でも村人には危なかったからな。

 そんな訳で、鮮血狼ブラッディウルフが現れてから、ずっと濃密な殺気を当てていて、力押ししか選択肢が無い様に追い込み、そうなる様に仕向けた。


「終わったよ、ブラン」

「……ありがとうございます、シンファル様!」


 この後は、ハイウルフ3匹を解体して肉を提供して宴会となった。

 まあ、失敗する事は無いから準備をお願いしていたからな。


 ブランとちょっと抜け出した。


「俺からは何も言ってないが、察していただろう。そろそろ返事が欲しい」

「……はい」


 この日、ブランの生まれた故郷で、ブランの「初めて」を貰った。


「あぁ……あぁあああーーー!」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

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