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そして、当日……

遂に、3番目の女性が!

 

 9人の内、性格に難有り2人と、親(父親)の溺愛されている令嬢1人は除外する。

 残りの6人が、この世界が乙女ゲーなら、その攻略対象の婚約者達だ。

 当然だが、最低でも実家の爵位は伯爵以上で、王立学園の生徒の時は全教科で上位に位置する。

 そして、攻略対象は「側室1位の第1王子」や「騎士団長の長男」や「宰相の嫡男」や「王家御用達の大商家の長男」や「筆頭宮廷魔術師の孫」や「枢機卿の甥」だ。

 因みに、本来なら、7人目として「筆頭公爵家令息」が入っている。


 ……俺の事だ。


 もし、乙女ゲーなら、俺の事は「危ない火遊び」系になるだろうな。

 悪評が絶えない俺に対してヒロインが真摯に向き合い、次第に信頼しあい、そして「真実の愛」に目覚める、とかだろう。

 実際は、俺の廻りを彷徨うろついてウザかったよ、あのピンク頭は!

 何が「貴方の悲しみが分かります」だ!

 今となっては、あの作品の「彼」の気持ちが良く分かる。


 ……話が逸れたな。


 お互いの自己紹介は済んだが、この「お見合い」に国王と宰相も居る以上は、全員に「ごめんなさい!」は無理だろう。

 残念ながら、残った6人の実家は親王派だから、一応、誰を選んでも問題は無い。


 ……そういえば、あの令嬢はソフィアの友人で味方だった。

 しかも、身体に傷が残るのを顧みず、ソフィアを庇った事があったな。


 ソフィアに事後承諾になるが……


「それでは、彼女『クリスティナ=イシズ=ファウリカ』を第3夫人として娶りたいと思います」


 まあ、正室は、何処の馬の骨かも分からない娘で、第2夫人が帝国の皇女だもんな。

 3番目でも良いから、自国の貴族令嬢を入れたいよな。

 それに、絶対に有り得ないが「下剋上」という可能性が有るしな。


 その後、正式な話が進み、史上最速の3週間後に神殿での略式結婚となった。


 ……言っておくが、略式結婚とはいえ、神父役を枢機卿の1人に依頼し、ウェディングドレスもダンジョン産のクリスタルクィーンスパイダーの「糸」を使い、指輪もヴァイオレットリザードの最も稀少な部分の鉱石を使っている。

 正直、ソフィアには劣るが金銭的には充分に超超超高額な衣装等を用意した!

 やはり、ソフィアの恩人には、これくらいはしないとな。


 そして、当日……


「貴方は、クリスティナ=イシズ=ファウリカを生涯の伴侶として愛する事を誓いますか?」

「誓います」

「貴女は、シンファル=メイズ=アールスバイドを生涯の伴侶として愛する事を誓いますか?」

「誓います」

「此処に神の御名みなもと、婚姻が成立しました」


 クリスティナの家族は涙を流して、この結婚を祝福してくれている。

 希望を言えば、伝統のある伯爵以上の嫡男が良かったのだろうが、あの「断罪ざまぁ!」で良縁が望めない状態だった。

 しかも、クリスティナには、ソフィアを庇った時に負った「傷」まである。

 そんな中、俺は誠意を持って「言葉」と「態度」と「行動」で示した。

 最後は、「大切な娘を頼む」とまで言ってくれたよ。

 だから、俺は俺なりに大切にすると誓った。


 因みに、クリスティナは、10秒も掛からずにソフィアの変装を見破った。

 その後は、彼女自身を守る意味で魔法誓約書にサインをして貰った。


 さて、最後に先程の誠意ある「行動」の1つとして、彼女の「傷」を消せる万能治療薬「エリクサー」を用意したが、彼女が「この傷は、大切な友人を守った『証』だから消したく無い」と言った。

 この一言で、俺にとって彼女は、ソフィアに次ぐ大切な存在となった。


 その夜の「初夜」も無事に終わり、のんびりと3日掛けて我が領地のイクスリアに到着した。

 勿論、領主館で迎えてくれたのは、我が愛するソフィアに、グーラだ。


「お帰りなさい、シン」

「ただいま、ソフィア」

「お帰り、シンファル」

「ただいま、グーラ」


 そして……


「改めてご挨拶したいと思います。

 私、クリスティナ=イシズ=ファウリカは、シンファル=メイズ=アールスバイドと婚姻を結び、第3夫人クリスティナ=メイズ=アールスバイド、となりました。

 よろしくお願いします」


 この後、館の案内を済ませ、今日の予定は全て終了した。

 その日の夜は、ソフィアとクリスティナの秘密のお喋り会が開催されたが、内容は教えてくれなかった。


 翌日、何時もの「日課・・」を済まして、ダンジョンの様子を見ていると、今まで鳴らなかった警報が鳴った。

 直ぐに、その警報の原因を突き止めると、そこには1人の「魔王」が居た。


 実は、この世界には「魔王」が実在するのだが、RPG的な「魔王」ではなく、どちらかと言えば、「転スラ」の魔王に近い。

 まあ、10人も居ないけどな。


 さて、我がダンジョンに来た魔王だが女性である事と外見から、多分だが「翡翠姫ひすいひめ」だろう。

 瞳や髪だけでなく、着ている衣装までも緑系なのは彼女ぐらいだ。

 しかし、彼女は「魔王」と言われる存在である事は間違いない。


 彼女が「翡翠姫ひすいひめ」だとした場合だが、我がダンジョンに来た理由が分からないんだよなぁ。

 彼女がダンジョンに入る理由は、ダンジョンマスターが、地上支配を目論んでいる場合と言われている。


 俺自身は、地上支配そんなことを考えた事すら無いんだがなぁ。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


因みに、「あの作品の彼」とは、弱気MAX……

リスペクト作品の1つです!

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