絶対に……こ、殺してやる……
主人公は、自重する必要があまり無いのです。
「……」
「話す気は無いのか?」
「……」
「それなら、どっちかが瀕死の重傷になる所を見せれば話す気になるかな?」
「ま、待ってくれ! 話す! 話すから!」
先に折れたのは男装の麗人だった。
「実は……」
話した内容は、見事な「神輿」だった。
目の前の絶望し生きる気力を失っているお嬢様「ランジュ」は、南西側の隣国「アーガルダ」の国王の婚外子、つまり、正室や側室では無く、メイドとの間に生まれた娘で、一応、王宮で隔離され生活をしていたが、王宮で働くメイドより酷い生活環境だった。
そんな環境から出る為に、自分の存在価値を模索して、自身の才能に気付き努力した結果、第5位階魔法の「完全回復」が使える様になった。
それを知った国王は、護衛付きで国内の村々を廻させ、治療活動をさせた。
ランジュは、国王の意図を知らずに、「これこそ私の存在価値!」と思って精力的に活動を続けて「聖女」と呼ばれる様になり周りの国々にも知られる様になった所で、遂に国王がランジュの軍事利用を始めた。
その結果、聖女の治癒行脚とは名ばかりの隣接する国外の村々への侵略行為が始まった。
しかし、村と言っても中には強い奴が居る。
そして、その「強い奴」に20人程度の軍隊は壊滅し、生き残りが3人になった。
……まあ、あの3人だな。
この全滅に等しい結果は、この3人の出世が断たれた事を意味し、このまま全滅扱いにして脱走したのだが、ランジュと専属侍女のマレナを道連れにした。
そして、出世を断たれた逆恨みで散々ヤられた挙げ句、飽きられた2人を痕跡を消す意味でダンジョンに来たみたいだ。
既に、俺のダンジョンは「ハイリスク・ハイリターン」のダンジョンとしても有名らしい。
まあ、気分で20階層を突破した悪党系冒険者共から7割を殺し、無理している善人系冒険者達から話し合いの結果、1割をダンジョンの町行きにしていたからな。
それと同時に、2流以上の武器を手に入れた冒険者達から8回に1回ぐらいの割合で、他の冒険者達が見てる前でダンモンに殺させていたしな。
「……という訳です」
「……」
「分かった。それで、どうなりたい?」
「私はどうなっても構いません。どんな事でもします! だから、ランジュお嬢様をお助けください!」
「……だ、そうだが?」
「……」
こりゃあ、あかんわ。
完全にダメだわ。
茫然自失の人形「で」楽しむ気は無いしなぁ。
決めつけだが、帰る場所なんて無いだろうから、我がダンジョンで「飼う」か。
マレナの「外見」はストライクに入るしな。
「マレナ」
「何でしょうか?」
「殺されたくなければ、ソレを人形から人に戻すんだな」
「……分かりました」
その夜に早速だが、マレナを味見しようとしたら、服で隠れる所に無数の打撲痕に鞭の痕や切り傷の痕があった。
「あの人形が完全回復を使えた筈だよな?」
「最初の頃は、ランジュお嬢様に癒やして貰っていましたが、余計に痛みが増える事が分かり、それ以降は……」
「そうか。完全回復」
「え!?」
「既に経験をして知っているだろうが、完全回復を使うと、女性の大切な『アレ』も復元再生される。俺も、お前の『初めて』を貰うとしよう」
「……外道が!」
「うん。良いな。屈伏させ甲斐があるな」
そして……
「ぎ……」
「確かに頂いたぞ、お前の『初めて』を」
……嬲られ慣れているお陰で、最後まで俺への憎しみを込めた眼をしていた。
憎しみという負の感情とはいえ、感情剥き出しの女とヤるのは悪くないな。
「……決めた!」
「な、何を?」
「お前が、俺を憎んでいる間は、あの女ランジュを生かそう」
「な!?」
「お前が俺に心折れ、屈伏した時があの女ランジュの命日にしよう」
「貴様……」
「そうそう。そうして俺を憎め。その間は、あの女ランジュは生きられるのだからな」
勿論、奴隷術は施工済みだ。
暫くは、マレナ「で」楽しみたい俺は、この2人の居住を軽井沢的な異世界貴族令嬢の部屋風にして小さな湖の孤島に家を用意した。
しかも、戦闘力5以下のガチャダンモンに因るアニマルセラピー付きで。
当然、2人には行動制限を掛けてある。
「い、いつか、絶対に……こ、殺してやる……」
「出来るのならやってみろ、よ!」
「あ……あああーーー!」
さて。
楽しい事は、生きていなければ手に入らないから、ちょっと動く事にした。
「此処が、ランジュとマレナの元故郷の国か」
「それで、どうされますか、シン様」
「そうだな。とりあえず王都の冒険者ギルドに行って情報収集だな」
「畏まりました、シン様」
今回もリアンに留守番させて来た俺達は、先ずは冒険者ギルドに行き情報収集をしたが、必要な情報は特に無かった。
まあ、ギルドとしては「聖女ランジュ」は行方不明扱いみたいだ。
冒険者ギルドを後にした俺達は宿屋を取り、王都で「聖女ランジュ」の事を聞くと、情報を制限していたのか、正に「聖女」の扱いと言えた。
「噂で聞いたが、聖女ランジュって、どんな人なんだ?」
「知らないのかい? とても素晴らしい人だよ。無償で怪我で苦しむ人達を救っていたんだからね」
……こんな感じだ。
これは、外側での情報収集は無理だな。
そう判断した俺達は、王都観光に変更して夕食の時間まで散策した。
……夕食後の部屋では、遮音の魔法を掛けてリン達と話し合った。
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因みに、あの野郎3人は、いつもの牢屋行きです。




